第四話 〜入試と入学と新たな問題〜
やっと高校に入学しました。これからやっとソフトテニス部のコトを書けそうです。
哀歌がわめく。
「何が!『草食動物の目はどのようについているか答えなさい。また、その理由を答えなさい。』よ。知るわけないでしょ。なんとなくでしょ!」
瞳が小さい声でいった。
「その問題、入試によくでるよ。これぐらいは解けないと、落ちるよ」
「じゃ、瞳は解るの?」
瞳は自分の答案を見せた。
「!!!!」
「痛恨の一撃」
ハァ〜、たまんねぇな。こいつらの見張りは。
この双子姉妹の名前は、『早野哀歌』と『早野瞳』だ。オレと同じ暁中学校のソフトテニス部(女子)だ。どっちが姉なのかは知らないが、知りたいとも思わない。一応、哀歌は部の一番手&部長である。前衛で、力で相手をねじふせるヤツで、とっても元気ものだ。
対照的に瞳は、二番手で副部長だ。後衛で、技術で相手を手玉にとるヤツで、静かなヤツだ。しかし、結構瞳の方はクセ者で、時々鋭い突っ込みをする。
双子の似ているトコロは外見。似ていないトコロは性格&力。あと、学力だ。瞳の方が良い。ま、これぐらいで説明はイイだろう。後々わかってくるだろう。
(え、オレのポジションと攻め方?それは後のおたのしみ!)
「
「え〜なになに?『サイコロを二回連続で投げて3の倍数がでる確率』か」
「お前に解けるのか」
「失礼な!これぐらいは解けますよ〜だ!瞳はどうなの………」
最後の
「よ」
を言う前に、瞳は自分の答案を見せて、
「会心の一撃」
と言った。
「ガッデェェェェム!」
ハァ〜。こいつら、漫才でもやってんのか?真面目にやれよ。
「次、英語や英語!」
何故関西弁?
「『I know the girl who live in japan』の和訳か……。」
哀歌に解るかな?
「わかった!『私は日本にすんでいる少女が誰だか知っている』だ!」
「バカばっか…」
この様な日々が続いた。
そして入試試験の日。
オレはテレビを視ている。
あぁ、簡単だな。漢字は『トモナウ』か。『伴う』だろ。そして数学は『サイコロを二回連続で投げて3の倍数がでる確率』か。勉強したトコがドンピシャじゃねぇか!これなら友達も大丈夫だな。あいつらも。
「え〜なになに?『サイコロを二回連続で投げて3の倍数がでる確率』か」
「お前に解けるのか」
「失礼な!これぐらいは解けますよ〜だ!瞳はどうなの………」
最後の
「よ」
を言う前に、瞳は自分の答案を見せて、
「会心の一撃」
と言った。
「ガッデェェェェム!」
ハァ〜。こいつら、漫才でもやってんのか?真面目にやれよ。
「次、英語や英語!」
何故関西弁?
「『I know the girl who live in japan』の和訳か……。」
哀歌に解るかな?
「わかった!『私は日本にすんでいる少女が誰だか知っている』だ!」
微妙に違うようで、あってるみたいだ。
この様な日々が続いた。
そして入試試験の日。
オレはテレビを視ている。
あぁ、簡単だな。漢字は『トモナウ』か。『伴う』だろ。そして数学は『サイコロを二回連続で投げて3の倍数がでる確率』か。勉強したトコがドンピシャじゃねぇか!これなら友達も大丈夫だな。あいつらも。
そして、運命の合格発表の日。
オレは当然合格した。ま、内定中に何も起こしてないから当たり前だろう。友達には、受かったヤツも、落ちたヤツもいた。オレは何を言えばいいか解らず、とりあえず
「ドンマイ」
と言った。あの双子姉妹はどうだろうか?
ちょと調べに行くと瞳が居たので、
「オッケー?」
と聞くと、
「オッケー」
と返ってきた。哀歌の方を聞こうとすると、瞳は分かっていたみたいで、
「ノープロブレム(問題無い)」
と言った。
またこいつらと同じ学校か………。何も無いことを祈るか。
そして入学式。オレは『坂ノ上高等学校』に入学した。
ここから、オレのソフトテニス生活が始まると思うと、不思議に気分が高まってくる。誰よりも巧くなりたい。そして、強豪校じゃなくても県大会にいってやる!
入学式の後で部紹介があった。
オレは目を疑った。
部紹介のパンフレットには『男子ソフトテニス部、四人』と書いてあった。