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第十話 〜『主人公早野美琴!?』&太陽の周りの虹〜

更新遅いですよね。

『こんにちは!』もしくは『こんばんわ!』またもしくは『おはよう!』

坂の上高校一年の早野美琴デス!!

身長155センチ、体重42キロ、視力は左右とも2.0で聴力異常無しのとっても健康な男の子デス!

えっ?名前が女の子くさい?体格が女の子?髪が長くて女の子くさい?言葉使いが女の子?顔がカワイイ?泣き虫?性格が女の子?

失礼な!

まず、体のことと名前は仕方ないでしょ!自分が決めれるわけじゃないし、顔だってお母さん似なんだし、体重だって太ってるよりマシだし、髪型だって短いより長い方が似合ってる。友達に整髪料をつけてもらっても、サラサラしすぎて一気に半分使ってしまっちゃった!言葉使いはもう直せないよ。癖になってるから。泣き虫や性格も同じだよ!でも、泣き虫はいつか直してみせるよ!

確かにボクは女の子に見えるかもしれないよ!初めて会う人からは女の子として扱かやれる時もあるし、小さい頃は『お嬢さん』とよくよばれた。(今でも時々呼ばれるけど)

でも、ボクは男!勲章だってあるし、制服も男のブレザー。戸籍だって!



あ!一番大事なことを忘れてた!ボクの生き甲斐をね!

ボクはソフトテニス部に入部しているんだ。え?なんでソフトなんだって?それは、ボクが入学した中学にはソフトしか無かったからだよ!

三年間ずっとやってたんだけど、地区大会での個人戦第四位が最高。

え?練習がたりなかったんじゃないのかって?







違う。そんなの絶対違う。練習だって一年のころから誰よりも練習してた。でも、そのせいでボクは………………………。ううん、なんでもない。理由はいつか話すよ。渚くんにもはなさなきゃいけないし。

あ!渚くんは同じソフトテニス部の友達だよ!ボクと違って背も高いし、カッコイイし、ソフトテニスも上手い!一度乱打してみたけどスゴく上手かった!もしかしたら中学の時イイトコロまで行けたかもしれないね!今度聞いてみよっと。

それに、少しぶっきらぼうみたいだけど、信用出来そうな人なんだ。


え?他にチームメイトはいないのかだって?

あ、そうそう。なんでボクがこの様にはなしているかというと、渚くんには悪いけど、これからの話はボクが主体になるからなんだ!

実は、ボク達のソフトテニス部には三年生四人と一年のボクと渚くんしかいないんだ。あと一ヶ月もすると三年生の最後の大会が始まって先輩達が引退してしまって二人だけになってしまう。それを断固阻止するために、昨日先輩から『明日は部員集め!』って言われたんだ。

で!渚くんに、一緒にやろうって言ったんだけど『悪い、オレ、苦手なんだ。だから美琴に任せる』って断られたんだ。チョットショックだったなぁ。

でもボクはくじけないよ!たった二人だけだと団体戦にでれなくなっちゃう!個人戦でも行きたいけど、やっぱり団体戦で県大会に行かなくちゃね!!

だからボクは部員を集める!渚くんもあんなこと言うけど一人は集めるはずだ!でボクは三人集める!すると六人でちょうど団体戦の人数になる!

よし頑張るぞ!新設の硬式テニス部に勝たなきゃね!!
















一年生は全部で500人。一クラス50人の十クラス。まずは同じクラスの人を誘ってみるかな?












中学の時と違って素晴らしいチームメイトが出来ます様に……………。










あ!もうこんな時間!遅刻しちゃうよ〜。


ボクは急いでカバンを持って外に出た。そして大声で

「いってきま〜す!」




その日は曇一つもない快晴である。美琴の通学路の桜は風で散り始めたころ。そこを美琴は走っている。

ふと美琴は立ち止まり太陽を見た。

太陽はいつもの様に輝いていたが、その周り、太陽を中心として円い虹が出来ていた。

美琴はいつか姉から聞いた言葉を思いだした。

『太陽の周りに出来る虹には意味があるのよ。曇が一つもない日にできたら素敵な出会いがあって、曇が一つでもあったら辛い別れがある。っていうものなのよ。もし曇一つもない日にできて、見ること出来たならその日は大切な日になるはずよ。』


美琴は姉の言葉を信じてまた学校に向かって走りだした。



「今日は素敵な出会いがある日!大切な日になる日!よってボク達のソフトテニス部が完成する日だ!やったー!」






渚刹那がソフトテニス部に入部した日から三日目の早朝。

太陽はこれからの日々を暗示していた。

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