ふしぎなおばあちゃん
おばあちゃんは、病気で寝込んでいました。
ベッドの上で、おばあちゃんは、いろんなことを考えていました。
(私は、主婦で家族の世話をしてきたけど、他にはなぁんにもしてこなかったわ。小さい頃みた魔法少女みたいに、困っている人を助けたりできなかったのかしら)
毎日毎日、ベッドの上で後悔しているおばあちゃん。
ある日、夢の中に神様がでてきました。
「この、めがねをさずけよう。そうして、困っている人を助けるのじゃ。道具は、願えばわしが届けてやるわ」
おばあちゃんが目を覚ますと、枕元に黒ぶちのめがねがありました。
なんとなく、からだから力がわきあがってくるような気がしました。
さっそく、めがねをかけて、外にでました。
学校から帰る子が、虫歯で困っている姿が、めがねを通して、ふわ〜っとみえてきました。
「虫歯を治してあげたい」
そう願った瞬間、ガムが手の中にありました。
「神様から届いたわ」
その子に、ガムを渡します。
最初は、びくびくしていた子も、喜んでガムをもらってくれました。
(虫歯は治ったかしら)
おばあちゃんは、自分でも信じられない気持ちでいっぱいでしたが、それからも、めがねをかけると困っている人の姿がみえるのでした。
そうして、
(助けてあげたい)
と願えば、必ず神様から道具が届くのです。
ハンカチを忘れた子や、疲れているおかあさん、鳥と話したい子もいました。
おばあちゃんは、いっぱい困っている人を助けていきました。
「困っている人を助けたい」
というおばあちゃんの願いは叶ったのです。
めがねのおばあちゃんは、今日も困っている人に元気をあげています。