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王都観光

 ナズナと談笑して過ごした日の、翌日。

 ナビコが観光をしたいと駄々をこねたので、急遽、休息日とすることにした。


 完全にノープランの王都観光。

 地図なんて持ってないので、適当にぶらつくだけでも大いに迷った。

 そのおかげか、付近の建物を一通り覚えることが出来た。

 ナビコはあちこちと飛び回り、大層はしゃいでいた。

 まあ、最近は決闘につぐ決闘だったし、たまには遊ぶのも悪くない。

 ……懐も温かいしな!

 

 俺達はその後も、王都の主要な場所を見て回った。

 商業地区には食事処だけでなく、服屋や雑貨店、食料品店なんかも多数あった。

 珍しい所では武器屋と防具屋だ。

 いかにもファンタジー世界って感じがする。

 値段はそれなりにした。

 良さげな武器と防具一式を揃えると、だいたい貯金が尽きるくらいの値段になった。

 これだと、まだ手が出せんなぁ。


 街を歩いていて気付いたことがある。

 王都の中心地区はイタリア風……というか、アーチ状の柱が並ぶ古代ローマ式の建物が多い。

 だけど、古代ローマ式ではない建物もちらほら見かける。

 情報屋が根城にしている場所は雰囲気からして全然違ったよな。中華式の建物ばかりだったし。

 王都全体で見ると建築方式に統一感がないと言うか、結構謎な建物は多い。


 あと、探索して気になった事と言えば……。

 丘になっている方面に、二つの塔が見えた。

 遠くからでも見えるので、随分と高い塔なんだろう。

 それぞれ特徴的な形をしている。


 ……何だろう、あれ。

 王都にでかい塔があるなんて設定はなかった。

 あれも謎建物のうちの1つだ。

 ま、あそこは一般人が入れない区域らしいし、気にしても仕方ないか。


 歩き疲れたので、探索はそこそこにして宿へと戻った。

 ナビコは上機嫌だった。

 これで暫くは大人しくなるだろう。


 翌日。


 俺は闘技場へと来ていた。

 受付に向かう途中、死角から来た誰かにドンとぶつかる。

 振り返ると、俺より背の高いボサボサ頭の男がいた。


 引き締まった腕の筋肉。赤色のジャケットと白いズボン。

 大きな布で覆った武器らしきものを持っていた。

 男は、舌打ちと共に鋭い眼光で睨みつけてくる。

 何だコイツ、感じ悪いな。


「あ、すんません」


 あまり関わり合いになりたくないので、さっさと謝って横を通り過ぎようとする。

 意に反して、男は俺の肩を掴んで来た。


「待て」


 うぉぉい何だよ! いちゃもん付ける気かよ!


「なんすか! ちゃ、ちゃんと謝りましたよ!?」

「…………」


 キョドる俺に、男はギロリと睨んで来た。

 見定めるような視線。男の目付きの悪さも相まって、ぶっちゃけ怖い。


「なぁお前……。いや、何でもネェ。じゃあな」


 ばっと肩を離し、踵を返して闘技場を去っていく男。

 何だアイツ、ガラ悪いな!

 憤慨していたら、ナビコがポーチから顔を出した。


「ぷくく。何ビビってんの?」

「うっせ、オラオラ系の男は苦手なんだよ」

「ユーリってば小心者だね」


 やかましいわい。

 俺はナビコを無視して、闘技場受付へと行く。

 受付は何箇所か設けられているが、毎回俺が行くのはスピカのいる所だ。

 見知った顔がいたらそこに行っちゃうよね。


「や、スピカさん」

「ユーリさんおはようございますニャー! 今日も決闘の申し込みですかニャ?」

「勿論。いつも通りよろしく」

「かしこまりですニャ!」


 早速端末でマッチングをかけるスピカ。

 この光景もお馴染みになってきたなー。

 程なくして、スピカはこちらを振り返る。


「はいはーい! 次のお相手は 闘技者名ファイターネームロゼット。小剣使いのロゼットさんですニャ!」

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