タッグトーナメント(11) ☆
「私はゴーレムマスター。人形の修復ならお手の物さ」
「クソ、砂で修復したってぇのか!」
……待てよ。修復するという事はダメージ自体は通っている?
であれば、より強い攻撃ならどうだ!
「朱、例の合体技でぶった斬るぞ!」
「ちょっと、あれはまだ危険だって言ってたじゃない!」
「仕方ないんだよ! あのロボには全力で挑まないと歯が立ちそうにないからなぁ」
「もー! どうなっても知らないからね!!」
『飛翔!』『炎熱化!』
朱の呪文で宙に浮かび上がり、身体に炎を纏う状態となる。
俺はこれから作り出すモノのイメージを研ぎ澄ませる。
「現れよ炎神の剣! 神の炎をもって一切を蒸発させよ!」
『レーヴァテイン!!』
「剣式魔竜喰らい! 炎を喰らいて我が力とせよ! 魔剣融合!」
大海蛇を両断する程の威力を持つ炎神の魔剣。
これをコアブレードを核として出現させる。
そうする事で、この魔剣状態のまま剣技を放つことができるのだ!!
「これでも喰らえやあぁぁぁ!!」
『ライオット・フレイムザンバー!!』
天高く構えた炎の巨大剣を振り下ろす。
激しい音を立てて、グラペインの鋼鉄の身体に炎剣が突き立てられた。
肩口から胸のあたりまで貫通している。
一刀両断とまではいかなかったか!
「なっ……グラペインにここまでの傷を!?」
「リリアちゃん、これはマズイよ! 一旦距離を取って……」
「なんの、まだまだぁ!」
『爆炎風車!!』
炎剣から逃げるグラペインを、追うようにして突きを放つ。
熱風が竜巻のように渦を巻いてグラペインへ襲いかかる。
炎の竜巻に当たった箇所は、鋼鉄の身体とて熱で溶けていた。
「いける! これならいけるぞ!」
「ユーリ、手は大丈夫なの!?」
「……気合で我慢中だ!」
この魔術と剣技の融合技、威力はとんでもないんだが……弱点がある。
持ってる剣がクッソ熱くなって、握ってるだけで大火傷を負ってしまうのだ。
朱は純粋なアタッカー。万能に見えても実は治癒の術は扱えないのだった。
短期決戦で挑むしかねえ!
コアブレードの先からガスバーナーのように炎が噴出する。
片足を地に付けたグラペインを明るく照らした。
「まったくあの被験体君は驚かせてくれるな」
「むきー、グラペインをここまで傷付けるなんて! 悔しいです!」
「……リリアちゃん、私は全力で修復に回る。君の思うがまま動いてみるといい」
「アスカさん、私……。あいつを絶対倒したいです!」
「オーケイ、ならかっとばしちゃおう!」
瞳が緑に輝き、音を立てながらグラペインが立ち上がる。
何か仕掛けて来る気か!
「機神に勝てないと、その身に思い知らせてやります!」
『グラビティ・ナックル!』
グラペインが右拳を撃ち込むと、黒い嵐をまとって右腕自体がこちらに飛んできた。
……ろ、ロケットパンチだとぅ!?
「させるかぁ!」
『魔剣解放!! 炎竜の咆哮!!』
ここで押し切らねば先はない!
コアブレードに蓄えられた魔力を一気に爆発させ、竜のブレスのように炎熱光線を剣先から解き放つ。
身体が燃え尽きそうになるが、気合と根性で我慢する!!
「グラペインの力は、こんなもんじゃない!」
『グラビティ・ツイン・ナックル!!』
ダメ押しとばかりに、黒い嵐をまとった左腕も追加で飛んできた。
って、両腕ロケットパンチかよ!!




