表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
説教好きな冒険者~全てに怒れる召喚されし者~  作者: アールエス
第5章 スーサイド再び
93/586

アーニアVSトキ

「ああぁぁぁああぁあ!!!・・・ごろず!!!」

アーニアは雄叫びを上げた。

アーニアの武器から熱気が漏れ始めた。

普通の斧が徐々に赤くなり始める。

赤から青、白へと変色し高温の刃が作られた。


「魔道具かな?面白いね!」

「じね!!!」

上段から振り下ろされた攻撃をトキが避けると

地面へと刺さり溶かした。

「よゲルな!!!ザガれロ!!!」

振り上げ、振り下ろしを繰り返し

周囲の地面には赤い液体、溶岩が形成されていく。

「族長がキレたわ!!逃げないと!!!」

「焼け死ぬわよ!!速く!!」

「熱いい!!!押さないで!!」

「走りなさい!!死にたいの‼️」

あまりの熱さに観客達が会場から逃げていく。

怯えて動けない者も担いで逃げていく姿が

トキには見えていた。


「凄いなー!華奢な体がレスラー抱えてる!

逆だろ?見た目には?」

「そこの男も速く逃げなさい!!

族長がキレたら溶岩地帯になって焼け死ぬわよ!!」

「心配ありがとな!俺は大丈夫だからさ!

速く逃げな!俺が逃げると追いかけてくるぞ!!」

「!?…そうね…分かったわ!」

1人のアマゾネスが心配してくれたが

状況を理解して逃げていく。

コロシアムにはトキとアーニアだけとなった。

地面は既に溶岩となっており高温の熱気に包まれている。

「素足なのに溶けないんだな?

斧の能力かな?俺も同じだがな!」

「・・・」

アーニアは白目でトキを睨む。


「それじゃ第2ラウンド開始といきますかね?

先手はやるよ!どこまでいけるかな?」

笑いながらトキは質問して地面に溶岩になる前に

拾っていた小石を溶岩に落とした。

その音を合図に斧を振るい出すアーニア。

何度も振り抜くが当たらないことに苛立ちながら

速度を上げていく。

トキは左からの振り抜きする斧を避けようと後ろに

下がると背中に熱いものを感じ貫かれた。

「アツッ!?」

アーニアはトキの避けるパターンを見透かして

トキの後ろに溶岩で槍を作り貫いた。

貫かれた一瞬の隙を見逃さずに

トキの身体へ真横に斧を振るうアーニア。

避けきれずに割かれるトキ。

なんとか皮一枚に止めたが傷痕が熱くて

意識が集中出来ないが

槍を凍らせて穂先を折ってその場から離れた。

なんとか手を後ろに回して穂先を取り出して

傷を回復させた。


「久しぶりに・・・強者と会えたかもな?

20じゃ駄目か…40で行かせて貰おうかな?

安心しろよ?体術だけだから・・・な!!」

トキがアーニアに近付き顔へと蹴りを繰り出す。

気付くアーニアは斧で顔面を防ぐが

蹴りの軌道が変わり左腹に振り下ろされた。

「グッ・・・」

アーニアは唸り斧を下げるがトキの攻撃は続いていく。

蹴った足を基点にして横回転し

顔に後ろ回し蹴りを放った。

以前ガデルがブラッドに使った技を真似した。

顔面に直撃する前にアーニアは右へと倒れて避ける。

トキの蹴りは不発に終わる。

・・・はしなくてそのまま回転して蹴り下ろす。

顔は防ぐが遠心力が掛かった一撃が左肩に当たり

アーニアは溶岩へと打ち込まれた。

「カッ!?」

斧の能力で熱くなくても液体に叩き込まれた

衝撃は逃がすこと出来ずにダメージを受けた。

アーニアはうつ伏せとなってしまうが

トキは関係なく身体を蹴り上げて立たせる。

ふらつきながらも構えるアーニア。

それを見て笑い出すトキ。


「クッ…ククク…ハハハハハ!!

良いねぇ!改良型食らって構えるか!!

ならまだまだいけるよなあ?

俺は差別しないから安心しろよ?

生きるか死ぬかの世界だからなあ!

女だからと見下したりしないさ!

さあ!まだまだあるんだろ?

隠してるもの全部出してさあ?

吐き出して俺様に倒されろ!!ハハハハハ!!」

最早魔王と化してるトキに対面するアーニア。

アーニアはアマゾネスとしてではなく

自分自身の誇りに掛けて闘う。


「ああぁぁぁ!!!」

アーニアは雄叫びを上げると地面にある溶岩が

体に吸い寄せられていく。

全身を岩の鎧に溶岩の熱気を

纏い物理攻撃をカバーする。

右手に魔道具の斧、左手に溶岩の槍を持つ。

「へえ…そんな事出来るのか!

リケラみたいだな?

良いぜ!丸くした魔力を拳に纏って

打ち込んでやるよ!

久しぶりに殴りあわせてくれよ?

こんな経験滅多に無いからなあ?」

トキは拳を握り魔力をグローブの様に纏う。

トキがボクシングのピーカーブースタイルで構えて

近付き右ジャブを放つ。

アーニアは左の槍で貫こうとするが

魔力を纏った拳に砕かれていく。

咄嗟に槍を楯に変化させて防御に移るが

右は戻っており左のコークスクリュー・ブローを

右腹に打ち込まれる。

溶岩の鎧は槍の経験を生かして3重にしている。

2段目までは砕けたが3段目は砕けず

衝撃も液体と個体の断層に分散されてしまった。

笑顔が獰猛な笑顔と変わり喜ぶトキ。

「良いねぇ!40%でも砕けない鎧に感服するよ!

だかな?まだまだギアは上がるからな?

頑張って防いでくれよ!!」

トキの姿がアーニアの前から消えて

アーニアの後ろに軽く衝撃が入る。

背中にトゲを生やして反撃するが既に居らず

正面から右腿にローキックを蹴り出していた。

今度は鎧が砕けダメージを負ってしまう。

痛みに膝から落ちそうになるが

反撃に斧を振り抜き、全身からトゲを生やして

トキの身体をかすらせた。


かすり傷を負ったトキは更に速く強く

拳をコークスクリューで打ち込み

全身のトゲを削っていく。

しかし削っても何度も生えるトゲはトキを鋭く

刺していく。

・・・めんどくさい

トキは内心で思っていた。

アーニアは斧と槍で攻撃してくるが捌ける。

だがトゲはいくら無くしても生えてくる。

トキは顔には攻撃していないわけではないが

出来る限りしていない。

流石に女性の見える場所の怪我は防ぎたい。

そんな思いで攻撃をしている。

だが暫くして流石にトキも苛立ちし始める。

ほとんど同じ事しかして来ないし、してないから。

同時に飽きてきてる。

同じ事の繰り返しだから。

待っても目新しい攻撃をしてこない。

強者に餓えてても同じ事なら意味を成さない。

強者だからこそわかる。アーニアの防御は

準備に時間が掛かるがその分の強さを持っていると。

そんな強者は殺すのは惜しいと考えながら

闘うトキは決断した。

「もう吐き出して終わりかな?

強かったが同じ事なら飽きるだろ?

なら終わらせようか!

大丈夫!命までは取らないが…

頑張って耐えてくれよ?」

トキはアーニアの後ろに回り込みトゲを破壊する。

生えてくるまでの時間に拳を広げて指を合わせる。

「じゃあな!」

トキは呟き背中に発剄を打ち込む。

同時に水の魔力を流して鎧を岩だけにした。

「ウッ!!」

アーニアは声を出して暗闇に身を落とした。

前に倒れるアーニアを支えて担ぐ。


「言いたかないが…重いな…

岩の重量凄いな…

まぁこれで戦闘楽しめたし…

こいつと地形は戻さないといかんよな…」

トキはアーニアを覆う岩を風で削っていく。

出来る限り慎重にしている。

流石にポロリは防ぎたいと思っているトキ。

なんとか削り終えて会場から離れた場所に

避難させて横に寝かせた。

敷物と布を用意して敷いて体に被せる。

「これで冷えたりしないと思いたいがな…」

トキは会場に戻り溶岩に手を突っ込む。

突っ込んだ場所から水魔法で冷やしていき

岩へと変化させていく。


「岩に全部なったかな?

なら楽しませてもらったお礼に

コロシアムに相応しい舞台を作りますかね?」

腕を引き抜いて岩肌の会場にウォーターカッターで

円盤状に削っていく。

観客席を壊さない様に激しい風壁を作り囲っている。

削れて飛んだ岩は風に当たり粉砕されて

土に戻らせる仕組みを採用している。

コロシアムに闘う場として直径50mの

石盤を作り上げて満足するトキ。

「やっぱり戦闘も良いがモノ作りも良いな!

後で完成品見て驚く顔を見るのが楽しみだな!

しかし・・・アマゾネスいたなんてな?

森ならエルフとかアルラウネ、ドリアードとか

を考えていたがな… クリプス辺境伯は知ってんのかね?

後でヴァイスに聞くか!

アマゾネスって人種で合ってんだよな?

亜人、いや、亜種人なのか調べんとな…

・・・ん?これは…あれなのかな?

俺の王道パターンに入ってる気がするな?

バトッてなか・・・うん!止めとこう!

その時に決めれば良いや!族長だしな!

地位がある・・・ヴァルの前例あったな」

トキは懸念を抱いてた。


「まさかな?ここでヒロイン枠にならないよな?

アイサは夫人だしな…ヒロインではない!

他に・・・居ないな…って考えるとおかしいよな?

なんで俺の回りの女性って武道派なわけ?

おかしいよね?普通は淑女みたいなさ…

あぁ忘れてた・・・俺は異常だったわ…

主人公気質が集まるんだったな…

ってことはタイトルは何かな?

『アマゾネス~森の民~』かな?安直だな…

『アマゾネス~森から街へ移住~』だな!

これならタイトルとしてもいけるかな?

構想広がるよな?田舎から都会へみたいなさ…

山の少女みたいな感じかな?

いや?母親探す旅とかも面白そうだよな!」

トキは現実逃避していた。


「・・・止めよう…1人になるとこれ出てくるな…

ボケが俺だけだからな…突っ込みいないんだよな…

ノリ突っ込みも出来なくはないけどな…

うん!脱線したから戻すか!」

トキは風壁を解除してアーニアの元に向かった。

アーニアの元にはコロシアムに居た全員が

集まり起き上がるのを待っていた。

心配してくれたアマゾネスが近づいてきた。

「あんた!無事だったのか!

あんな溶岩や風の中で生きてるなんて!何者なんだ!」

「・・・良く言われるが俺はトキ。

元浮浪者で現冒険者ランクB。

べラムで暮らしてる者だ!」

「べラムってこの森の統治してる奴がいる街だよな?

なんでスーサイドにいるんだよ?」

「依頼だよ!幻獣が出たからな!

ヒュドラと植物系のゴーストだったが倒した!

あとは川を流れていた山を沈ました

4本足の奴だけだがな!」

「・・・山ってもしかして1ヶ月ちょっと前の話?」

「ん?そうだけど知ってるのか?」

「族長だよ…村で病が起きてさ、

反対側にある肉食植物が薬草になるんだけどね?

それを取りに行った帰りに山が流れてきたから

下流に流れたら大変だと沈ましたらしいよ?」

「・・・」

トキは頭を掻いて考えてしまった。


「そうか…実はな?その山は俺の仲間のリケラなんだよ…

反対側の森を守護してんだが足を滑らしてな?

そいつからの依頼でもあんだよ…

まさか当事者がここにいるとはな…」

「リケラってあの岩竜のかい?

スーサイドでは有名な竜じゃないか!

アシュラグリズリーとミックスケルベロスと

徒党を組んでグランドラから支配権を奪ったって

アマゾネスでは有名な話だよ!」

「半分合ってるな…徒党は組んでるよ!

俺の拠点を守らせてる。

グランドラはリケラじゃないからな?

俺が癇癪起こして倒した!」

「本当にあんたは何者?」

心配してくれたアマゾネスは驚きと呆れが

混じった感情を出していた。

その話を聞いていた周りのアマゾネス達も

同じ表情で俺を見ていた・・・

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
cont_access.php?citi_cont_id=565217839&s お読みいただきありがとうございます。 評価や感想、ブックマーク等して 頂ければ励みになりますので よろしくお願いします。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ