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説教好きな冒険者~全てに怒れる召喚されし者~  作者: アールエス
第5章 スーサイド再び
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野菜戦争

トキ達は偶然野菜戦争を見ていた。

畑の大根、人参、きゅうり達が

季節限定のゴースト達と争っていた。

パンプキンとかぶ・・・ではなく

パンプキンとニンニクと蓮根。

最初は数が30対200で不利。相手は鎌を持ってる。

直ぐに終わると践んでたが奮闘していた。

現在戦闘を始めてから5分が経過した。

素手で戦う大根達は10まで減っていた。

相手も半分の100まで減らしてる。

体術使い戦う野菜達だが

ゴーストの鎌に切られていく。

後で美味しく頂こうとトキは思っていた。

カボチャスープに野菜スティック。

鍋物も出来ると観戦しながら見ていた。


「先生?涎垂れてますよ?」

「あぁ、後で美味しく頂こうと考えててな!

洗えば食えるものばかりだぞ?

ニンニクは皮剥けてるし蓮根は粉砕してる…

野菜達も切られて食べれる大きさだからな!

ストレージに終わったら保管して調理する!」

「食べれるんですかね?土まみれですよ?」

「よく見ろ!先に俺が白い布を敷いてる上で

戦ってるから土についてない!」

「ちゃっかりしてますね?先生?」

「ウォン」

「当たり前だろ!最初の奴は出来なかったが

自ら移動してくれたからな!奴らに感謝だな!」

「先生?完全に気づかれてるからじゃないですか?

でも…食材には感謝して頂いた方が美味しいですし

彼らも喜んでくれるでしょうね?」

「ウォン!」

「では美味しく頂く為に調理に向かいますかね!」

「狩りから調理するに趣旨変わってますよ?先生…」

「「「ウォォン!」」」

トキ達は草むらから飛びだし野菜戦争に参加した。

トキ達対野菜対ゴーストの三つ巴の戦いが始まった。

今回はトキとヴァイスは魔法無しの戦闘。

ケルは魔法ありで噛み砕くのは止めている。


トキは鎌を持つパンプキンと退治している。

2mぐらいの体長に1mの大きな鎌。

回りには同じ頭のランタンが6個浮いている。

パンプキンは鎌を振るいトキへと襲う。

ランタンからも火を放ち追い詰めていく。

「意外と強いんだな?うちの野菜達にやられてたのに?

ランタンは対人用かな?面白い発想だな!

なら真似させて貰いましょうかね?」

トキは6個の土玉を作り真ん中に円筒を嵌めている。

トキは移動式砲台を作り出した。

砲台は任意のタイミングで内蔵されてる一つずつの

属性が放たれる仕組みとしており

回転させて打撃にも使えるようにしている。


トキは籠手で大鎌を捌きながら

各砲台をそれぞれのランタンへと仕掛けていく。

回転しながら砲台は動くがランタンは避けていく。

一つのランタンが反撃にと火を口から放射状に放つが

砲台は関係無いと縦回転しながら突撃する。

ランタンは火を放つのを止めて口が横に割き始める。

回転している砲台を噛み砕くつもりだ。

ランタンは口を大きく開けて待ち構える。

縦に回転していた砲台はランタンに近付くにつれて

徐々に回転する向きを変化させ横に回転する。

ランタンと砲台が衝突する。

土玉にランタンの口が当たり砲台が中に向いている。

移動式から固定式に変えられて土玉が

ガッガッと音をたてて削られていく。

砲台は火を吹いた。そのままの意味で。

内部から燃やされたランタンは噛む力が無くなり

地面へと落ちていった。

他の砲台からも魔法が打ち出されていく。

水でランタンの火は消されて落下。

雷で内部が焼き焦げていく。

風でランタンの火の勢いを増して自滅。

闇に火が吸い込まれて消え失せる。

光で内部が包まれて浄化されて火が消えた。


「光で火が消えるとはな?浄化したのか?

なら試してみるか!お前がいるから試させてくれ!」

光で浄化したランタンを見ていたトキ。

パンプキンの大鎌の攻撃を捌く手を止めずに

獰猛な笑顔となりパンプキンに告げた。

トキは両手での捌きから左手だけに切り替え

右手に光の魔力を纏い輝かせた。

パンプキンは光を見て背筋に何かが走る。

咄嗟にトキを見ながら後ろへと距離をとるパンプキン。

しかしトキは同時に前へと駆け抜ける。

右手は左から刀を抜くような姿をしており

パンプキンをトキが追い抜き通りすぎると

右手は斜め前に振り抜かれていた。

パンプキンは訳がわからずにトキへ振り向こうとする。

その動きが始まりとなりパンプキンの

視界が光に包まれて意識を失った。

その場に大鎌とパンプキンの横半分に割かれた

頭だけが落下する。


「これはどっちなんだ?

切られてなのか、浄化されたのか?

振り抜く速度を上げすぎたかな…」

トキは落下したパンプキンを

しゃがんで見て呟いてると後ろで

さっきと違うパンプキンが大鎌をトキへと振るう。

右から振り抜かれる鎌に気付いてないのか

パンプキンは嘲笑いトキを見下していた。

首を切断しようと勢いを増していく大鎌。

首まで残り数cmでも気付いてないトキへ

「ケケケッ」と声を上げて笑いだした。

笑っていると鎌に切った感触が無く、

パンプキンは見ると首は繋がっており

鎌の刃が2本の指で止められて動かせなくなっていた。


「ケケ!?」驚くパンプキン。

「残念!気付いてたからな?

ついでだ、その鎌を離すなよ?」

トキは振り向かずに左手の親指先と人差し指で

刃を摘まみ光の魔力を注いでいく。

光が鎌から束ねた蔓へと伝わり最後には

頭へと光が流れて空いてる場所から光が漏れる。

トキの指には光が蔓に伝わった瞬間に

力が抜けて鎌を持ってないと分かった。

トキは流すのを止めるとパンプキンの頭から

光が止み魔物の皮とパンプキンの頭が落下した。


「やっぱり光属性で浄化したのか…

なら・・・早く終わらせそうだな!

この鎌も切れ味試させて貰おうかな?」

トキは呟くと落ちてる鎌を拾い上げて

棒術を使うように振り回し始めた。

大鎌は黒く鋸鎌と同じ形をしているが

鋸の部分は刃物となっている。

右へ左へと回転をさせて逆回転も行い

振り抜き、引き抜き、突き等の動作をして

1mの鎌の感触を確かめた。

「意外と軽いな?

これでリケラの岩を切り裂いたのか?」

疑問に感じたトキは近くのスーサイドの

幹の細い木へ向かい軽く左へと薙ぐ。

ザン!!・・・?

切った感覚なく振り抜かれた木は姿を変えない。

振り抜いた鎌も刃こぼれなくトキの左に佇む。


「当たった感触ないな?切れてるのか?」

トキは切ったはずのスーサイドの木に

触れると変わらない。押すと後方にドシン!と倒れた。

「・・・切れ味凄いんだな?

でもな…楽しくないな?切った感触無いし?

フルバルの方がタノシメルシ良いな・・・

暗殺用にストレージに保管だな!

名前はあるのか?無かったら・・・

小さいシックルとは違うしな…

大きいからサイズだな?デスはありきたりだから…

ファントムで良いか!幽霊だし!

さてと200本のファントム回収しますかね!

今回はファントム使って輪切りにしていくか!」

トキはパンプキンが落とした2つの鎌を携えて

鎌狩りと調理へと戦場に戻っていった・・・


ヴァイスとケルは同伴して野菜達の手伝いしていた。

武器を渡そうとすると体を横に振り

受け取りを拒否する。肉弾戦が好みらしい。

ヴァイス達は間近で見る戦闘に興奮していた。

武器を振るう蓮根に対して武術で戦う人参。

顔ある蓮根に顔なしの人参。

手足ある人参に腕のみの蓮根。

見えるはずのない攻撃を全て避けて

同時に反撃をしていく人参。


野菜達の姿は全員同じの顔なし手足ありの姿。

体長は1.5m。

大根は手葉付きの白と緑の一般的な大根。

人参は鋭く葉を実らせてる赤に近いオレンジ。

きゅうりは薔薇のような硬いイボがあり緑色。


対するゴースト達は顔あり腕のみの姿。

体長2m。

パンプキンは橙色と深緑の2種類に

緑の蔓は頭から生えて後ろで腕の形をしている。

ニンニクは白。逆向きでニンニクの顔が掘られている。

蓮根は茶色と白。後頭部には緑の葉に花が咲いている。

穴が空いてる面が顔の形をしている。


ニンニクと蓮根はよく見る姿の

ジャックオランタンで魔物の腕を利用して

黒の大鎌を携えて振るっている。

この野菜戦争の戦場はカラフルに彩られている。

そんな野菜達が水や皮を飛ばして戦っている。

切れば違う色が見えたりしていた。


今ではヴァイス達の手伝いで

10対100が6対40まで減っている。

ファンタジーの異世界でファンタジーが

野菜戦争が終わりを迎えていた。

切なさを感じながら戦うヴァイス達。


そんなヴァイス達の回りではトキが

ファントムを使いながら大根の桂剥きや

人参、蓮根、ニンニクの皮剥き、

パンプキンときゅうりを重ねて

きゅうりの板摺をしながら下処理をしていた。

数が減ってるのはトキの下処理により減らされていた。

ゴースト達には光属性で浄化していく。

野菜達にも効くらしく同じように

倒し・・・下処理していた。


「野菜はあれか?同族嫌悪で戦ったのか?」

トキは疑問に思ってしまった。

普通の野菜なら浄化しても倒されない。

だがゴーストだからで考えると辻褄が合う。

そんな考えをしながらストレージへと

下処理終えた野菜達とファントムを入れていた。


ヴァイスは人参と組んでニンニク2体と戦っている。

ケルは大根を乗せて蓮根に突撃する。

野菜戦争も残るはこの2組のみ。


ヴァイスは人参と同じ徒手空拳で戦っていた。

ニンニクの振るわれる鎌を避けて

回し蹴りを与える。

ヴァイスの靴は内部の甲と底の所に

鉄板が仕込んでいる。

蹴りを与えて怯んだニンニクに掌打を打ち込む。

頭の鱗茎(りんけい)から下に鱗片(リンペン)が落とされる。

鱗片は普段食べられてる部分である。

ヴァイスは緩んだ皮を掴み地面へと投げた。

勢いよく地面へと刺さり魔物の皮は垂れ下がり

鱗片は上空へと放たれた。

人参も同じように倒して空には

白い花火がうち上がった。


ケルと大根は蓮根に押されていた。

蓮根は硬い為にケルから降りた大根の手足が折れていく。

ケルも近づこうとするが大鎌が振り回されて

上手く助ける事が出来ない。

徐々に小さくなっていく大根。

そんな姿に歯痒い思いをしながらケルは

魔法の使用を決心した。

例え大根に嫌われようとも助けると。

ケルは大根を見ると大根は縦に体を振るう。

そして短い手足で蓮根を抱き締める。

俺に構わず撃てと行動が見せている。

ためらうケルだが蓮根は暴れて

離されそうになっている。

大根は最後の力と蓮根の頭によじ登り

腕の抑えから目隠しへと行動した。

見えない視界に苛立ち大鎌を

大根へと突き刺していく蓮根。

傷付きながらもケルの魔法を待つ大根を見て

ケルは決心した顔で躊躇わずに

大根ごと蓮根を土壁で覆い水を上空から放つ。

水を放ち続ける右首と反対に左首が火を撃ち込む。

「クケケ・・・」

大根を振り払いなんとか熱湯から

逃げ出そうとする蓮根を見て

真ん中の首が土部屋に蓋をする。

もう大根は死んでるだろう…

なら仇は俺がとると決意して内部の水温を上げていく。

天井を叩く音が暫く続いたが突然鳴り止んだ。

ケルは天井に登り穴を開ける。

一気に蒸気が出てくるが耐えて見続ける。

蒸気が止むと穴の中には湯に浮かぶ大根と蓮根の姿。


「「「ウオォォン!!」」」

ケルは空に向けて雄叫びを上げた。

仇は俺がとった!お前の分まで生きてやると

その意味を含めて3つ首が鳴いた。

ヴァイスもケルに近付き上を見上げた。

こうして最後の戦い、野菜戦争の幕が降りた・・・


「2人とも感情移入し過ぎじゃないか?

それ蓮根と大根を茹でただけだよな?

ニンニクは食べれる部分出しただけだよな?」

トキは生き残りの人参を座って皮剥きして

2人に突っ込みを入れた。

「あぁそのお湯捨てるなよ!

出汁でてるかも知れないからな?」

トキはストレージに人参を入れて告げた。

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