有名について、トキの異世界での過去
「長かったが初めましてトキと申します!」
トキはアイサへと挨拶を行った。
「あら!律儀なのね?流石ヴァイスから
先生と呼ばれるだけはあるわね?
初めまして!私はスーサ=クリプス辺境伯の娘で
ラベル=ゾラム侯爵の妻のアイサ=ゾラムですわ!
ヴァイスの姉でもあります!」
アイサは自己紹介を行った。
トキは内心ホッとした。
またボケが始まるのではと思ってたからだ。
「ヴァイスにはお世話になってます!
お聞きしたいのですがゾラム侯爵は
どちらにおられるのですか?」
「トキさん?私に敬語は止めてくださいね?
ヴァイスの先生ですしこちらも弟と父共に
お世話になってますから!
夫は今ヴァイスが連れてきてくれた熊の魔物
ラグと共に反乱分子を沈めてますわ!」
しずめるが違う意味に聞こえたが無視だ!
「そうですか!なら安心しま・・・安心した!
ラグは俺の仲間だからな?
ラグが居るなら直ぐに終わるだろうな!」
俺は敬語を使おうとしたら睨まれたので止めた。
ラグはスーサイドで現役で暮らしてる。
俺の土地の熊型魔物のリーダーとして
君臨してるから強い。
「それでその土の牢獄ですか?
凄いですね!そんな魔法使えるなんて!」
「本当は隠したかったんですけどね…
俺とヴァイスが有名だと知ったんで
もう良いやと使いましたよ!
有名になりたく無かったんだけどな…」
「珍しいですわね?有名になりたいのは
人の性だと思ってましたのに…
ヴァイスも落ち込んでましたわね?」
「思考の違いですかね?思想かな?
有名=異常と思ってるんですよね…
人より優れてるは天才とか秀才って
言われるけど目線を変えると異常なんだよ?
異常=畏怖される!
魔物が良い例だな?異常な力持つから魔物!
つまり有名=畏怖と同意だと認識してるから
穏便に過ごしたかった…俺達はね?
そうだろ?人間は理解出来ない者に畏怖する。
怖れる、怖がられる…
理解できなくても尊敬や敬意持てば神となる。
信仰されるんだよ?トキ様!ヴァイス様ってな?
それが嫌なんだよ!人はな?すがるんだよ!
誰かに見守られたい!安心したい!
幸福でいたいわけだ!自分がすでに幸福なのに!
生きてるだけで幸福なんだって考えない!
欲に溺れる生き物だからな?人間は!
誰かに勝ちたい!偉くなりたい!知るかよ!!
勝手にすれば良い!人を巻き込むな!
俺達はね?巻き込まれたくないんだよ!!
アイサさんには俺の過去話しましょうか?
ヴァイスの姉で俺の力を見たからね?
巻き込まれたく無いなら聞かない方が良い!
どうする?聞くか?ここで話終わるか?」
俺は自論を諭して質問した。
これを話せば巻き込むからだ。
ヴァイスは嫌だろうが理解するには話すしかない。
俺はヴァイスを見ると嫌そうにしていた。
しかし理解したのか強く頷く。
それを見てガデルを見た。
仲間にしたからある程度は話したが
本当は巻き込みたくない。
ガデルの人生はガデルのものだ。
勝手に俺が介入していいわけない。
ガデルは視線に気付くと直ぐに頷いた。
もう仲間だからと俺も巻き込めと
強い視線を返した。
俺はガデルに頷き返しアイサを見る。
目を瞑り考えてる。俺の言葉を考えてるのだろう。
秀才と言われた事のあるアイサだから
ある程度分かるのだろう。
秀才と呼ばれる事は信仰されてるのと同じ。
守られてる。安心できる。何かあればすがれる。
それまでは畏怖されたと勝手に思う。
理解されないし出来ないから。
人間は自分の常識を当てはめて行動する。
当たり前以外は受け付けない。
異端だと拒否される。
だから誰もが当たり前を理念に行動する。
異端になりたくないから。思われたくないから。
そう考えてるとアイサの目が開いた。
「貴方の考え理解したわ!
ヴァイスが落ち込んだ理由も分かった。
間違ってるとは言わないわ!
人の数だけ思考や思想があるから!
だから貴方の過去を教えて!
そしてなんでそんな思想を持ったか考えるから!!」
アイサは力強く言葉を告げて視線を向ける。
意思ある目だと感じさせる。
「分かった・・・
だが他に聞かれたく無いからな?
部屋作るから待ってくれ!」
俺は目の前に死体が広がってるが充分な広さが
あると把握してストレージからログハウスを出す。
古参の仲間は見たことあるが
ブラッドとアイサとガデルは
小さな木の家を見て不思議に思った。
家の模型を離れた場所に置き
全員に離れる様に告げる。
離れたのを確認して『解放』と念じた。
家の模型を置いた場所に模型が光出し
周囲の家と同じ40mの高さで
2階建てのログハウスが出現した。
アイサ達は驚き周囲のの住民は声を出す。
「さて俺の家だ!ブラッドは初めてだな?
ヴァイス!入ってお茶等用意してくれ!
アイサ達も中にどうぞ!
あ!玄関で靴は脱げよ?
ブラッドは洗浄場に行ってからな!」
ログハウスの入口の階段登りヴァイスが入る。
俺は入口の隣にある洗浄場にブラッドを迎え
フィルと共に足を洗ってる。
洗浄場の先に魔物専用入口に入らせ
足元を設置してある専用ドライヤーで乾かす。
俺はそれを見てから扉を開けてアイサ達を迎えた。
玄関で靴脱ぐ習慣の無いこの世界では
新鮮な驚きがある。
全員が入ったのを見て俺も入り鍵をする。
全員が靴脱いでヴァイスが用意した
スリッパに履き替える。
アイサ達は驚きながらもまじまじと
部屋を見ている。
全体が木で囲まれた空間。
玄関の先にリビングがあり机と椅子が
用意されており壁にキッチンも完備してある。
2階に上がる階段もあり風呂やトイレも
別個に設置している。
倉庫や部屋も幾つかある。
前の使用時より改良してる。
机を大きなサイズに変え
椅子もブラッドが座れる物を用意している。
「姉様!皆様もこちらに来て下さい!
お茶とお菓子用意しましたから!」
ヴァイスが全員を机に呼び寄せる。
フィルとルティにはそれぞれ特製の飲み皿、
ブラッドには人間の物より強度ある
コップを渡してある。
各自が椅子に座りヴァイスがお茶を注ぐ。
そして上座の俺の隣に座る。
「さて!皆にお茶は渡ったかな?
この家は木の家だが魔法の家と思ってくれ!
滅多に燃える事は無いし
敵が来ても今家は周囲と同化している。
つまり今この家は安全だ!」
カモフラージュ機能を付けており
現在は誰にも見えない。
見えない壁に当たるだけだ。
攻撃しても俺の魔力を通してるので
強度が上がって傷付かない。
新しく付けた機能の1つ。
「凄いな!こんなのが存在するのか?
俺は見たことないぞ?」
「私もありませんわね…
噂では上流の貴族や冒険者がお持ちだと・・・」
「だろうな!驚かせる為に久しぶりの家だ!
普段はべラムの孤児院で生活しているがな!
時折暇があれば改造してるんだ!
さて俺の過去を話そうか!その前に・・・
トイレもあるから今の内行きたいなら
ヴァイス?教えてやってくれ!
男女別に改造してあるから大丈夫だぞ?」
トイレの話をしても誰も行かないので
息を吐いて雰囲気を作り出した。
「では話そうか!
俺はこの世界での住民ではない!
信じられないだろうが異世界の人間だ!
現在この世界の2国で異世界召喚が発生した。
今から2年前かな?その時に召喚された。
ちなみに俺はその2国は知らない。
この世界の神に確保されたからな!
理由は・・・
俺の居た世界の神に怒られたくないから…
ふざけてるだろ?怒ってやったよ!
フィルとルティもその現場を見ている!
な?フィル?ルティ?」
「キュイ!」「神は泣いてましたな!」
俺の言葉に驚くアイサとガデル。
異世界の人間で召喚されたなんて聞いたことない。
ましてや神を怒るなんて出来ない。
「驚いてるところ悪いが事実だ!
俺の世界に学舎があってな?
その教室の全員が召喚された。
そして俺と学舎の先生が確保された。
飛ばされた時驚いたよ!
神様2柱いるんだが先生に怒られて
ビンタされてたからな!
最初は俺なに見てんだろう?ってな?
この世界に神が2柱いるが2人は知ってるか?」
「確か・・・エクサクロスと差界に
1柱ずついてエクサクロスがムルエクサ、
差界がムルフラだったと
覚えがありますわ!」
「あーおしい!ムルフラは俺が言ってる総称!
差界にフラクロなんだわ!
ちなみにムルエクサは代替わりしたばかりの子供、
フラクロは初老の男性な!」
「マジかよ・・・神に代替わりあるのか?」
「私は名前を間違って覚えてた事に反省ですわね!」
「そこまで気にしなくて良いぞ?
基本的に放任主義だから!勝手に拝めとけ!」
「・・・辛辣だな?トキよ…」
「あの馬鹿のせいでここにいるんだぞ?
言いたくなかったが召喚の理由教えるわ!
間違えて神託してのその結果だ!馬鹿な理由だろ?
訂正したけど駄目でしたって言われたわ!
くそ!思い出して腹立ってきた!
今度会ったら鉄拳制裁だな!!」
「・・・残念な神だったんだな?俺達の世界の神様…」
「・・・神聖国では言わないで方が良いわよ?
異端者で死刑確定だから!」
俺は忠告をアイサから受けた。
「でその馬鹿共に餞別に貰ったのがこの家と
ランダムペットの卵と金貨袋だ!
卵が孵って先に産まれたのがルティで
当たり付きくじで当たり引いて
次に産まれたのがフィルだ!
て特別賞で翻訳能力を得て喋るグリフォンになった。
この世界に無い商売だからな?ヴァイス!
絶対にするなよ!もっと面倒になるからな!」
「はい!先生!ホウリョのカメラで
理解しています!」
「なら良いぞ!異常が考えた商売は繁盛するのは
間違いないからな?テストにだすからな?」
「先生?テストに…は口癖になってますよ?
まぁ特別テストに本当に出るので覚えます!」
トキは本当にテストを作り採点までしている。
「なあ?ランダムペットの卵って他に何が出るんだ?」
「話では犬とかの哺乳類、蛇とかの爬虫類、
グリフォン等の幻獣類だな!
この世界にそんな区別ないけどな!」
「トキの居た世界は知識が多いんだな!」
「私もその世界は気になりますわね!」
「それは後でな!今侵攻されてるんだからな?
終わりに近いがな!
さて話戻すが俺は馬鹿神が居た部屋から
危険度ランクSSのスーサイドに飛ばされて
1年半過ごしてた。
出来れば内緒なんだが問題点だ!
スーサイドのボスの魔物の名前は?ガデル!」
「俺か?今は岩竜がボスしてるらしい。」
「リケラ殿がボスですか?流石友達ですな!主殿!」
「岩竜の事知ってるの?強靭で俊敏で有名よ!」
「アイサ?あそこの魔物は全てそうだろ?
しかしリケラがねえ?立派になったな!」
「トキ?もしかして・・・知り合いか?」
「知り合いに決まってんだろ?
俺の居た土地を守護してる竜だよ!
元は土竜でな!一緒に育てて進化して岩竜だよ!
ボスとはな…後で何か渡しに行くか?フィル?」
「リケラなら主殿からの貰い物なら喜びますよ!」
「んじゃべラムに戻る時に会いに行こうかね!」
「・・・常識が崩れていくわね…」
「常識なんてそんなもんだ!ではアイサ!
スーサイドの前のボスは?」
「確か・・・グランドラだった気が…まさか!?」
「そのまさかだ!俺が飛ばされて4ヶ月の頃に
倒した!全魔法耐性有りの全魔法使える。
スーサイドで一番の速さに強さ、強度を持つ。
橋を壊されて怒ってやっつけた!
ちなみにこれが鱗な?」
俺はグランドラの鱗を出した。
「・・・この薄さでなんて強固なんだ!!」
「・・・凄いとしか言えないわね!
まさかここでも橋が出るなんてね…」
「橋?ヴァイス?なんの事だ?」
「ゾラム侯爵領に来る前に作った橋の事ですね!
何故か疑問に持たれましたけど…
壊れてたなら直すの当たり前ですよね?」
「そうだな!あれはブラッドが初めて手掛けた
橋でもあるからな!後で見てもらおうか!」
「・・・ヴァイスの橋はトキが原因だったのね?」
「・・・冒険者が橋作るなんてしらねえよ!」
2人から橋について言葉を受ける。
何故疑問に思うか分からなかった。
「とりあえずグランドラは倒して
1年間は森で生活してたわけだ!
受け継ぎに時間掛かって半年居たけどな!」
「受け継ぎにってもしかして・・・」
「アイサ正解!魔物に鍛治紛い、橋作り、農業、
治水調査を知り合いに教えてる。
ラグも橋作りの職人だからな?
リケラは全体の統括させてる。」
「貴方はどこに向かうの?」
「俺も知りたい…魔物に人間と同じ
職持たせるなんて誰も考えねえよ!」
「職人ゴブリン!」
「すまん…失言だった…」
「なにその言葉は?」
「後で教えるよ!説明の途中で出てくるから
楽しみにしとけ!」
俺はガデルに魔物の育成について文句言われたから
職人ゴブリンの名前出して謝らせた。
「次から森の外の生活だ・・・
大変だった・・・」




