表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
説教好きな冒険者~全てに怒れる召喚されし者~  作者: アールエス
第4章 ラジュマ王国の反乱 ゾラム侯爵篇
61/586

復讐そして別れ

話はトキがガデルの復讐相手のラキュ見つけて

花道を作り走るところから始まる。

「凄いな!トキって本当に何者なんだ?

俺の技術真似て勝って更に目に見える魔力を纏い、

死なんて生ぬるいと思わせる気配持ってて…

スーサイドか・・・18歳が経験する世界じゃないよな…

しかも1年半もね・・・良く人間として生きてるよ…

そして職人ゴブリンね…見たかったな俺も・・・

しかし長いな?この花道…もう着いても良いだろ?」


ガデルはトキについて考えながら花道を走ってた。

上からはフィルがエスコートしてくれてる。

襲い掛かる敵を排除している。

ラキュと戦わせる為にだろうな・・・

でも長すぎないか?止まって無いからな…俺…

ずっと同じ景色だし・・・同じ景色?まさか!?

俺は止まり周りを見渡した。

同じ間隔で攻撃するフィル。

同じ間隔で襲い掛かる敵。

木々も同じ景色しか見せない。

葉っぱが何度も落ちるがあった場所に戻ってる。

前にある壁も近づいたり遠ざかりを繰り返す。

「幻覚か・・・違うな?

トキが…でもないな?

何時だ?ここに入ったのは?」

今ガデルが見ている景色は幻覚ではなく同じ景色。

そして戻る葉っぱに一定の動きのフィルと敵。

つまり無限ループしている空間。

無限ループとは行動して始点と終点が重なる事。

つまりAから動いてBに着いたらBがAとなる。

しかしガデルは動いていなくても

時間は繰り返す。幻覚と思ったが違う。

幻覚は種類がある。

見る、聞く、触る、匂い、味の五覚に幻が出る。

目で見てるのが幻覚なら実在しないものが見えたり、

都合の良いものを見せたりする。

だが目の前にあるのは違う。

都合の良いものなら戻りはしない。

ならここは?

さっきの答え、無限ループする空間。

ただ俺が始点じゃない。

なら何が始点か?

フィル?敵?葉っぱ?起点が多すぎる。

試しに嫌だがフィルに攻撃する。だが効果無し。

次は敵にって5千近いのを繰り返すのか?

精神的に来る奴だな・・・

やるのは後にして葉っぱ・・・も同じだな…

いくつ落ちては繰り返す。見てても千超えてる。

なら動いて敵に突進してみるか?

俺は襲い掛かる敵に向かって動いた。

だが変わりない。・・・?

何か今違和感あったな・・・なんだ?

敵に向かって動くのをもう一度繰り返す。

今度は短刀を投げる。

襲い掛かる敵に見事に刺さるが元に戻り出す。

・・・そうか!

俺は動く全てに一斉に攻撃した。

フィルに柄を投げて敵に短刀を投げる。

葉っぱにはトキが作ってくれた花道の一部を当てる。

すると・・・

「痛い!ガデル殿?私に何か恨みあるんですか?」

時間が戻らずにフィルへと柄が当たりフィル文句を言う。

「いや、すまない・・・お互いに相手の術に

掛かってたみたいだからな!それを解いた!

原因はやっぱりあれか・・・」

ガデルはフィルに謝り、ある方向を向いた。

向いた場所には花道。

その中に痙攣している人がいた。

痙攣している人の口に歯は無い。

歯を葉っぱに当てて飛ばしていた。


ガデルは最初に突進した時に違和感を得た。

花道という死体の道を突進したのだ。

その時に微かに息する声が聞こえた。

最初自分が突進するときに出したのだと思ってた。

だが短刀投げる時は地面を踏み投げた。

その時に死体の山が溢れて僅かに動く目に気付いた。

焦りを見せたのだろうな。

隠れてたのに姿を見られたと勘違いして。

これで術者を確定した。

ガデルやフィル、襲い掛かる敵、葉っぱは関係ない。

術者自体が始点として空間を作っていたのだ。

無限ループは行動して始点と終点が重なる。

では今回何が始点として発動したのか?

今はわからないか・・・

痙攣している人は俺が持ち上げ短刀で刺して倒したから。

瞬き、息、手足の動き幾つか考えられるが

思考が無限ループしそうなので止めた。

術者の術に嵌まる。そう考え先に進んだ。

この術者は優秀らしい。

空間から出ると前と変わらない風景が動き出す。

6秒の空間を作りだし次元を切り離して保つ。

普通は出来ない芸当の力。

空間から出たら本来なら時間が経ってるはず。

つまり12時15分に発動したら空間に5分居たなら

12時20分となる。

その間に反乱軍の侵攻が終わってたかもしれない。

だが12時15分に発動したら12時15分のままだった。

術者は珍しい靴をしていたな?

白を基調に青の側面持ち靴底も一部円がある。

他国の者だろうな。反乱軍にいると聞いた事がある。

後でトキに話しておくか・・・


ガデルは走りながら考えた。

そして花道を渡り終えて左を向く。

ある人物を見つけた。

鎧姿でもみ上げから顎まで守る様な兜している。

口から顎まで髭生やして眉毛も太い。

目はギョロっとして気味が悪い。

ブラッドの身長ぐらいある。

見覚えある人物にガデルは名前を尋ねる。

「ラキュか?」

呼ばれた名前に振り向きガデルを見るラキュ。


「お前は・・・何故いるんだ?

ニクルの処にいるはずだが・・・あぁ…応援か!

助かった!まさかここまでの規格外の奴がいるとは…」

ラキュはガデルに驚くが応援だと勘違いし安堵する。

「あぁ!応援だ!ここまで来るのに苦労した!

だが俺が来たからには終わりだ!」

「流石だな!元諜報部隊隊長だけはあるな!

だがその態度は頂け無いな?罰が必要だな!」

ラキュはガデルが奴隷のままだと勘違いしていた。

「罰?そうだな!必要だな!

お前のした事に対する罰がなあ!!!」

ガデルは短刀をラキュへと投げた。

トキの模擬戦の様に幅の狭い間隔で首を狙う。

ラキュはガデルの異変に気付いて剣を振るい

短刀を防ぐがうまく捌けず一本は左頬をかすった。

「どういう事だ?またあの熱を受けたいのか?

それとも、もう猛毒針の出番か?」

「受けるのはゴメンだな!まだ気付いて無いとは…

お前は救いがあると思っているんだな!

そんな相手出来るなんて主人に感謝だな!!」

ガデルは金属糸を戻して後ろからラキュの

後頭部に短刀の柄が2本強打する。


「ガッ!?い!?なん…だと…お前・・・もしかして…」

「遅すぎる…こいつにやられた事に腹が立つな!

だからその怒りを受けてくれよ!!!」

ガデルは短刀を左手に鞘を右手に持ち向かい出す。

「その怒りはそのまま持ってろ!負け犬があ!!」

ラキュは怒りながら剣を上段から振るい攻撃する。

「負け犬に負けるのは犬未満だな!

なんだろうな?屑?しかないよなあ!!!」

ガデルは短刀と鞘を交差して剣を防ぐ。

そして右側に剣を反らして短刀でラキュの

右上腕を短刀で突き刺す。

ラキュは金属鎧をしているが隙間がある。

上腕、腿に防具はなく布のみが見られる。

首隠れてる様に見えるが前に隙間がある。


「グッ!!貴様あぁあ!!!」

「どうした?まだあるぞ?」

完全に剣が地面に刺さり左手の鞘を

ラキュの顔に強打して短刀を金属糸で引き抜く。

「ガァッ!!」

ガデルから見て右に倒れるラキュの左上腕を切り裂き

地面へとラキュは倒れる。

このときに地面が揺れてガデルに隙が出来た。

倒れる時にラキュは剣を片手で持ち

ガデルの足元へ薙ぐ。

しかし振り切る前に剣を右足で踏みラキュの右肩に

ガン!! 左足の踵落としを喰らわし

勢い良く地面にぶつかって倒れてしまった。

ラキュは立ち上がろうにも右肩を踏まれ

上手く立ち上がれない。

今ラキュは左手を前に出した状態で左下に倒れている。

体を前後に動かしても右肩は踏まれたままなので

踏まれる面積を増やすだけ。

蹴ろうにも股関節が固いのか上手く届かない。

ガデルは鬱陶しい足に苛立ち右腿に短刀を2本突き刺す。


「ガアア!!!」

「どうした?立てないのか?大変だな?

手伝うか?その目はいらないって言ってるな!!」

ラキュの右肩に踏んである左足が兜を蹴り顔が現れる。

そして再度肩に踵落としして踏む。

「そんな顔してたな?兜してたから忘れてたよ!

さて気になる事あるんだが良いか?」

「くそがあ!何を言いたいんだ!負け犬!!」

「負け犬に踏まれてる屑はどうでも良いんだよ!

おい!トキ!!何故飯を作り食いながら

棒読みで応援してるんだ?

ブラッドも隣で食べてよ?トキ横見ろよ!

フィルが食いたそうによだれ垂らしてるぞ!大量にな!」


ガデルは顔を上げてトキを見た。

地面から4mのある高さで釜戸で串焼き作りながら

誰もが分かる棒読みでがんばれーと言われてる。

「いや~応援って初めてだから棒読みになっちゃってさ

後、応援なら飯作って食べて観戦しないと駄目だろ?

後でテストに出すぞ!覚えとけ!」

「いや、覚えないしテストもしないからな!

後、何でそんな高い場所にいるんだ?

残りの反乱軍はどうしたんだ?」

「あぁ、この下に反乱軍が眠ってるよ!

残りは3千くらいは逃げたな!つまらなかったよ!

だから観戦してる!がんばれー」

「ブモオォー」

「反乱軍逃げたのかよ…しかもつまらないってお前…

俺はコロシアムの闘技者じゃないんだからな!

ブラッドも棒読みなんて器用な真似しやがって…

早くフィルに食わせろ!

涎流しすぎて脱水症状で倒れてるぞ!」


ガデルの言葉にトキはフィルを見ると足元に池作って

その上で倒れていた。

ボケに対するアクション凄いな・・・

トキは感心して水をフィルに飲ませて飯を食わせた。

「主殿?あなたは悪魔ですか?

私に食べさせないでブラッドばかり・・・

お陰で死にかけましたよ!!」

「フィル?勝手に食べろよ・・・

何の為に多く飯を作ってると思ってるんだ!

応援はみんなで楽しく食べてするんだよ!

ガデル!がんばれー」

「ブモオォー」「がんばれーガデル殿~」

「フィルだけまともに聞こえるな・・・

まぁ良いや!トキ終わらせるから俺にも食わせろよ!」

「えーもっとたたかえよー」

「棒読みで言うな!!見ろ!こいつを!

怒って良いのか泣いて良いのか

分からない顔してるぞ!」

ガデルはトキの棒読みに対して言いラキュを見せる。

ラキュは今の状態に怒って良いのか

無視されて会話してるのに泣いて良いのか

分からないどっちつかずの顔をしている。

「分かったよ!ったく我儘な闘技者だな!

準備しといてやるから早めにな!がんばれー」

「ブモオォー」「がんばれーガデル殿ー」

「闘技者じゃねえよ!後、フィルも棒読み止めろ!

締まらねぇがそれが狙いなのかもな!

んじゃ!ラキュ!飯のために死んでくれ!!」

「飯のためにっ・・・」

ガデルはラキュの頭を踏み抜き、

止めと首に短刀を刺した。

ガデルの復讐の1人は飯の為に殺されてしまった。

つまらない…本当につまらない理由で死んだラキュに

ガデルは哀れみを持ち黙祷を捧げた。

黙祷を終えトキの元に戻り一緒に飯を食べた。


現在時刻は12時40分。40分で外の反乱軍は崩壊した。

「トキどうするんだ?ニバルに入るか?」

「ん~…もう少し様子見かな?食べ足りないし…

ヴァイスが頑張ってるだろうからな!

外で待つのも一興ってな!」

「飯の為にしか聞こえないな・・・

まぁ、気になる事あったし良いか!」

「ん?気になる事?」

「あぁ…お前の花道通っててな?

空間魔法に掛かったんだよ!

なんか同じ時間繰り返す無限ループしててな?

その術者殺して出れたんだが優秀みたいでな!

本来なら元の時間に戻れないんだが

次元を切り離していて同じ時間に戻れたんだ!

でここからが本題なんだがな?

そいつの靴が奇妙なんだよ!

白を基調に青の側面で靴底に円があってな?

まだ死体はあると・・・おいどこ行くトキ!!!」

トキはガデルの話を聞いてその死体に向かった。

最初は花道ってなに?無限ループってあるんだ!

空間魔法にそんなのがあるのか!等考えてたが

靴の話を聞いて瞬間的に飛び出した。

「クラスメイトか?関所に関係が?」

関所に同じ靴跡を見ていたトキは花道で死体を見つける。

「・・・部谷(ひたに)・・・」

クラスメイトが目の前に上履き履いて息が無い。

「トキ!!どうしたんだよ!そいつが…術者だ!

何か知ってるのか?見たこと無いぞ?そいつ!」

「あぁ・・・知り合いだった…2年も会って無かった…

何で…何でお前がいるんだよ!!違う場所に居たはずだろ?

部谷孝太(ひたにこうた)!!!何故反乱軍に…

くそ!!訳が分からん!!そんな奴ではない筈だろ?

奴隷特有の物が無い・・・ん?指輪?何故?まさか!?」

トキは指輪を無理矢理外して鑑定した。

結果は・・・

「なるほどな・・・まさか指輪が奴隷のなんて・・・

反乱軍の誰かがお前の所有者なのか?孝太(こうた)

そうか・・・ニバルの侵攻責任はダスティだったな?

お前は生きる為にガデルへ掛けたのだろう…

聞いて考えて納得したよ…お前らしいな…

孝太(こうた)傷つけたく無かったんだな?

だから無限ループで切り離して守った・・・

優しいお前が…虫も殺せない程に優しいお前がな…

だから俺の手で火葬で弔いしてやるよ!

クラスメイトのよしみだ!久しぶりの再会なのにな…

お前の遺品は確りと管理して保管するよ…

そして・・・お前をガデルにぶつけた奴は

完全に潰してやるよ!!!他にもいたら助け出す!!

お前の無念は俺が引き継ぐ…安心しろ…

上には坂口先生がきっと待ってるから…

じゃあな…部谷孝太(ひたにこうた)!元気でな…

ちゃんと見てやるよ!そして骨も回収するからな…」


トキは木で棺を手作りして火葬した。

遺品は全て回収して予備の服を着させてる。

「トキ…すまなかったな…まさか知り合いだとは…」

「ガデル…謝るな…お前を守る為にと術を使ったんだ!

殺させない!その思いに…信念に則ってな…

だからガデルこいつの事は忘れないでやってくれ…

優しい奴だったんだ!そんな奴が奴隷なんて…」

「トキ…分かった…忘れない!!

敵なのに俺を殺させない為に使ったんだ!

その信念に心から敬意を持つ…尊敬する…

そして同じ奴隷だったんだ…復讐してやるさ!

絶対に俺はこいつにした事を忘れない!

忘れてはいけない!!だから無念を晴らしてやる!!!

約束しよう!!!ガデルの名に賭けて!!!」


「ありがとう…ガデル…例え変わったんだとしても

こいつの主人には直接潰す!!!

例え孝太(こうた)が許しても俺は許さない!!!

あぁ・・・くそ…煙が目に沁みる…」

俺は流れてこない煙に目が沁みて涙が零れた。

「主殿…」「ブモオォ…」「トキ…」

全員が俺に優しく声を掛ける。

俺は涙を拭いて骨を回収して保管した。

「さて・・・切り替えてニバルに行こうか!

この気持ちを抑えるのは厳しそうだ…

スーサイドの力でいくが疑問はあるか?」

「トキ!付いていくぜ!追い付いてやる!!」

「主殿!私も我慢出来ません!!」

「モォ!ブモオォ!!」

全員がトキの言葉に賛成した。

「では行こうか!ヴァイスが終わらせて無いことを

祈りながら反乱をダスティを潰してやるよ!!!」

トキ達はニバルへと入っていった。

覚悟しとけよ!!反乱軍!!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
cont_access.php?citi_cont_id=565217839&s お読みいただきありがとうございます。 評価や感想、ブックマーク等して 頂ければ励みになりますので よろしくお願いします。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ