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説教好きな冒険者~全てに怒れる召喚されし者~  作者: アールエス
ワイズ賢国
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王城にて

「了解。んじゃ早速…」

トキは風魔法の弾丸を黒いモヤに打ち込んだ。

「あ、ちなみにわしの名はスパトールや。」

トキの打ち込んだ弾丸をスパトールが切り裂き

名前を告げる。

トキも名前を告げて改めて戦いが始まった。


その頃、王城では…

「今度やるの王国祭だろ?誰もが知ってるよ」

「だよな…祭りなのになんで俺達は…」

斎藤は溜息を吐きながら目の前にある資料の山を見る。

「仕方ねえだろ?お前が居なくなってる間に

 こんなに溜まってたんだからよ。

 そのせいで俺が連れ戻されて

 書類仕事をしてるんだからな」

「すまんね…」

斎藤の机の隣には八乙女の机があり

八乙女も同じくらいの書類の山を見ては作業していた。

「はあ〜どの書類見ても同じ内容しか書かれてないな?」

「献上品や俺等へのお見合いとかな?」

「お見合いとか送ってくる人達の考えが分からんな?

 俺達はこれでも王族殺しだぞ?」

「しかも上流貴族の当主を変えた本人に

 良く送れたもんだよな?」

斎藤と八乙女は通常業務と並行して

お見合い写真等のお断りの返事を書いていた。


「こういうのがあるから冒険者になったのに

 なんでしなくちゃいけないんだ」

「ん?冒険者に八乙女はなってたのか?」

「ああそうだよ。ちなみにDランクまで上がってた」

「すごいな!短い間に努力したんだな」

「そういう斎藤は前に見たよりも筋肉がついているが

 筋トレでもしてたのか?」

「…事情があって鍛える羽目になった…

 多分だが城の兵士よりも強いかも?」

「へぇ~なんだか自信家だな?

 試しに模擬やっとくか?」

「良いよ。この後少し時間が空くはずだから

 その時にやろうか」

斎藤と八乙女は模擬戦を行う約束をして

書類仕事へと戻っていった。


暫くして…城の訓練場にて…

「さてやりますか!」

「武器は木剣で良いよな?」

「ああ、兵士達も見てることだし審判は任せるか」

斎藤達は互いに武器を持ち構える。

「それでは私、第一兵隊隊長のサーガが審判を

 務めさせて頂きます!

 互いに見合って…始め!」

サーガの言葉に最初に動いたのは八乙女。

八乙女は斎藤に対して突きをだす。

兵士達はその突きの速さに驚いていたが

「その程度か…」

斎藤は前に出て突き出された木剣を掴み

引いては八乙女のバランスを崩して八乙女は倒れる。

倒れた八乙女の首に木剣を当てると

サーガが「勝者王様!」と名乗りを上げる。

「俺の渾身の突きをまさか捕まれ掴まれるとはな…」

「あの速度ならまだ掴めるさ。

 まだまだ速い速度で迫ってくる事があったからな…」

斎藤はトキ達の特訓を思い出して涙する。


「次は斎藤から攻めてきてくれよ」

「わかった…出来る限り怪我をさせないように

 善処するよ」

「ん?俺が負けるとでも?」

「現に負けてるしな?さて始めようか!」

斎藤達は再び向かい合いサーガの言葉で動き出す。

「ダークネス!」

斎藤は闇魔法を放ち八乙女の視界を塞ぐ。

斎藤は八乙女の後ろへと回り込んで膝カックンして

倒れさせると再び木剣を首に置いた。

再びサーガの言葉で試合が決着し斎藤の勝ちが決まった。

「斎藤は強いな…なんでそんなに強いんだ?」

八乙女が疑問に思って声を掛ける。

「まぁ、色々とあるわけよ。

 ちなみに…」

八乙女に伝えても大丈夫だろと判断した斎藤は

トキの革命の事を伝える。


「おいおい今の話して大丈夫なのかよ?」

「まあ、失敗してもあいつならやってくれるしな。

 取り敢えず二人だけの内緒の話だからな?」

「わかったよ。まぁどういう事が起きるかは

 当日にならんと分からん。

 それまでは嫌だが書類仕事を

 終わらせるとしますかね」

斎藤と八乙女は訓練場から離れて執務室へと

戻っていった。

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