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説教好きな冒険者~全てに怒れる召喚されし者~  作者: アールエス
第8章 反乱軍
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平野、王国軍、反乱軍の情報

現在トキ達はバルハラ平野に到着している。

降伏勧告を行うのは明後日午前9時。

王国軍は王城付近の北側に、

反乱軍は南側に配備している。

各軍ともに明日までに集まるようにしており

トキ達は早くに到着してクリプス軍としての

基地を設立している。

到着した当初は魔物に追われてると勘違いされて

ケル達は討伐されかけたが

クリプス辺境伯とゾラム侯爵の言葉で

王国軍の矛が収まり基地周辺で屯している。


東端に配置され軍本部から1kmは離れている。

本来クリプス軍は爵位が高い為に

中央近くに設立する予定だったが

ある出来事を起こした罰として東端に配置された。


その出来事とはクリプス辺境伯の統治する

べラムの街にてワイズ賢国の貴族が殺害された。

その為にワイズ賢国が反乱軍に与してしまったと

到着した直後にスーサは軍本部のラジュマ国王から

聞かされ反論を許されず

内乱終了後に内乱での貢献度により罪を減罪すると

通告を受ける。

爵位はそのままだが軍本部での発言権は

子爵と同じとして扱われる様になった。


トキがクリプス基地から周囲を見渡すと

数々の貴族紋章に各国の旗が靡いている。

ラジュマ王国の旗にヴァーリ武国、アサン海国、

シャジ魔導国の旗が中央に大きく存在している。


反乱軍の方を双眼鏡で見渡すと

貴族紋章旗が王国軍より多く存在し

ワイズ賢国の国旗が中央に大きく靡いていた。

基地も多く存在している。


バルハラ平野は南北に約60km、東西に最大15km。

上空から見渡すと大まかにいえば長方形に見える。

だが西側は弧を描くように線が出来ており

東側は緩やかな波形となっている。

それぞれの軍が長方形に陣を構えてる。

~~~~~~~~~~~~~~~~

ここで平野についてウィッキー先生から・・・


平野 (へいや) または平地 (へいち) とは、

山地に対して低く平らな広い地形のことをさす地理用語。

平野は一般に標高が大きく変化しない。

平野は谷底に沿った地域や山の周辺の

段状の地域にみられる。

海岸平野としてみられる場合もある。

山の中の平らな所は平野とは呼ばず

盆地あるいは高原という。


平原を含めた平野は地球上の主要な地形の一つである。

全ての国に存在し世界の陸域の1/3以上を占める。

溶岩流や、河川、湖沼、氷河、風による堆積、

丘陵や山地からの侵食によって形成される。

一般に草原、

ステップ「ロシア語で「平らな乾燥した土地」」、

サヴァナ、ツンドラなどの

生物群系 (バイオーム) に覆われる。

砂漠や熱帯雨林が平野に生成される場合もある。


多くの地域で、平野は農業にとって重要である。

なぜなら、平野では堆積物として土壌が

深く発達し肥沃だからである。

平坦なので、農業生産における機械化を容易である。

さらに、牧畜に必要な良質の牧草が草原を通して

供給されることも理由の一つである。

以上、ウィッキー先生から・・・

~~~~~~~~~~~~~~~~~


トキは一通り見て周りクリプス軍基地に戻ると

本部に呼び出しを受けていたスーサが

疲れた顔で基地の上座に座っていた。

基地内には合同で行動するゾラム侯爵、

アイサ、ヴァルカ、ガデル、シルドが

介抱していた。


「・・・大変だったみたいだな?」

「君のお陰でね…ワイズ賢国が敵に回ったと

同じ様な罵詈雑言をね…

奴等は考えてないんだよ…

何故ワイズ賢国が内乱中の国に来てたのかね…

私の地位を落とそうとしてるし、

国王や地位ある者に媚売っててね…

わが領地を奪おうとしてる者も居たが反論したよ。

君には危険度ランクSSのスーサイドを見れるのか?

ってね?そしたら黙ったよ…

あれでなんとか心が精神が落ち着いたよ!」


疲れた笑顔をトキに見せるスーサ。

いつもの威厳というよりも

飄々としている姿が見えなかった。

それほどまでに追い込まれたんだろう。


「・・・そうか…まぁスーサ達以外は

スーサイドの魔物は襲い掛かるだろうからな?

俺がある程度躾といてやるよ!

今回の内戦では現スーサイドのボス2体いるからな!

大船に乗ったつもりでいろ!

俺も手加減しながら戦ってやるからよ!」

トキが胸を叩いて誇る。


「ふっ…心強い仲間がいて助かるよ…

スーサイドのボス2体…ケルとラグか?

リケラはべラムの守りに就かしてるから

クリプス領は安泰だな!

なんだか貴族の相手なんて馬鹿らしくなってくるな?

正直言うと私たちは死ぬって

イメージが湧かないんだよ?

あぁ、私たちはってのはクリプス軍とゾラム軍だよ?

他の貴族なんて寄せ集めにしては酷い!

何人か強者がいても護衛に回ってるだけ…

ここにいる皆には話しておこうか!

王国軍と反乱軍の情勢をね?」


スーサが話ながら元気になっていく姿を見て

トキは内心ほっとする。

スーサは机に数枚の紙を広げた。

スーサ曰く大量な情報の中から抜粋して選んだ

情報をメモしたらしい。


スーサからの情報によると反乱軍は・・・

・王国反乱軍は王国の第3王子

ストレイ=ラジュマ(20歳)が主犯。

・43の貴族の内25の貴族を纏めている。

・反乱軍の指揮官は世代交代して若者中心。

(18~26歳の年齢で次男や三男が多い。

父親、長男や反対派は牢獄入り)

・末端としてそこらの盗賊等も採用している。

・反乱軍として約23万人の兵士がいる。

・ワイズ賢国は1万の兵士を増援している。

・ワイズ賢国のとの合同部隊には

歩兵部隊、騎兵部隊、魔物部隊、白衣の手伝?。


王国軍は・・・

・王国軍総総大将として長兄ハンズ=ラジュマ。

・参謀として次兄サミン=ラジュマ。

・18の貴族が徴兵されており兵の数は20万人。

・ヴァーリ武国から1万人。代表マイル=トゥード。

・アサン海国からも1万人。代表ヨルド=ガルト

・シャジ魔導国から1万人。代表マジー=ルート。

総勢約23万人。

・部隊は歩兵、騎兵、魔導師、テイマー、魔物。


「何で王様が指揮とらないんだ?」

「兄弟喧嘩だからだろ?弟の不始末は兄がってな?」

「王国軍と反乱軍の貴族の差があるのに

良く同じ人数集めたな?」

「そこは領民を集めたんだろうね…

戦を知らない領地の民を徴兵したんだろ…

若しくは私みたいに冒険者を募ったか?」

「ついでに言えば私はこれほどまでに軍を

集めて王国を愛してますよアピールでもあるな?」

「練度ある兵より数を頼ったか…

これは不利に向かってるな…

多分だが同盟国は後ろの方だろ?

魔導師達が撃てる距離を知りたいが

前列の戦場には行かない筈だ!」

「正解だよ、トキ君。

前列は私達と男爵、子爵レベルの地位が向かう。

中列には伯爵、辺境伯。

後列に同盟国に軍本部が待ち構える予定だ。」

深刻な顔付きで話をするスーサ。


「ん?ゾラム侯爵も俺達と戦うのか?」

「そう志願したよ!アイサが戦いたがっていてね…

君たちが居れば問題ないだろ?」

「偉く評価してるな?」

「だって『先生』だろ?私にはラグがいるしね!」

ゾラム侯爵が笑いながらトキに問う。


「違う呼び名が欲しかったんだがな…

まぁ、今はそんな事はどうでもいい!

今回の件で気になることがあるんだが

スーサとゾラムに聞いていいか?」

「もう、さん付け無くなったんだね…

気になる事とはなんだい?」

呼び捨てされてしょんぼりする貴族2人。

スーサはしょんぼりしながら聞いた。


「今回の反乱理由はなんだ?」

「え?どういう事かな?」

「いやさっきな?思ったんだよ。

今回の総大将が王様じゃないのは何故か?

ストレイに対する行動や言動が厳しいなら

王都内でやれよって話だ!

だが何故全領地で内乱を同時に起こした?

未だに腑に落ちないんだよな…

スーサ達はなんて言われてる?」


トキは今回の反乱について気になっていた。

そう言われてみると知らないスーサ達。

悪政を敷いてるかと言えば敷いてない。

客観的に見ても兄弟仲が悪いわけではない。

もし悪いことを企んでる国であったなら

同盟国なんて存在していない。

王様とストレイの確執がある話は聞いてない。

二人首を傾げて悩んでしまった。


「・・・知らないか…

ガデルはなんとなく分かってんじゃないのか?」

「そうなのか?ガデル君!」

「無茶振りするなよ…知らねえよ!

只、言えるのはストレイは王様の子供だが

養子だってことだけだな!」

クリプス基地にいる人間がガデルの言葉に驚く。


「養子なのか?子供2人いるのにか?」

「だから言ったろ?いくら元諜報部隊でも

王族の事に関しては危険が伴いすぎて

危ないんだからな?」

「そりゃそうか…だからか?ガデルが行きの時に

悩んでいたのは?」

「不安要素が多いってやつか?

まともな戦争なら良いがクラン殲滅した時の

資料でホウリョの詳細が書かれていただろ?

その事も気になっていたんだよ…」


「ああ、反乱軍に与してた連中の資料か?」

「そうだ。それに何故ワイズの貴族がいたのか?

調査してると王国にもいたらしいからな?」

「調べるの速いな!つまりワイズは元から

内乱に何かの理由で入りたかったって事だろ?

その理由も分からんが実験とかじゃないのか?

以前のテイマーギルドの新作首輪みたいなよ?

同じ様な首輪があるだけで嫌気がくるんだがな…

とりあえずもう少し情報交換したいが

飯時間になるぞ?」

ドゴーン・・・

フィルのお腹の音が鳴り響く。

「ほらな?飯食べ終わってから集合ってことで!」

トキは基地から離れていった。

ガデルは悩みながらもトキの後を追いかける。


スーサとゾラムはポカンとしてしまうが

フィルだからと納得して昼飯に入った。

この時の音が更に王国軍から孤立させてしまったのは

仕方無いだろう・・・

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