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disappear  作者: 黒土 計
55/71

chapter2 体の記憶

去年より早く梅雨入りをした6月。


クラスメートの話題は彼氏作り。


「優奈お願いだから!」


「ダメダヨ!」


「あと1人足りないの」


「だって私は」


「彼氏って言ったって遠距離でしょ?」


「絶対にバレナイよ」


高校生活最後の夏休みに最高の思い出を作る為の合同コンパの誘いを断り続ける日々。


「ねえ。相手が大学生だったら行く気ある?」


「そう言う問題じゃなくって」


「絶対に勿体無いって!」


「って、コバも彼氏いるじゃん!」


「だって楽しいよ?」


「そうそう。バレなきゃ全てOKだし」


彼氏がいる子も出会いの場を求め何が勿体無いのか、よく判らなかった放課後。


「って優奈さ」


「何?」


「淋しくないの?」


「何が?」


「何って」


「前から聞きたかったんだけど」


YUIちゃんと出会って、その日のうちに途中までHをして。


何もなく早くも月日は半年。


「やっぱりオナニーとかするの?」


「は!?」


「生理前とかムラムラしない?」


「私は生理後かな」


「しないよ!」


「え〜!絶対に嘘だよ!」


「半年もSEXナシなんて考えられないよ」


「半年じゃないもん」


「え?だって正月前にでしょ?」


「ちょっと!本当はさあ」


「もう私の事はイイから!」


「あ〜逃げないでよ!」


追求が続くのが嫌で飛び出したんじゃない。


トイレに行きたかった訳でもない。


相葉さんの事を思い出して1人になりたくなった。


あの日以来思い出さなくなってた


相葉さんのハニカンダ笑顔。


大きくて長い指。


舐められる感触。


匂いと肉の味。


相葉さんの記憶を体が求めて


自分で自分の体をきつく抱きしめた。


頭を撫でて


耳に髪をかけて・・・


絡みつく自分の腕に相葉さんの匂いを探すけれどある筈もなく。


授業開始のチャイムが鳴ってるいるのは判っているけれど


相葉さんの記憶を体が求めてる。


首筋から胸に移動する舌先。


私の反応を伺いながら撫で回す手のひら。


火照っていく体。


思わず人差し指を咥えた時


「先生が行きなよ」


「バッカ!俺は男だぞ?」


「イイジャン!セクハラで訴えてやるから」


「そんな冗談はイイから、ちょっと見てきてくれないか?」


担任の先生とクラスメートの声が廊下から聞こえた。


「優奈いる?」


「うん。」


「いたか!?」


「セクハラだって!」


「どうしたの?」


「気持ち悪くなって」


「大丈夫?」


「大丈夫。食べたの全部出たみたいだから」


「じゃあ先生に言っておくね」


今の時期は吐いた事にするのが1番都合がイイ。


下痢だと学校のトイレで大きな方をしたと言われる。


でも、本当はそのどちらでもない。


トイレを済ませて紙で拭取る時


ヌルヌルっとした感触に1回では拭取れない女の欲求を感じた。

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