俺も案外チートだってよ
「付与魔法?」
「そう、付与魔法」
俺はゲームはよくするし、ファンタジックな小説もたまに読む、だけど、付与魔法と言われるとピンとこなかった。
せいぜいエンチャントとか、バフ、デバフ?
「それだけ??」
「そう、それだけで魔王を倒してね☆」
「やっぱりピンとこないんだけど…もしかしてサポートしか出来ない?」
「そんなことないよ!使い方は自由だ、自分にあう使い方を模索してよ☆それを観察して、酒を飲みながらちょっかい出すのが目的なんだから☆」
酒飲んでいいのか…まぁ神だし関係ないか…
とにかく、異世界に行った後の話はアバウトで、方針は『打倒魔王』の1つだけ。
実に分かりやすい。
そして残る気がかりは…
「やっぱり、元の世界では死んだことに…」
「あっ、なってないよぉ☆」
「えっ!?嘘!本当!?」
「うん、向こうの時間は止まってるよ☆だから君が魔王を倒したら、元の世界に返してあげても…いい、かな?☆」
「やったぜ!」
俺の高校エンジョイうはうは物語の夢はついえてなかった!
ここに来て光明が見つかり、俄然やる気が出てきたぞ、なら話は早い、さくっと倒してまったり堪能して、飽きたら帰ろう!
「おっ、やる気でてるねぇ。それなら、もう飛ばしちゃうからねぇ☆」
「おっしゃ!任せとけ!さくっと世界獲ってやる!」
◆◆◆◆◆◆◆◆
「そう思ってたら時期が僕にもありました」
新しい世界に飛ばされて約数時間、人っ子1人居ません。
「ていうか、ここどこだよ!!!」
辺りは鬱蒼としたジャングル地帯、紫色のきのこやオレンジ色の苔が生えてたりする。
そしてそれらは、ほとんどが色をわずかにほんのりと変えている。明らかに触ったりしちゃダメなやつだこれ。
「ああぁぁ…はら減った…」
俺の格好は、麻の服に何かの動物の皮の半ズボン、そしてやたら丈夫な藁の靴だ
なんだか、こう、凄く…村人Aです…
ずーっと同じ方向に向けて歩いているが、得体の知れない獣や鳥ばかりで、人はおろか霊長類さえ確認できない。
「まさか…ジュラ紀とか…そういう…」
朦朧とした意識の中で途方もないことを考えているとなんだか視界がぼやけてきたのがわかった
「あぁ…やっぱり…はら…が…」
あまりの空腹に俺は堪らず、その場にドサリと倒れ伏してしまった
その衝撃で周りの苔やら、きのこやらの光る胞子がふわふわと中に浮く
「あー…そういや…魔法…」
そうだ、そう言えばまだ魔法を使っていなかった
この世界で死ぬにしても魔法は1度、目にしたい、て言うか、もう半分諦めモードです…
そこに追い討ちをかけるように不吉なものが目に入った
「うわ……いのしし…?」
ぶひぃ…と鳴く豚のような生き物が俺に向かって突進をする体勢を構えている
そしてでかい、多分俺の腰の高さくらいのでかさだ、
さすが異世界、動物のスケールもでかい、いや、これは魔物か…?
「くそっ…まだ死にたくねぇぞ…!」
俺は仰向けになり、右腕をいのぶたに突き出して、体の内なる力をひねり出す感覚で、それをいのぶたにぶつけようとする
こういう妄想は大好きで、中2の頃からよくやっていた
すぐに右手がほんのりと暖かくなり、それは熱を帯びてくる
やがて熱いと感じるまで溜まったところで、いのぶたの突進が始まる
「くおおっ…!」
しかし、いくら魔力を放出しようとしても魔法らしきものが出ない!
「やばっ…いっ…!」
いのぶたの猛突進が俺の右のてのひらに追突したその瞬間、俺は目を疑った
何故なら、目の前に肉の壁が生まれたからだ
はじめに分かったのは、俺は無傷であること、そしてひどい脱力感に襲われている…これは魔力をつかったからなのか?
腕に熱がないことから、その推測は正解なんだろう
そして、いのぶたが…
「あぁ、これ…焼豚の匂いだ…」
「焼肉!?」
理解が遅れたが、やはり目の前の肉塊は先ほどのいのぶたで間違いなさそうだ
俺はその豚肉を貪りながら、さっきの魔法について考える
「いや、魔法と言うより魔力放出的なウマそしてあれは多分俺の最大火力ウマそれからこのウマいのぶたは俺の魔力にあてられて、でかくなりながら燃えたと、ウマ」
豚肉がうますぎて全然まとまらないが、とにかくこの魔力は異常だろう
だが今は腹ごしらえが必要だ、とにかく食おう…
「誰だ!そこに居るのは!」
俺の飯の時間は、すぐにむさいおっさんに邪魔された
お読み下さりありがとうございます!
いやぁ書いてる時はスラスラと書いてるんですが、後から読み直すとなんとまぁ文章力のない…(笑)
これを修正する気力も気概も無いですし、何より修正する技量が私にはありません(泣)
めちゃくちゃな文ですが、これから徐々に腕を上げていくので(予定)これからもこの小説をよろしくお願いします!