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妖界最前線  作者: 四季
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こっくりさん 1-1

 妖怪。日本独特の文化とも言えるだろう。その正体は神様であったり悪霊であったりと様々である。時には、不可思議で常識では考えられないような現象を「妖怪の仕業だ」と言われ新しい妖怪が生まれたりする。

 妖怪は存在している。いまどきこんな事を大真面目に言ったら笑われるだろうか。または頭が本格的にオカシイ奴と思われるだろうか。ピュアな心の持ち主だとも思われるかもしれない。サンタクロースは実在すると言っているほうがまだ可愛げがあるだろう。


 だが、いるのだ。実際に。妖怪はこの世にいる。

 ただ人間が想像しているような姿とは若干違って、だ。人間の姿に近かったり、動物に近かったり、はたまた思ってもみなかったおどろおどろしい姿だったり。

 というか今、目の前にいるのだ。それも三匹だ。


「ウオォーッ、早く誰か7の目を出さんかぁ!ワシの森から木材が産出されないじゃろうがぁぁぁ!」

「毎回露骨に最長交易路狙ってるんですからそりゃあ邪魔しますよ……」

「麦余ってるから粘土ちょ~だ~い」

「あいよ、よっしゃ課金してガチャするか」


 そして俺はその三匹の妖怪と俺の部屋でボードゲームをしているのだった。

 小さいテーブルを一人と三匹の計四人で囲み、様々な感情がテーブル上のボードに注がれている。だが突如、天から拳が飛来し小さな島の一部を破壊したのであった。


「あー壊した……何してるんですか」

「やってられるかこんなゲームゥ!明らかにワシだけが標的になっておるじゃろぉぉぉ!?」

「だってこのゲーム、一位以外は負けじゃないですか。一位を妨害するのは当然でしょう……ププッ」

「あーっ!笑った!狗遠くおん!今絶対に笑ったじゃろワシを!呪ってやる呪ってやる!」

「にーちゃん鉄あげるから木材ちょ~だ~い」

狸桜りおォ!お前もお前で貢ぎすぎじゃあ!余裕の最大騎士力が完成しておるじゃろがぁ!」

天狐てんこさんや」

「なんじゃあ!」

「うるさぁぁぁぁい!」

「あ痛ァ!?」


 頭を割るような手刀が直撃。その衝撃で跳ね上がった体がテーブルに接触。無残にも島は崩壊した。


「あー完全に壊れた……しゅーりょー、しゅーりょー。この勝負天狐さんの一人負けデース」

「納得いくかぁ!今壊れたのもほぼ外部からの圧力じゃろおがぁ!」

「勝った君達にはご褒美をあげよーう。ドーナツを食らうといい」

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