5時限目 とんでもバトル!? その1
今回から「バトル編」が始まります。科学的なところは少し間違っているかも・・・(汗)―――――超能力者・人外の者の戦いが今、始まる。(どーん)
―――
目覚まし時計を止め、眠い目をこすりながら暁美は起床した。
辺りを見回す。
〈はぁ、夢か・・・〉
暁美は夢と現実のギャップに溜め息をつき、能力を使い、朝食を準備しようとした。
しかし、冷蔵庫の中にほとんど何も入ってないのがわかると、再び溜め息をつき、重たそうに体を起こし着替え始めた。
何も食べずに部屋を出たのでお腹が鳴らないように注意しながら暁美は一階の食堂へと向かった。
食堂では朝食も一応売ってはいるがそこで食べる人は少ない。弁当も売っているのでそれを買っていくという人は多い様だ。
一階で暁美はリミナと会った。
「あ、暁美さん、おはようございます」
「おはよう〜」
「どこに行くんですか〜?」
「いやー、今日冷蔵庫に何も入ってなかったんでさ、食堂で朝ごはんでも食べようかなと」
「へぇ〜。じゃあ私も昼のお弁当を買いに行きます〜」
「え?・・・う、うん、いいよ」
できれば暁美はその時誰かと一緒にいたくはなかった。なんせ・・・
・・・・・グゥ〜〜〜
リミナはクスッと笑い、
「暁美さん、お腹の虫が演奏会を開いてますよ?」
―――
・・・はっ!
暁美はボーッとしていた。いまだに今担任の言ったことがよくわからなくて今日一日の朝からのできごとを思い出していた。
暁美の中で先程水無瀬が言ったことが繰り返し流れていた。
―――
「お前達、今日から二日間実践授業だ。実践って言ったって別に殺し合いをしろって言ってんじゃない。単に、相手と一対一で戦うだけだ、勿論、自分の力を使って構わない。昨日自己紹介で相手の力は十分わかっただろう?これは自分の力と、相手の力を理解し戦う頭脳戦的なところもあるからな。因みにこれは総当たり戦で、勝利数の多い順に順位がつくぞ。あとそうだ、総当たり戦だからって怪我を負う心配をしなくてもいいぞ。保健室の先生がすぐに直してくれるからな」
―――
暁美の頭にはその言葉がかけまわった。
〈・・・はい?戦い?総当たり戦?力を使って構わない?って、え―――!?〉
〈とりあえず落ち着いて考えよう。
要は、クラスメイト同士で戦うと?今日から明日二日間使って?〉
「・・・よし、それじゃあお前達早速だが、体育館の裏手に大きな建物があっただろう?そこに集まれよー」
〈もう?(汗)〉
暁美は周りの皆の様子を見る。ほとんどの生徒が暁美同様に困惑しているようだ。それはそうだろう、彼女達は自分の力を使って戦ったことなどないのだから。
暁美は皆と一緒に体育館の裏手にある建物へ行った。
その建物は建物というよりも大きなドームと言った方が的を得ている。天井部分はどうやら可動するようで、今は開いている。内部は中心に大きく開けたフィールドがあり、その周り360度に観客席がある。それはまるでコロッセオの様だ。フィールドの地面は土であり、岩等の障害物の様な物も所々に配置してある。
暁美はその大きさに圧倒された。
暁美達のクラス以外の人もいたので、他のクラスも一緒にやるのか、と暁美は思った。
後からやってきた水無瀬が口を開く。
「さて、これから戦いが始まる訳だが、一応ルールと注意事項を言っておこう」
水無瀬は持っていた紙を読み始めた。
「制限時間は一試合ごとに5分。力は使ってよい。一対一の勝負で、決着はタイムアップ、どちらかがギブアップ、気絶、もしくは相手を30秒間動けない状態にしたら終わり。タイムアップの場合は教員の判定で決める。注意事項は、フィールドの外の観客席には出ない。但し、上空は許される。審判がやめ、と言ったら直ちに試合を中断する。相手の命を奪いかねない強い攻撃はしない。以上」
暁美達は進行表を受け取った。そこには順番と相手が書いてあった。
そして、試合は始まった。
―――
さすが超能力者や人外の者の戦いなので、物凄い攻防が続くのであろうと暁美は思った。
第一試合
『ウォーター ウォーカー』【水操作能力】
「水橋 流」
VS『ライジン』【電気発生能力】
「雷 金光」
では、水と電気がフィールド上を舞った。
流の方は、大気中や地面中の水分を集め、それを球体状の盾に、またそれに使っていない水を細長く伸ばして鞭の様に相手に叩きつけたり相手を水の檻に入れようとする。
対して、金光の方は地面に電気を這わせたり、相手の真上から小さな雷を落とす。また、自分の周りに電気を集め、磁場を生成、また周囲の空気は電気の為高温になりプラズマ状態になる。このプラズマ状態になった空気ごと相手に突っ込んで行ったりする。
両者とも激しい猛攻が続く。水分が金光の方に近付いてもその温度の為にすぐさま蒸発、フィールドは蒸気で覆いつくされる。
この時、大きな爆発音が聞こえた。次の瞬間、バシャッとした音が聞こえた。
蒸気が段々と晴れてくると、流の方が倒れていた。
流の近くに保健室の教員であろう人が走っていき、ポワッとした光と音がしたと思うと、倒れていた流は目を開け、何ごともなかったように立ち上がった。
蒸気で見えなかったところで何が起こったのかというと、蒸気が覆った後、水の盾に当てた電気の為、水が電気分解をして水素と酸素に分解、そこにプラズマ状態の金光が突っ込んでいき、発火、爆発する。それにより水の盾が消えたところで金光が流に電気を当てた、ということらしい。
暁美は今の壮絶な試合にみとれていた。
次は暁美の番であるということを忘れて。
どうでしたか?こんな感じで何話かはやっていきたいと思っています。




