2時限目 自己紹介
クラスで自己紹介が始まる。クラスメイト達の能力とは!?また、人外の者とはどういうことか?
「さっきも言ったが、自己紹介は聞いておいた方がいい。じゃあとりあえず俺から始めるぞ」
なぜ聞いておいた方がいいのかはわからなかったが、今はとにかく話を聞いてみようと暁美は思った。
「俺の名前は水無瀬 光 (みなせ ひかり)だ。8月7日生まれのO型で趣味は寝ることだ。因みに俺は超能力者の方だ。ちょっとこれを見てくれ」
といって水の入ったペットボトルを取り出した。
「これはどこでも売ってるミネラルウォーターなんだが、勿論タネも仕掛けもないぞ。ちょっと音が出るが驚かないようにこれを見ていてくれ」
というと、教卓の上にそれを置き、手をかざした。
すると、少しペットボトルの中身の水が動いたかと思うと、勢いよくふたがはずれ、中身の水が飛び散った。
しかし、飛び散った水は落ちてこなかった。
そこには白い水蒸気がたちこめているだけだった。
一瞬の静寂の後、オォーとクラスに歓声が響いた。
「さて、俺の能力は、『ライトブレイク(Light&outbreak)』つまり、【発光能力】だ。
お前達も知ってるかもしれないが、光というのは波の性質と粒の性質を持っている。
ここでは波について考えてみるぞ。
光は波長によって色々と性質が違う。今俺達が見ているのは可視光線であり、これは光の波長全体から見てもとても狭い領域なんだ。可視光線よりも波長が短いものには可視光線に近いものから、紫外線、X線、γ線と続く。波長が長いものには、可視光線に近いものから、赤外線、電波(長波・超長波など)がある。
さて、さっきのことだが、お前達は電子レンジの仕組みを知ってるか?あれはとてもある波長の短い光を用いて水分子を振動させて熱を発生させるわけだが、さっきもそれを再現しただけだ。要は俺が出した波長の短い波がペットボトルの水を蒸発させてふたを飛び散らせたってわけだ」
〈・・・す、凄いっ〉
暁美は改めて驚いた。自分以外にも、凄い能力を持った人間がいるのだと。そして、暁美は目を輝かせて話に耳を傾けていた。
「ん〜じゃ、窓際の前からいってみよう」
と水無瀬が言った。
前に出て行った生徒はとても気品のありそうな子だった。少し長めの黒い髪をなびかせ、スタスタと教卓の上へと上がった。
「・・・皆さん、はじめまして。私は神咲 麗華。誕生日は5月6日、A型です。・・・私の祖先は昔、いわゆる『鬼』と呼ばれたものでした。因みにあの姿は勝手に人間が想像で書いたものです。容姿は普通の人間と全くといっていい程変わりません、角が生えていること以外は。能力と言えば、超人的な力とスピードと生命力でしょうか」
そういうと、片手で教卓を10センチ程持ち上げた。
再び巻きおこるオォーという歓声。
そして、またスタスタと席へと戻っていった。
暁美は一瞬、訳がわからなくなったが、すぐに理解した。
〈校長の言ってた『人外の者』っていうのはこのことかぁ〜〉
暁美はまたもや驚きが隠せなかった。
その後、自己紹介がどんどん進んでいき、色々な能力を持った人や色々な人外の者がいた。
例えば、『ヒート マスター』【温度操作能力】、『トキノイタンシャ』【時間速度操作能力】、『ウォーター ウォーカー』【水操作能力】、『ライジン』【電気発生能力】、『コワレヌカラダ』【身体硬化能力】等、多種多様な能力があった。
人外の者については、『悪魔』、『サラマンダー』等がいた。
彼等は普段は人間の姿をしているがそれは魔法の様なもので取り繕っているらしい。
〈もうここまでくるとファンタジーだなぁ〉
・・・暁美の能力も十分ファンタジックであることを忘れている暁美であった。
更に自己紹介は進んでいき、清風の順番が回ってきた。
「・・・オレの名前は紅架 清風。1月4日生まれ。吸血鬼なんで血液型はありません。一年間宜しくお願いします」
さっさと自己紹介を終わらせ、すぐに席へと戻った。
〈・・・う〜ん、清風ってやっぱ目立つ口調だよなー、って、吸血鬼だったんかい!?〉
暁美は驚いていた。
次はフィルロスだ。
ふと、教卓へ歩いていく足取りをみながら、暁美は
〈フィルロスってなんか可愛い系なんだよな〜。っていうか、うちのクラスはなんでこんなに美人が多いのよー!〉
とツッコミながら劣等感に浸っていた。
「あたしはフィルロスと言いまーす。誕生日は11月25日で血液型はO型です。あ、あたしはよくある『ウェアウルフ(werewolf)』俗に言う狼女ってやつですぅー。皆さん☆一年間宜しくお願いしまーす!」
と言い、頭からフワフワとした耳を、顔から長い髭を、腰の後ろから柔らかそうな尻尾を出してみせた。
〈・・・なんか、世の中のヲタクと呼ばれる部類の人が好きそうな姿だなぁ・・・
それと、さっき『よくある』って言ってたけど絶対によくあるということはないと思うなー〉
その後暁美のも終わり、リミナの番となった。
暁美は、リミナはどんな能力なのかわからなかったがリミナは大人しくて少し内気でもあったので多分なんかの超能力者だと思った。
リミナは恥ずかしそうに顔を赤らめて教卓へと上がった。
「・・・わ、わたしの名前は、リミナです!えっと、誕生日は2月8日で、AB型です。・・・えっと、そのー、私はドラゴンです!い、一年間、宜しくお願いします!」
そう言うと、リミナの頭と腕が変化し始め、段々と頭と腕が髪と同じライトブラウンに染まっていき、まるでリアルなドラゴンの頭と腕の着ぐるみをリミナが着ているかの様になった。
〈う〜ん、リミナはドラゴンだったのか〜。一番予想外だったな〜〉
やっと長い自己紹介も終わり、暁美はふと気付いた。自分の適応能力の高さに。落ち着いて考えると、まだ高校に入学した初日なのにもうこんなに慣れてしまっている。これも自分の能力なのかなと思ってしまう暁美であった。
只今、ネタ切れ中です。こんな能力があったらいいな、とか、こんな人外の者もいるよ、等のアイデア募集中!何かアイデアのある人は感想のところに書いてください。もし良いのがあれば作品中に登場します。




