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ガクテン  作者: 不定音高ふたつ


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09_A__01_04  第9話 Aパート 分割 1 / 4

第9話 Aパート 分割 1 / 4


【注意事項:楽典以外の余談に、児童には不適切な生々しい描写や、心的負担の箇所があります】


【 第9話 概要 】

サブタイトル:×って何だ( )バツってなんだ)。

OP曲前:翌日。ステラが、ショージを追い出したことを思い出す。

Aパート:ショージは昨夜、母親から説教されたので、昼休みにステラに謝罪。最大の発明は消しゴム、消したい過去。楽器の練習はゆっくり。家業を継ぐので不要な教科。オーパーツ。恋って何かのついで。あたし、キスしていません。

CM明け:ハル。「ミ♯」は低い黒鍵だっけ? この「×」は何だ? あーわけがわからん。「×」は2種類。フェルマータは何倍延ばすか。

Bパート:ミッツとヤッ子が、昭和の男の話。ミ♯、ダブルシャープとダブルフラット。臨時記号の範囲。不定音高。フェルマータは延ばすじゃない。音符の玉の形は、特に打楽器では様々。コードのsus。半音は2種類。

Cパート:音符の部品の名も、資料によって、異なる記述もある。

予告:ミッツのプロレス技が決まり、今度はハルがステラを泣かせ、誰も弾いていないのにピアノが鳴り始める。先輩、隠していたんですね。


 ○ --- ○ --- ○


ここから本文です。

ご感想を頂けると嬉しい。ログイン不要ですので、お気楽に一言をお願いします。

■■■■ 第9話。


▼ サブタイトル。   ▼──   ──▼


×って何だ( )バツってなんだ)。


×( )バツ)と消しゴム。


この中から1つだけ採用する。


▼ OP曲前。   ▼──   ──▼


今回は、OP曲前の定型ではない。定型は、「他の登場人物は知らない、過去の出来事」だが、ここでは昨日の出来事の回想。


翌日の学校。


ステラが自席に座る。昨日の回想。


▽ 場面変更 ● ── ●


回想。


この部分のアニメ化は、非常に難しい。


アニメ表現ではなく、講談師による語りと、背景に静止画を表示するといった、表現もあり得る。


この場面がアニメとして相応しくなければ、前話でショージがキスを迫り、今話でステラが平手打ち。結局、キスは未遂で、ステラの後ろから不気味なメルヘンキャラが妖怪となってショージを脅し、ショージが逃げ帰るストーリーもある。


ただし、ステラがショージに逆襲するのは、好ましくない。リアリティの薄いアニメ表現を用いて、「拒否されたらやめるつもりだから、相手を尊重している」という誤った認識となるため。ステラは逆襲どころか、拒否もできない。


それに加え、後続のショージの母が登場しないと、ショージ側の言い訳として「偶然を装ったキスと、軽く触っただけ」の、小さな行動だけで終わり、小さな行動が大きな被害になることが示されない。


この場面は、第5話の「音楽理論と、虐めの構図」に類似し、加害者の「小さなこと」と、被害者の「生涯に亘る、精神的な後遺症」と、更に、第三者の「知らなかった」の、立場の違いと認識の違いに関わる。


当脚本では、ステラの性被害は解消しない、被害者が持つ苦しみは、生涯残るとしている。だからこそ、このようなことは禁忌されるとしている。


後続の「消しゴムの比喩」と「くすぐられて、無理に笑わされる」を用い、視聴者向けのメッセージとして、「脚本上の演出、脚本上で偶然を装い」の形式を用いて、性加害をした者の勝手な理屈を付けることを非難している。


誤った認識が広まるよりは、いっそのこと、この場面を削除するのが望ましい。


代替案は、以下のもの。


案1:ショージは、ステラの家に行かない。行く必要が無いので。


案2:ステラの家には、家族もいて、ステラの部屋のドアは解放されている。


案3:ショージは、ステラに迫ろうとするが、コミカルな失敗ばかり。ステラは、何も気付いていない。


案4:2人が部屋に入ると、ステラは電灯を点けて、すぐに何かのスイッチを入れる。ショージが尋ねると、「親から言われているの、防犯カメラは、在室中は、ずっとつけていなさいって」


もし、ステラがショージを撃退する話にする場合、ショージの母親は登場しない。


アニメ化の際は、この場面の変更や削除は、よく話し合って判断すること。


以下、本来の脚本である、ショージがステラに迫る話を採用する場合は、以下のようになる。


ステラ。キスされて、背中を氷の蔓植物が覆う。ショージの手が、ステラのワイシャツ( )制服)の上から、胸を触っている。


「氷の蔓植物」は、霜が瞬時に凍てつく低温の金属でも良い。


ステラ。少し離れて、声が出なく、呼吸とは無関係だが、無声音で「いや……、違う……、いや……」自分で、呼吸の制御ができない。


ショージ「好きなんだ。素敵だ、ステラちゃん」


ステラ。無声音で「いや……、いやなの……」目を離さない。


ステラ。回想の回想。ムギの声。「良かった。やっぱり、好きだったら、当たり前だし、悪くないよね」背景に、第3話の、ムギがトロンボーン先輩とのセックスの後に、ステラと電話している場面の、にやけて、よだれが出る、とろけた表情を表示。


ショージ。ステラの手を取り。「キスを」


ステラは無言。


ショージ「少しだけ、ちょっとだけ、触りたいんだ」ステラの胸のボタンを外そうと、右手の指でつまむ。


ステラ。心の声。「( )ショージさんは先輩。逆らってはいけない。機嫌を損ねない言い方をしなきゃ。逆らってはいけない。機嫌を損ねないように)」


この心の声の「機嫌を損ねないように」は、画面に文字だけの表示をする。


ステラ「出てって……、出てってください……」または「出て行って」


ショージの左腕が、ステラの背中に回り、抱き寄せようとする。


ステラ。心の声。「( )変化がわからないくらいに少しずつ、もうちょっとだけ、どうせここまでしたから、もうあと少しって、だんだん後戻りできないようになる)」


ステラ。回想の回想。さっき( )前回の第8話で)ミッツと別れた時の、極めて深刻な表情のミッツの耳打ち「いやなら、這ってでも外に逃げるのよ」


ステラ。ショージを押しのける。


ショージ「どうして」


ステラ「ダメなの、イヤ……」下の歯茎まで見せながら、首を振る。


ステラ。ショージが寄って来るので、押しのける。反動でよろけたので、四つん這いで廊下へ。


ステラ「帰って、帰ってください」階段を下りる。火照りで、一歩を下りる度に、顔が痛い、耳の奥が痛い。ステラの見ている風景は、一歩一歩で視野が破裂し、鈍い音が鳴る。玄関から外に出る。


ステラ。道路から2階の自室の窓に向かって、やっと大声が出せて。「もう、帰ってー」


この箇所は、以下のような表現もある。


ステラ。キスされて、大粒の涙。ショージの手が、胸を触っている。少し離れて、声が出なく、呼吸とは無関係だが、無声音で「いや……、違う……、いや……」


または、ステラは涙も無声音も無く、思考が止まっている。


ショージ「好きなんだ。素敵だ、ステラちゃん」


ステラ。ショージから目を離さない。


現実的ではないが、アニメ表現として、ステラの黒目が左右に大きく、不規則に振動する。両目はシンクロしない。


ステラ。心の声。「( )ショージさんは先輩。逆らってはいけない。機嫌を損ねない言い方をしなきゃ。逆らってはいけない。機嫌を損ねないように)」


この心の声は、「はっきりとした思考」ではなく、「抗えない抑制に支配されている」の表現のために、低い声、妖怪の声、その他のエフェクトで、言葉が重ね合わせられ、繰り返される。


この心の声は、画面に文字で表示される。その後、「機嫌を損ねないように」だけが強調され、残り、他は画面から消える。


ステラ。回想の回想。ムギの声。「良かった。やっぱり、好きだったら、当たり前だし、悪くないよね」背景に、第3話の、ムギがトロンボーン先輩とのセックスの後に、ステラと電話している場面の、にやけて、よだれが出る、とろけた表情を表示。


ショージ。ステラの手を取り。「キスを」


ステラは無言。


ショージ「少しだけ、ちょっとだけ、触りたいんだ」ステラの胸のボタンを外そうと、右手の指でつまむ。


ステラ。ノドが詰まる音がする。仰向けで眠り、いびきが詰まったような音がする。


ボタンが1つ外される。隙間が開いたワイシャツから、ショージが指を入れる。


ステラ。心の声。「( )脱が……さ……れ……る……)」この心の声は、さっきの妖怪のような、いくつかのエフェクトで、金縛りから抜け出せない悪夢のように。


ショージの指が、ステラの素肌に触れる。


その瞬間、ステラの首の後ろの内部から、両耳の奥まで、何かが破裂。その破裂は、とても熱いのと、とても冷たいのが、混在している。


ステラの妄想、幻視。侵略に走る迫る、兵士の大群。イナゴの大群。ゴジラ、または、アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の使徒のような、巨大生物の大群が、抵抗する人間を簡単に払いのける。


これらの攻撃の音は無い。攻撃の音の代わりに、効果音は、サウンドホース( )第4話のフルートで紹介)の低い音。ボトルフローの低い音で、心身の虚空を表現。


ティンパニーのピアニシモのトレモロを加えても良い。ドラムスの逆シンバル( )クレシェンドする)の、トレモロが「チリチリ……」と数えられるように、左右からステレオ( )パン)が交差するように迫るのも良い。


効果音は、音量の変更、左右のステレオ( )パン)などが変化し、眩暈を誘う。音を使った乗り物酔い。


これに合わせて、ステラの体内が崩落、または、融解する。


トンネルの崩落で、山の全体の形を保ったまま、トンネルが崩れるように、ステラの体内が崩れる。


崩れ方の案は、いくつかある。瓦礫の崩落。砂の流れ。風呂場の天井からの雫のようにとろける。トンネル内の表面から塵になって散り落ちる。ナメクジや蛭がトンネル内の表面を這い、蝕まれ、融けて行く。


ナメクジや蛭は、トンネルの表面を融かしながら、糞を垂れ落とす。


崩れる体内の色は薄いピンクで、陰影や光沢がある。


ステラの顔は、黒い砂で描かれた黒目( )球形ではなく、平面的に描かれている)が、ブラシで掃かれるように、縞模様に消え始め、白目になる。黒目から白目に変わるのは、滑らかではなく、4段階で底なし沼に落ちるように。


効果音は、様々な不快なノイズ。ドアが軋む音。ファックスのガリガリした通信音。黒板を爪で掻く音。その他。


ステラ。椅子から頽れる( )くずおれる)。


ショージ「おい、おい! ステラちゃん!」


ノイズ音が一斉に止まり、画面は濃いグレー。ノイズ音の止まり方は、パッとは止まらない。音高が急激に下がる、アナログの音声再生装置が急激に速度を落とすように。


濃いグレーの中、ショージの声が、少しずつ小さくなる。効果音は、電子音が、無粋な一定の高さで、少しずつ大きくなる。電子音は、ドラマで表現される心電図モニターが、死を表現したようなもの。


大きくなった電子音は、パルス音になる。複数の音高の電子音が、複数の間隔のパルス音。


グレーが急に消えて、ステラの目線。床に横向きに寝て、机の下が見える。机の下に貼られた小さなシール、疵、床に落ちている小物などに着目。


机の下の景色は二重か三重で透けて揺れる。重ねられ、ピントがずれているものや、遠近が変わったり、色使いが狂っていたり。


ステラの目線が、急に変わる。


効果音は、心臓の鼓動が、大きく1つ。この瞬間に、電子音が止まる。


急に止まる電子音は、ステラが自らを覚醒させる危険音を表す。危険度の表現に音量を上げる方法もあるが、テレビアニメとしては不適切かも。


視聴者の耳を傷めないように、音量を上げる代わりに、電子音が徐々に不快音に変化する方が適しているかも。パルスの断続の縁( )ふち)の一瞬に、不快音を挿入する。


部屋の天井からの俯瞰。


ステラ、這って部屋から出る。天井からの俯瞰が、ドローンカメラのように、激しく移動する。


ドアの外、這ったまま廊下に出て、前屈みに転び、首の後ろ( )肩の後ろ)が壁にぶつかる。


足先が階段の方に向く。足を下にして、廊下を滑り下りる。階段の上から見下ろしたステラのスカートが、階段の段差にめくれている。


ステラの横顔。段差の衝撃で振動し、火照った顔が痛い、耳の奥が痛い。嘔吐感が、鎖骨の中央で大きくなる。嘔吐感は、水砂( )海岸の砂浜で、水で重くなった砂)が大きくなり、気管や食道に流れ落ち、舌の付け根も水砂で膨らむ。


この感触は、効果音で「鼓膜を圧す( )振動ではない)」ような音が出せないだろうか。


ステラの目線。一段一段で視野が破裂し、鈍い音が鳴る。


踊り場でも停止せず、転がるように方向転換。踊り場から1階までは、頭が下になるか、脚から落ちるか、未定。


ステラ。滑落が終わるが、二の腕が段差の角で痛い。痛みに逆らい、立ち上がる。玄関から外に出る。靴は履いていない。


玄関のドアを開ける時は、ドアノブに手が届くが、回す前にドアに体当たり。手がガクガクと震えながら、ドアノブを回し、何度かの体当たりでドアが開く。


ステラ。玄関の外の段差を下りたところで、走るのを終える。両手で膝をつかみ、前屈み。


ステラ。過呼吸で、息を吸った時に、「引き笑い」のような、声らしき音が出る。声を出すことを思い出す。


ステラ「いやっ、いやっ、いやっ!」この、複数の「いや」のうち、いくつかは、吸った息で言う。


ステラ。前屈みの姿勢のまま、何度も「帰って!」と言うが、声が裏返るなどしている。やっと大声が出せて。「もう、帰ってー」


2階の自室の窓の内側には、ショージがいる。ステラを見ていたが、斜めにうつむき、窓から見えなくなる。この、窓を見る目線は、家から少し離れた場所から。後述「買い物の帰りの主婦らしい人」からの目線。


ステラの顔をアップで。その向こうを、ショージが玄関から出て来る。


ステラ。近寄ろうとするショージを、強く払いのける。


ステラ「ダメなの、イヤ……」下の歯茎まで見える。歯が閉じない。首が大きくガタガタと震える。汗か、涙か、水滴が落ちる。


ショージ。去る。


ステラ。最大の大声。「いやーーーー!」


ステラ。地面を見る姿勢のまま、額に大量の汗。表情は、強張っているが、放心している。小さな黒目が振動。


路上に、買い物の帰りの主婦らしい脚。実は、ショージの母親。


▽ 場面変更 ● ── ●


さっきの続き。翌朝の学校、ステラの自席。


ステラ。机に突っ伏す。心の声。「( )あーあ、最悪だよー)」


▼ Aパート。   ▼──   ──▼


学校。午前の休み時間。


校舎の2階の教室から、中庭を挟み、1階の廊下が見える。


ショージがいた。


ステラ。ショージを見て、心の声。「( )ショージ先輩にあんなことをして、きっと、あたしの悪口を言い触らしてるんだろうな。あたしだって、Hなことに興味はあるし、いつかはセックスすると思う。だけど……)」


▽ 場面変更 ● ── ●


昼休み。


ステラは教室からほとんど出ない。友達からバドミントンを誘われても断る。


▽ 場面変更 ● ── ●


放課後。


吹奏楽の練習に向かう廊下。階段の陰で、ショージが待ち伏せ。


ショージ「昨日はゴメン」ステラの手を取り、誰もいない音楽室へ向かう。


ステラは半日、学校で過ごしたことで、少し心が落ち着いているので、ショージに従う心の余裕がある。手を引かれ、わざと膝を曲げない、たどたどしい歩き方。


音楽室の中。


ショージ「ごめん!」一息ついて、ゆっくり床に座り、土下座。


ステラ。驚き絶句。


ショージ「あの後、母さんに殴られて」または「あの後、母さんに、ひどく叱られて」



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