07_B__01_02 第7話 Bパート 分割 1 / 2
第7話 Bパート 分割 1 / 2
【 第7話 概要 】
サブタイトル:教えて、先生ちゃん。
OP曲前:出演者の控室。特別回。小ネタ集。質問メールと回答。スタジオ収録のテレビ番組。雛壇では、歴史上の人物が2頭身。
Aパート:五線の名前、加線。拍子記号の「C」「¢」の意味。ウンポコ・モッソ。ネウマ譜のノート。音符の玉が太い線。ピアノの指番号、指遣い。移動ド、固定ド。大切な休符。bis。ヴェクサシオン。
CM明け:無し。
Bパート:終止線が無い。ランキングに不服。音波は縦波。絶対音楽とは。紙の楽譜とタブレット。クラシック音楽は安くしてほしい。「%」に似た記号と、笑うな。シンコペーション。「Op.」と「Kv.」の意味。
Cパート:カオス。
予告:ギュウ詰めになったり、こっそり忍び込んだり、いつまでも続いたり。人魚の噂をしよう。
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▼ Bパート。 ▼── ──▼
司会(ショージ)「CMが明けて、司会者が変わりました。ショージです」
司会(ショージ)「あいさつ代わりに、この鼻が……」自分の鼻を指す。「……こんな花になります」ピアノのペダルを離す記号になる。
司会(ショージ)「ピアノの楽譜には、ペダルを踏む記号と、ペダルを離す記号がありますね」背景に楽譜。指し棒で「ここで踏む」「ここで離す」
記号の「ここで踏む」は、分身の術で分かれ、分かれた1つの形が、ゆっくり「Ped.」になる。これにより、記号に見えるものが、文字由来と知らせる。
司会(ショージ)「ふと思うのは、この記号をデザインした人は、駄洒落が好きだったんですね。このマークは、花に似ていて、ペダルを離す記号が花のマーク」背景に「離す」「はな」「花」を並べる。
スタッフが、ショージの目の前にカンペ(カンニングペーパー)を出す。
司会(ショージ)「はいはい、わかりましたよ」
司会(ショージ)「クラシックの同じ曲の楽譜でも、出版社によって、ペダルの記号の書き方が違ったりします」
背景に、ペダルの範囲を指示する表記の違いをいくつか。
▽ 場面変更 ● ── ●
司会(ショージ)「メールを読みます。「終止線の無い楽譜がありました。永久に終わらないのですか?」ということで、先ほどのすごく長い曲ではなく、永久に終わらない曲をお作りになったショパンさん。お願いします」
ショパン「もしかして、『マズルカ 作品7-5』ですか? ちゃんと終わりますよ」
司会(ショージ)「では、終止線の説明からお願いします」
ショパン「楽譜は、小節線で区切られています。縦線とも呼びますね」楽譜。指し棒で「小節線」。吹き出しで「「縦線」とも呼ぶ」を添える。「縦線」には、フリガナの「じゅうせん」も添える。
ショパン「終止線は、楽譜の最後に書く、特別な小節線です」楽譜。最後の終止線に差し棒。「終止線があれば、楽譜の終わりなので、次のページはありません」
ショパン「終止線によく似た「リピート記号」がありますね」楽譜。リピート記号。
ショパン「リピート記号が、楽譜の途中にあれば、このように進みます」リピート記号の中を2回演奏し、終わりに向かう。机上の楽譜を斜めから見て、メイド服のカンガルーが歩くと足跡が付き、立体矢印で戻るジャンプ、戻った後は、終わりに向かう。
メイド服のカンガルーは、第2話で、ステラの自宅で登場し、繰り返しの説明をしていた。
ショパン「楽譜が、リピート記号で終わっていれば、1回繰り返して終わり、つまり、2回の演奏をしたら、終わりです」さっきの楽譜が表示されたまま、終わりの部分がぼんやり消えて行く。
ショパン「僕の『マズルカ 作品7-5』も、この形式です。もちろん、気分によって、繰り返し回数を増やしても良いでしょう」
司会(ショージ)「ご質問のメールには、添付画像があります。回答してくださった『マズルカ 作品7-5』ではない、別な曲です」楽譜を表示する。
司会(ショージ)「確かに、終止線がありませんし、リピート記号もありません。でも、次のページもありませんね」
ショパン「この楽譜は、終止線ではなく、停止記号で終わります」楽譜。
司会(ショージ)「停止記号は、目玉に似たフェルマータですね」楽譜の、フェルマータの部分にズームアップ。
ショパン「フェルマータは、普通なら、音符や休符に付きます。けれど、この楽譜の場合、小節線に付いていますね。ここで停止する、つまり、ここで曲は終わりです」
ショパン「慣例として、小節線の上にはフェルマータ、下にはこの文字を書きます」楽譜の「Fine.」を目立たせる。
司会(ショージ)「曲が終わって、晴れ晴れした気分ですね」
ショパン「英語の「晴れ」「ファイン」ではありません、イタリア語の「フィーネ」です。「フィナーレ」「フィニッシュ」ということです」
ショパン「もちろん、一度は楽譜の最後まで行って、ジャンプで飛び戻ってから、フィーネで終わるんですよ」
ショパン「楽譜の最後から、先頭方向にジャンプする記号は、リピート記号以外では、「D.C.」と「D.S.」があります」
司会(ショージ)「あ、一度は最後まで行って、この「ダ・カーポ」、または、「ダル・セーニョ」で戻ってから、楽譜の途中で終わるんですね」
▽ 場面変更 ● ── ●
司会(ショージ)「次の質問です。「曲の難易度が星マークで書かれています。でも、難しいのに星が3つだったり、簡単なのに星が4つだったり。あのランキングには、納得できません」」
司会(ショージ)「この回答は、とんでもなく難しい曲を弾ける、リストさんにお願いします」
リスト。風刺画の、お決まりのポーズ。ナルシストのリストがピアノを弾いている姿。幽霊のように、両手が下がっている。その時の決まり文句は、正面を見て普通の声で「ピアーノー……」上を向いて「マージシャーン!」など、ちょっとださい。
リスト「みんな、盛り上がっているかーい! 僕、リストの作った曲で、何が一番好きか、拍手で決めよう」
リストの言動に呼応するように、客席から歓声。客席には、団扇をキラキラに飾った人達が、たくさんいる。老若男女の、様々な分野の、客席から応援方法。新聞紙に「リスト」と書いて広げる人や、ケミカルライトで応援する人もいる。
ケミカルライトを用いるなら、客席を薄暗くする。リストが、薄暗い客席に近付き、スポットライトを浴びる。
司会(ショージ)「えっと……(僕より、陽気な性格なのかなぁ)好きな曲のランキングではなく、難易度の話ですが」
リスト「わかってないなあ、同じことだよ。ランキングって、いつだって納得できないものさ」頭髪を手でなびかせると、キラキラが舞う。
リスト「人気ランキング、演芸のランキング、スタンダード曲集の収録曲。納得できないものって、多いよね。だって、基準は多いじゃない? どの基準に重きを置くか、人それぞれだもん」
リスト「ついでに言うとさ、このアニメで採用しなかった楽典の項目はあるよね。楽典では、別名や、別な解釈もあるのに、このアニメで紹介していないものがあるよね。それなのに、余談が多いよね」
リスト「楽典の、どの項目を採用するか、余談の、何を採用するか、時間配分や面白さなど、あれこれを考慮したけど、別な基準を持つ人は、不満を持つよ」
リスト「だから、曲の難易度だって、テンポの速さ、分散和音の数、リズムの難しさ、臨時記号の数。どれを難しいと感じるか、人によって違うから、納得するのは無理だよ」
リスト「簡単そうに思えても、自分で納得できる演奏ができないこともあるよね。でも、他人の演奏を「本当の意味で弾けているとは言えない」なんてことは、言わないでね。だって、芸術の基準も、人それぞれだもーん」
リスト「逆に、難しそうなのに、ピアノを習っていない人でも弾ける曲もあるんだよー。例えば、この楽譜を見てごらん。♭が6つもあるし、曲芸のように、左右の腕が交差する箇所もある」楽譜をちらりと見せる。
リスト「でも、これを、軽々と弾ける人って、結構いるんだよ。だって、『猫ふんじゃった』だもーん」お決まりのポーズ。
司会(ショージ)「では、あのランキングは、無意味ですか?」
リスト「無意味だったら、設けないよ。選曲の目安に、とーっても役立つよ。誰かの評価は目安として、自分の評価は自分で確かめよう。それが大切さっ」
リスト。お決まりのポーズ。
▽ 場面変更 ● ── ●
司会(ショージ)「次のメールです。「音波は縦波とは、どういうことですか?」」
司会(ショージ)「では、バイオリンがお得意な、アインシュタインさん、お願いします」
アインシュタイン「音波は縦波、電波は横波なんです」
アインシュタイン「音は、空気の中を伝わる縦波なんです」バイオリンを掲げる。
アインシュタイン「弦の振動によって、胴が膨らんだり、萎んだりしますんです」動画。バイオリンの胴が振動する。
アインシュタイン「膨らんだ時、胴のすぐ近くの空気は密度が高い状態の「密」。萎んだ時、密度が低い状態の「疎」」
動画。膨らんで、差し棒で「密」。萎んで、差し棒で「疎」。「密」「疎」が交互に、縞模様に遠ざかる。「疎」「密」にはフリガナ。
アインシュタイン「この、「密」「疎」が交互に伝わる……」手を前後に動かしながら、腕を伸ばして行く。「……波が、縦波なんです。おわかり?」お茶目に舌を出す。
アインシュタイン「音の波は、空中でも、水中でも、金属でも伝わるなんです。伝える物が無ければ、光も伝わらないと考えられていましたんです。光も波の性質がありますなんです」
司会(ショージ)「語尾がおかしいのですが、キャラ付けですか?」
アインシュタイン「光は、何も無い空間を、飛んで行くんです。光は電波の一種で、電気の波と磁力の波が、このように一緒に、飛び進むんです。不思議ですね。なんでだろうね」お茶目に舌を出す。
司会(ショージ)「そんな飛び方をするんですね」
アインシュタイン「そうなんです。なんでだろうね。「♪なんでだろー」ね」歌は、テツアンドトモの歌。お茶目に舌を出す。
アインシュタイン「これが「電磁波」で、蛇のように進むので、横波なんです」
アインシュタイン「一般に「電波」と呼んでいますが、電波の半分は電波で、もう半分は電波なんです。おわかり?」
司会(ショージ)「電波と電波ですか?」
アインシュタイン「あれ、僕は電波と言いましたか? 半分は電波、半分は磁力の波でしたんです。おわかり?」お茶目に舌を出す。
司会(ショージ)「どうして、そのように飛ぶんですか?」
アインシュタイン「なんでだろう?」
可能なら、ここでテツアンドトモが登場。カメラワークで、テツが移動しながら、手の動きの軌跡を描く。
別案として、ハルが白い眼鏡でギター演奏し、アインシュタインが飛ぶのも良い。共に、ジャージを着ている。テツアンドトモが「実写で出たかった」と言っても良い。
アインシュタイン「波だから、伝えるものがあると考えられて、それがエーテルだという仮説がありましたが、マイケルソンとモーリーの実験で、エーテルが無いと証明されましたんです」
司会(ショージ)「無理にキャラ付けしなくても」
アインシュタイン「水面の波の方向と、水の流れとは無関係です。水面に石を投げ入れて、波紋が広がりますが、波紋の中心だけがどんどん凹むことはありませんなんでしょ、おわかり?」
ニュートン。突然、大声を出す。「ちょっと待った! 波のことは、実験であらゆる物理を解明した、俺に任せろ」
ニュートン「なにしろ、光の波の干渉で、「ニュートンリング」を……」マイクのスイッチが切られたため、声が急に聞こえなくなる。背景には、ニュートンリングが見える状態にする動き。
司会(ショージ)「音声さん、ありがとうございます」
司会(ショージ)。独り言のような言い方。「アインシュタインさんも、あんなこと言わなきゃ良かったのに」背景に漫画を表示し、漫画では、アインシュタインが「ニュートンの物理は、間違いだらけだ」と言っている。
▽ 場面変更 ● ── ●
司会(ショージ)「次は、音楽のジャンルでしょうか、このようなメールです。「絶対音楽とは何ですか? 女を口説くには、音楽だ。絶対、音楽しかない。ということでしょうか」です。」
司会(ショージ)「では……」カメラの下で出されたカンペを読む。「えー、「絶対音楽」と比較される「標題音楽」である『展覧会の絵』を、作曲なされた、ムソルグスキーさん」
司会(ショージ)「なにぃ、さっきステラちゃんを音楽で口説いた奴だな!」
ムソルグスキー。レーピンの描いた汚らしいおっさんを、もっと汚らしくした姿。飲酒で酔っている。日本酒の一升瓶を持っている。
司会(ショージ)「誰? これ」
回答者席の全体を映し、ドビュッシーとムソルグスキーに差し棒。
司会(ショージ)「ごめんなさい、人違いです」ブツブツ言ってる。
ヤッ子。腕組みで心の声。「(なぜ間違えた? シューベルトとシューマンを混同するように、名前か? いや、それなら、ドビュッシーに似た名前はドボルザークだろう)」
司会(ショージ)「ムソルグスキーさん、お願いします」
テレビスタッフの心の声。「(酔っぱらっているぞ、テレビに出して、大丈夫なのか?)」心の声の代わりに、別なスタッフと手話で話しても良い。
ムソルグスキー「『展覧会の絵』は、標題音楽か? まあ、そう言うなら、そうなんだろう。標題音楽は、物語がある、展覧会を歩く、絵を見る、金平糖が踊る、白鳥で湖に! 魔法使いをデシリットル!」段々と声が大きくなる。
ムソルグスキー「それと比べて、絶対音楽は、ただの音楽だ。聞いて、楽しい気分や悲しい気分になっても、物語が無い」
司会(ショージ)「「ただの音楽」というのは、語弊がありますが」
ムソルグスキー「物語があっても無くても、形式に従わなくても、ただの音楽だ、何が悪い」なぜか憤慨している。
ミッツがピコピコハンマー(2m位の、長い柄)で叩くと、想像を絶する間抜けな効果音。ムソルグスキーが、融ける雪だるまのようになり、眠る。
▽ 場面変更 ● ── ●
司会(ショージ)「次の質問です。「友達から「絶対音楽」という言葉を聞きました」おお、さっきの「標題音楽」と「絶対音楽」の質問に、関連していますね」
司会(ショージ)「続きを読みます。「「絶対音楽」があるなら、「相対音楽」もあるんですか?」です」
トロール将軍。静かに挙手をする。ジャージで、体育の笛が、紐で首からぶら下がっている。2頭身での表現でなければ、身長2メートルの大柄。とても恥ずかしがり屋で、斜め下を見ながら話す。それなのに、言葉がはっきり聞こえる。
現段階では、トロール将軍がどんな人なのか、これまで明確に紹介されていない。指し棒で「歴史上の人ではありません」を表示する。
トロール将軍「「相対音楽」という言葉は無いんだな。「相対音感」という言葉はあるけど、質問の内容からすると、違うものなんだろうな」
背景に、「相対音楽」と「今回の質問」を並べ、「相対音感」と「違う話」を並べる。その後、「絶対音感」「絶対音楽」「相対音感」「相対音楽」を上下左右に並べ、「絶対音楽」の対語が「標題音楽」と表示。
トロール将軍の背後から、トロール将軍の妻が、トロール将軍の後ろから顔を出す。
トロール将軍の妻。明るい言い方。「紛らわしいし、よくわからん」また、トロール将軍の後ろに隠れる。
トロール将軍「音楽の相対は、わからないけど、色には相対があるんだな。この2枚の紙、を重ねると、色にも相対があります。便宜上、2枚の紙に、それぞれ、A、B、と呼ぼう」
2枚の紙は、テレビの情報番組で多用される、フリップ(フリップボード)のような、硬い厚紙。
Aは、灰色の単色で塗りつぶされている。Bも灰色だが、上側が明るい(白っぽい)、下側が暗い(黒っぽい)で、グラデーションになっている。Bは、左から4分の1の箇所と、右から4分の1の箇所に、穴(くり抜き窓)が開いている。
グラデーション以外では、サイコロの絵にする方法もある。サイコロの上面が明るく、左の側面がやや暗い、右の側面がもっと暗い。
トロール将軍「Bの紙を、Aの紙に重ねると、穴からAの紙の色が見えるよね」
トロール将軍「こっちの紙は、全部同じ色なのに、穴のあるこっちの紙を重ねると、色が変わって見えます」背景に、トロール将軍のセリフの補足の「BをAに重ねると、穴の向こうのAの色が、変わって見える」を表示。
トロール将軍「なぜなら、こっちの紙は、同じ色なのに、こっちの紙は、グラデーションになっていて、こっちの色が、こっちに影響するんだな」背景に、トロール将軍のセリフの補足で「Aは同じ色、Bは、……????」を表示。
トロール将軍「色を、白と黒だけじゃなく、カラフルにすることもできるんだな」Bに似たもので、上が空色、下が赤のグラデーションなど、何枚か取り出すが、新しく出したBが、重ねた紙の奥側にあったりして、よくわからない。
トロール将軍「穴の代わりに、大きな切り込みにすると、こっちの色が、少しずつ変わって行くのがわかるんだな」Bの穴が、紙の右端までの切り込みであり、紙の全体は「E」の形になっている。
トロール将軍「色が、「見えたままの色」だと思ったら、周りの色に影響される。音楽だって、その場の状況によって、印象が変わるってことは、あるんだな」
トロール将軍の妻。再び、トロール将軍の後ろから登場。「以上でーす。ありがとうございました」
トロール将軍「ありがとうございました」
トロール将軍の妻。トロール将軍の肩を抱く。「頑張ったねえ。初めてのテレビだから、上手ではなかったけど、大切なことは、ちゃんと言えたよ」
周囲の登場人物、テレビカメラの外のスタッフなどが、ボカンとした表情で、二人を見ている。
▽ 場面変更 ● ── ●
司会(ショージ)「次の質問です。「私は中学2年生の女子です。友達のことで相談です」というご質問ですが……」スタッフの方を見て、会話する。「……これって、音楽の質問ですか? はい、え? はあ、音楽の、はい」
わざとらしく、読まれて驚くミッツの顔を、所々に挿入する。これにより、視聴者向けの情報「メールを書いたのはミッツで、ショージを話題にしている」を、暗に伝える。
司会(ショージ)「続けて読みます。「私の友達は、男子で、いつも下品なことを言っています。周りの女子が不快な顔をしても、平気な顔でいます」……」スタッフの方を見る。「……え? 続けて読むように? はい」
司会(ショージ)「続けて読みます。「下級生は、昼休みに、ストローで遊ぶように誘われて、下品なことを言われたそうです。その人が上級生なので、愛想笑いをしたら、喜んでいると勘違いされたそうです」そうですか」
背景に、第2話の、ショージとムギを含め、4人がストローオーボエをする場面を表示する。わざとらしく、4人は目線を黒く入れる、または、顔にぼかしを入れて、誰かわからないようにする。
司会(ショージ)「続けて読みます。「その人が言うには、俺は、英雄になりたいんだ。「英雄、色を好む」って言うから、英雄になるために、スケベになっているんだそうです。どうしましょう?」という、ご質問です」
司会(ショージ)「僕とは、ちょっと違うな。僕は英雄になるために、女子を楽しませているんだもん」
ショージが「僕とは違う」と言ったのは、本当に、そう思っているため。批難の対象が、自分と同じ部分があっても、先に、自分と異なる部分を見付け、「自分は批難対象ではない」とする。
ショージは、卑怯に逃げているのではないように、加害者が加害を自認できない状況は多い。意識して、攻撃から逃げるのは卑怯ではないが、自分の加害に気付かずに逃げることもある。
第5話が、「現状を用いた比喩で、物語を作る」という形式にしなかったのは、これを理由としている。
スタッフ。カンペを出す。カンペには「その人は、吹奏楽部員です」と書かれている。
司会(ショージ)「吹奏楽部員? それだけで、この質問を採用したんですか?」
司会(ショージ)「うーん、質問というより、相談ですね。シメジ婆さんの言葉を教えるのも、ひとつの方法ですが……。うーん、ヤッ子先生にお願いしたい」
スタッフ。カンペを出す。カンペには「次の質問に行ってください」と書かれている。
司会(ショージ)「???」
▽ 場面変更 ● ── ●
司会(ショージ)「次の質問です。「現代では、楽譜はタブレットで見ることも多いのですが」……ああ、タブレットというのは、これですね」タブレットを出現させる。妖精ちゃんが持ってくるのも良い。
司会(ショージ)「画面に、楽譜が表示されていて、このように指で画面をこすると、次のページや前のページになります」操作する。ただし、この部分が、アニメでは、ややわかりにくければ、実写でも良い。
司会(ショージ)「大きなスマホっぽいですね。まあ、単にスマホを大きくしただけではないと思います」
司会(ショージ)「はい。では、質問の続きを読みます。「タブレットと紙の、どちらがおすすめですか?」というご質問です」
司会(ショージ)「好きな方で、いいんじゃないのかな?」
司会(ショージ)「では、次の質問、え? あ、はい」スタッフが、ショージにカンペを見せる。「ちゃんと答えてください」と書いてある。
司会(ショージ)「ああ、そうですね。では、さっきから気になっているのですが、千利休さん、お答えくださいますか?」
千利休。スタジオの中央の広い場所に畳が敷かれ、千利休がお茶を飲んでいる。お茶は、ペットボトルで、ラッパ飲み。他の出演者と同様に、カメラの方を向いている。
千利休の座り方は、ラッパ飲みしやすい姿勢で。
千利休。とても面倒くさそうな口調。「えーっ、いいーんじゃないのぉ、好きな方で」
千利休「だってさ、両方があるってことは、好みに合わせて、選択肢があるんでしょー。もしもさぁ、悪いものだったら、使う人がいないから、商品にならないよねぇ」
司会(ショージ)「あのお、何を飲んでいるんで……しょうか?」ちょっと、おどおどしている。
千利休「見てわかんないの? お茶だよ、お茶。僕が好きなのは、点てる(たてる)お茶だけど、ペットボトルのお茶も、美味しいよ。今はお茶を飲んでるけどさ、ポテトチップスを食べるなら、コーラが合うよね」
背景に、千利休らしい茶道の様子を表示するか、スタジオ内の千利休が分身の術で分かれて、片方を、千利休らしい様子にするか。
千利休の頃は、現代の正座とは異なった座り方が、正式だったのかも。
千利休「便利さとか、用途で、長所と短所があるでしょ。外出中はペットボトルが便利だよね。自宅にいるなら点てるお茶。自分の日常によって、自由に選択すればいいんじゃなーい?」
千利休「どっちの便利さを選ぶかって、日常や好みで違うよ。そこが、悩ましいんだけどね」
千利休「僕はさっ、西洋音楽は知らないけど、楽譜にメモを書く人がいるよね。タブレットって、メモ書きはできるの?」上半身だけ、後ろを見る。
千利休「はあ、へーっ、そうなの、できるの」
千利休「じゃあさ、紙の楽譜でピアノの演奏でさ、譜めくりの人への合図で、頷くことで、次のページの合図になるよね。タブレットのカメラ機能で、頷いたらめくってくれるの?」上半身だけ、今度は逆方向から後ろを見る。
千利休「じゃあさ、じゃあさあ、あらかじめ繰り返しのジャンプをプログラミングしていて、何ページか前に、何回も飛び戻ったりできるの? それとも、戻る代わりに、同じページをコピーしておくの? ねえねえ、どうなの?」
千利休。右方向から、左方向からと、キョロキョロと後ろを見る。バランスを崩して、倒れる。
千利休。気を取り直して。「ペットボトルのお茶と、いつもの点てたお茶と、名前は「お茶」だけど、別な飲み物と思ってもいいさ」
千利休「紙の楽譜も、タブレットの楽譜も、用途は「楽譜」だけど、違うものと思ってもいいさ」
千利休「好きな方で、いいんじゃないのかな?」
司会(ショージ)「あのー、僕がさっき、そう言ったら、ちゃんと答えるように指示がありました。おすすめは、どっち?」
千利休。少し不機嫌になる。「だから、どっちにも、長所と短所があるんだよ。紙の楽譜の特徴は知っているよね。だから、タブレットでできることと、できないことを、詳しい人に聞いて、あなたの好きな方が、おすすめなの」
司会(ショージ)「タブレットの特徴を、お話しください」
千利休「タブレットの特徴など、このアニメじゃ、言えないだろう」
司会(ショージ)「いえ、そういう番組ですので」
千利休。不機嫌。「タブレットの機能は日進月歩だ。今ここで、タブレットにできないことを言っても、それができるようになるかもってこと。そうしたら、このアニメが、古びた感じになるだろう」
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