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ガクテン  作者: 不定音高ふたつ


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04_A__01_02  第4話 Aパート 分割 1 / 2

第4話 Aパート 分割 1 / 2


【 第4話 概要 】

サブタイトル:吹奏楽部にやって来た。

OP曲前:ヤッ子の大学時代。デートが楽しいが、ピアノのレッスンがある。彼氏が「休んじゃえ」と言い、ヤッ子が別れを決意。

Aパート:トロンボーンはヘ音記号、音部記号。ギターとソプラノリコーダーはオクターブ違いの記譜。加線。ショージが黒鍵をでたらめに弾く、鍵盤モノサシと音階スライド。音名階名と4か国語。階名唱法。調号と調の名の裏ワザ。

CM明け:ステラが、吹奏楽部の練習室の黒板に、「ようこそ 吸奏楽部へ」と書く。辞書で「吸う」を調べた、吹く楽器なのになぜ。「わざわざ部室棟までありがとう」を「ぶしつれん」と言う。

Bパート:吹奏楽部の見学会。ピアノは弦楽器か打楽器か。ハープはピアノより速いグリッサンド、ハープと調号。調号に無い音階。フルートのカルマン渦は、竿のピュッと同じ、来たれ宇宙人。ステラのカステラと百合じゃれ。演奏主体、部室が草原に。

Cパート:移調楽器は、実音から逆算で記譜。ギターのカポと同じ。ギターの楽譜「演奏キー、オリジナルキー」の表記。スコアの左端の小節線。ステラの漢字誤りから、漢字の部首と読みの関係。

予告:ステラは先輩とお揃いで喜び、音楽の先生は危険エリアでびくびくして、ミッツがハルを羨ましがる。俳句でダンスだ。


 ○ --- ○ --- ○


ここから本文です。

ご感想を頂けると嬉しい。ログイン不要ですので、お気楽に一言をお願いします。

■■■■ 第4話。


▼ サブタイトル。   ▼──   ──▼


吹奏楽部にやって来た。


▼ OP曲前。   ▼──   ──▼


OP曲前の定型。他の登場人物は知らない、過去の出来事。


ヤッ子。大学生時代。デート中。


彼氏はここだけの登場であり、ヤッ子にとっての過去の人なので、顔を描かなくても良い。または、それなりの外見でも良い。


ヤッ子「あー、楽しい!」


彼氏「楽しいな」


ヤッ子「このまま、もっとデート続けたいな」


彼氏「夕飯、食ってから、カラオケにするか?」


ヤッ子「でも、もうすぐピアノのレッスンを受ける時間だから。でも、休みたいな、カラオケ行きたいな」


彼氏「休んじゃえ」


ヤッ子「休めるなら、休みたいけどさ、レッスンは行かなきゃ」


彼氏「休んじゃえ、休んじゃえ」


ヤッ子「本気で言ってるの?」


彼氏「本気さ。一回くらい休んだって、たまにはいいだろ。いつも真面目なんだからさ」


ヤッ子「……」


彼氏「カラオケ、行きたいよな」路上なのに、キスを迫る。


ヤッ子「本気なんだ」後ずさり。一息ついて、正面から彼氏を見つめる。


ヤッ子「あなたと恋人で、い続けることはできない。たった今、別れを決意した」


彼氏。半笑いで。「なんだよ、いきなり」


ヤッ子「これから先、例えば子供が熱を出したとか、自分ではどうしようもない理由で、約束を守れないこともある。自分のワガママで約束を破ることを選択し、勧める人と、恋人でいるなんて、今後が怖ろしい」


彼氏。少しずつ離れるヤッ子に向かって。「おい、ちょっと誘っただけだろう」


ヤッ子「人は、年齢と共に、自分に甘くなる。自分の希望を正当化する理由を見つけることに、ずる賢くなるから」


彼氏「待てよ、おい、デートを続けたいって、言っただけだろ」


ヤッ子。一度、目を瞑り、開きながら。「あなたを悪人だとは思わない。けれど、私はこれからの人生、約束を守ることを前提とした人付き合いがあるから。グッドラック( )またはGod bless you)」


ヤッ子の言葉を字幕で表示し、日本語訳「どうぞ、幸せに」も添える。


ヤッ子。踵を返して、バスに走り乗る。乗る直前に、バスの行き先を指で確認。


今回のヤッ子の出演は、ここだけ。


OP曲は、吹奏楽部の演奏のバージョンにする。吹奏楽部の見学日であるため。


吹奏楽部の演奏ではあるが、ビッグバンドとは違う雰囲気の、かっこいいジャズアレンジでも良い。


▼ Aパート。   ▼──   ──▼


第4話と第12話では、曲の演奏を行う。他の話は、楽典の説明用のサンプル演奏はするが、曲の演奏は行わない。


放課後。吹奏楽部。


ステラ「先輩、今更なんですが、これ、ト音記号ではないですよね」


トロンボーン先輩「うん、ヘ音記号で、「低音部記号」とも呼ぶんだ。ト音記号は「高音部記号」だから、低音部記号を使うトロンボーンは、低い範囲を担当するね」


背景に2つの五線。「ト音記号」「高音部記号」と、「ヘ音記号」「低音部記号」。


ステラ「小耳に挟んだんですが、ギターはト音記号なのに、本当は低い音が鳴るそうですね。あたしもト音記号に馴染みがあるから、トロンボーンもト音記号だったらいいのに」


トロンボーン先輩「ギターでト音記号を使う理由は知らないけど、中央ドを境にして、この楽器はどっち側の音域を使うことが多いかで、使う音部記号が決められたと思う」


背景の2つの五線の間に、中央ドの加線を付加。そこから左下方向、右上方向に、全音符が並ぶ。大譜表にしても良い。


ショージ。話に割り込む。「ギターではト音記号を使うことにした人に話を聞いたよ」


ステラ「話を聞いたんですか?」


ショージ「うん、昨日、恐山に行って、聞いて来た。ジョージ・ジョン・ポールという人で、好きな果物はリンゴで……」ショージが話している途中で、画面と音声が小さくなり、先生ちゃんの場面に変わる。


▽ 場面変更 ● ── ●


先生ちゃん。先生は、大道芸のような、1人でたくさんの楽器を扱う人。説明の際には、どこからともなく取り出した楽器を持つ。リコーダー、ギター、ハープ、チェロ、ピアノなど。


説明用の別世界。背景は無地。


先生「楽譜のことを「五線譜」と呼ぶように、5本の線で書くけれど、それは、広い音域の中の、「この楽器のための代表」の5本だけ選んだというわけだ」


背景に、たくさんの横線が表示される。何かのスポーツの、ピンストライプのユニフォームを着た人が登場しても良い。


先生「この線は、写真撮影のための、身長を示すものではないよ。五線だけでなく、もっと増やしたものだよ」


先生「こんなにたくさんの線があれば、読むのも大変だ。そこで、「中央ド」という基準を設けた」たくさんの線のうち、中央ドを赤に。全音符が斜めに、ずらりと並んでいる。


全部の音符には、イタリア語の音名「ドレミ……」が添えられる。音名は音符のすぐ下に書かれるので、五線と重なる。文字がはっきり読めるように、五線の一部が文字のために消える。


音名「ドレミ……」のうち、全部の「ド」だけが色変わり、文字も大きくして、強調する。


先生「「ド」はたくさんあるよね。会話で「高いド」「低いド」なんて言うけど、曖昧になることもあるね。ピアノのこの位置の「ド」を「中央ド」とすると、曖昧ではなくなるよ」


先生「もちろん、普通は「高い、低い」といえば、「今、どの範囲を話題にしているか」を基準にするけどね」


背景に「「中央C」「中央ハ」も、同じ意味です」と表示する。


先生「人の声など、中央ドの近くの音高を使うことが多い」中央ド付近( )上下1から2オクターブ辺り)を、ぼんやりピンクに。


中央ドから上に向かう1オクターブの全音符と音名を残し、他の音符と音名が消える。


先生「高い音が出る楽器、低い音が出る楽器、色々な楽器があるけど、特に楽器にこだわらず、「ドレミファソラシド」と言えば、中央ドから上に向かう、この範囲を指すことが多いかな?」


全音符が消えて、たくさんの線だけになる。


先生「単に、5本の線だけなら、中央ドよりも高い範囲なのか、低い範囲なのか、わからないよね」


先生。1段の五線が書いてある、1枚の紙を持って、「どの範囲?」と迷う。


先生「だから、それがわかるように、五線の左端には、「この5本の線は、この範囲」がわかるように、「音部記号」を書くようになっているんだ」


先生「音部記号は3つある」たくさんの線に、3つの音部記号が出現する。左下がヘ音記号、中央がハ音記号、右上がト音記号。全部の線が薄くなり、それぞれの音部記号の近くで、担当する五線が、色変わりで強調点滅。


先生「これが、それぞれの音部記号が担当する範囲」


先生「しかし、この範囲は「よく使う範囲」というだけで、実際には、もっと低い音域、もっと高い音域も使われる。それなのに、たった3つの音部記号だけで、使い方を工夫するんだ」


先生「馴染みのある「ドレミファソ」は、中央ドから上に向かって、これだ」


画面の、たくさんの線や、音部記号が、全部消えて、画面は一旦、無地になる。画面の中央に、ト音記号の下第1線からの「ドレミファソ」と、イタリア語の音名を添える。音名は、楽譜の歌詞のように、水平に並ぶ。


先生「これは、普通のピアノの、88個の鍵盤のうち、真ん中近くにある「ド」からの、この鍵盤だね」


画面中央のやや上に「ドレミファソ」の楽譜、画面下部にピアノの鍵盤を全部( )88鍵)表示する。ピアノの全体を斜めで表示後、鍵盤以外が薄く消えながら、正面の角度で配置することで、「鍵盤の全部」がわかりやすい。


鍵盤の中央ドが赤で点滅しながら、鍵盤全体が大きくなり、画面内には中央ドを含む数オクターブ( )以下の説明で必要な範囲)だけになる。


中央ドだけ、楽譜の玉と、鍵盤を線で繋げる。


画面上部には、この後、左右にも楽譜が追加されるので、余白にしておく。


先生「では、この楽譜をピアノで演奏しよう」楽譜の5つの玉と、鍵盤が、ピンクになる。ただし、玉そのものがピンクになると見えにくいので、玉の背景がぼんやりピンクになる。


先生「よしよし。ちゃんと、楽譜とピアノが合っているね」


先生「小学校でリコーダーを習った人も多いでしょう。中学校でアルトリコーダーを習った時、初めて、小学校で習ったのがソプラノリコーダーだったと知る人も、多いと思います」


先生。どこからともなく、ソプラノリコーダーを取り出す。「これで、この楽譜の演奏をしよう」ソプラノリコーダーを演奏すると、鍵盤は、1オクターブ高い部分がピンクになる。


先生「あれ? 楽譜の通りに演奏したのに、高い音が鳴ったよ」画面上部中央の楽譜が、分身の術で分かれ、右側に追加される。右側の楽譜には「ソプラノリコーダー」の文字と、ソプラノリコーダーの絵が添えられる。


先生「ソプラノリコーダーなら、演奏よりも、1オクターブ高い音が鳴るんだね」


先生「「オクターブ」っていうのは「8」で、「指折り数えたら8番目」の意味だよ。「ド」から指折り数えたら、上方向でも、下方向でも、8番目は、また「ド」だね」


鍵盤の下に「1」から「7」までの数字が、点滅しながら出現する。


先生「どこから数え始めても同じだから、馴染みのある「ド」から数え始めよう。8番目は1番目と同じだよ」鍵盤の下の数字の「1」の下に「8」を加える。長いマルで「1」から「8」を囲むが、「8」の部分だけ長いマルが曲がる。


先生「鍵盤の黒鍵の並び方は、同じパターンが繰り返されているね。「1オクターブ高い」は「右隣のパターン」で、「1オクターブ低い」は「左隣のパターン」の意味だよ」


鍵盤の下には、カーブ矢印と「1オクターブ高い」を表示する。これが、左端から右端に向かって、順番に出現する。一旦消えて、今度は右端から左端に向かって、カーブ矢印と「1オクターブ低い」が順番に出現する。


この、カーブ矢印と「1オクターブ高い( )低い)」が順番に出現するのは、2回繰り返されたあと、消える。


先生「ソプラノリコーダーを、楽譜の通りに演奏したら、1オクターブ高い音が鳴る」画面上部右側の楽譜( )分身の術で分かれた、ソプラノリコーダー用)の「ド」から、鍵盤の対応する鍵盤を、線で繋げる。


鍵盤の下には、カーブ矢印と「1オクターブ高い」を表示する。


先生「このように、記譜と違う音が鳴る楽器もある」背景に「記譜」と、そのフリガナが表示される。


先生「記譜よりも1オクターブ高い音が鳴るから、ト音記号の上に「8」と書くよ。「8」は「オクターブ」の意味だよね」


先生「本当は、このように「8」を書くことになっているけど、「ソプラノリコーダーは、1オクターブ高い音が鳴るのは、よく知られている」という理由なのか、書かないでいることもあるんだ」


先生。どこからともなく、ギターを取り出す。「これで、この楽譜の演奏をしよう」ギターを演奏すると、鍵盤は、1オクターブ低い部分がピンクになる。


先生「ギターは、逆に、1オクターブ低い音が鳴る」ギターで、楽譜の通りに。画面上部中央の楽譜が、分身の術で分かれ、左側に追加される。ソプラノリコーダーと同様の表現を行う。


鍵盤の下には、カーブ矢印と「1オクターブ低い」を表示する。


先生「1オクターブ低いので、ト音記号の下に「8」と書くことになっている。けれど、「ギターは、1オクターブ低い音が鳴るのは、よく知られている」という理由なのか、書かないでいることもあるんだ」


先生「多くの楽器は、ト音記号だけ、または、ヘ音記号だけで足りるけれど、曲の途中で音部記号を変える工夫をすることもある。ピアノやハープのように、両方を使うこともある」


背景が、白クリアされる。


様々な楽器の五線が飛び交う。五線は音部記号付き。五線と、楽器の絵と名前が、一緒に飛び交う。トロンボーンが最初、続いて、クラリネット、バイオリンなど。大譜表を使うピアノとハープも飛び交う。


飛び交う楽器は、移調楽器は避けるべきかも。Cパートで移調楽器の説明をするので、ここでは楽器による五線の説明だけにすべきかも。


先生「途中で音部記号を変える例を、チェロで説明しよう」


先生。どこからともなく、チェロを取り出す。


チェロの楽譜の例。通常のヘ音記号から、ト音記号に変わる。演奏の画像も。高音だらけ、ヘ音記号に戻り低音だらけ、再度ト音記号で高音だらけ。これに添えて、中央ドの線を赤くした、たくさんの線での楽譜も表示。


先生「ビオラでは、ハ音記号を使います。ビオラではないけれど、ハ音記号もちょっとずつずれた、こんな使い方もある」楽譜。ハ音記号のあれこれ。


先生「どの楽器が、どの音部記号を使うかは、「五線の中に書かれている範囲が、最も楽に出せる」ことと、「できれば、加線を使わないでいられる」で判断されて、決められているらしい」


先生「そうそう、今「加線」と言いましたが、5本の線で足りなかったら、はみ出した分には加線を使います」


たくさんの線の楽譜から、ト音記号と、ト音記号の五線を太く、それ以外の線を薄い色で。薄い色は水色、五線と加線は黒にするなど、明確にする。


第3線から、音符の玉が斜め右上方向と、左下方向の、2つの方向に並び、五線からはみ出すと、薄い線の一部が加線として濃くなる。


加線になる瞬間は、加線が赤く点滅し、黒に落ち着く。次の加線も赤く点滅し、黒に落ち着く。


先生「加線は、何本まで書くのが適しているかは、楽器によって異なるようです。加線を少なくするために、代わりに「オッターバ」を使うことがあります。「1オクターブ高く演奏しなさい」の書き方です」


先生「さっきは、ト音記号の上や下に、「8」と書いたよね。それと同じ意味で、こうして「8」を書くんだ」


楽譜。オッターバの例。「これがオッターバ」と指し棒。オッターバの有無の2種類の楽譜を上下に並べる。演奏に合わせて、上下の両方の楽譜で、玉の周囲がピンクになり強調。


先生「オクターブは、「同じパターンの、隣同士」だよね」


鍵盤と、その下の左端から、カーブ矢印と「1オクターブ高い」が順番に出現する。その下に、カーブ矢印と「1オクターブ低い」が順番に出現する。


さっきと同じ表現を再掲することで、印象付けられる。


先生「オッターバは、五線の下に書くこともあります。五線の上に「8」とあれば高くの指示。五線の下に「8」があれば低くの意味です」


▽ 場面変更 ● ── ●


先生ちゃんの説明が終わり、さっきの続き。


吹奏楽の先生「はい、10分間の休憩にしよう。今日は、吹奏楽部の見学日だから、これからお客さんが来ます。楽器に詳しくない生徒さんも来るので、楽器破損などのトラブルにならないように、管理してください」


吹奏楽の先生「それから、いつものことですが、場が盛り上がる、デモンストレーションの練習も、みなさん、してきましたね」


部員達「はい!」


吹奏楽の先生の台詞に被せて、背景に、各パート毎の、練習風景のスナップ写真。パート毎に、練習場所は様々。吹奏楽部の部室に限らず、中庭、屋上、校外の公園など。


デモンストレーションの練習中の写真には、ステラたちの写真もある。誰かがステラを指して笑っている。他のメンバーも笑っている。ステラ自身も、足をバタバタさせて笑っている。失敗( )?)でも楽しさにしているスナップ写真。


ショージが、ドアの窓から覗いているハルに手を振る。


ショージ。吹奏楽の先生に「まだ時間前ですが、待っている人がいるので、入れてもいいですか?」


吹奏楽の先生。時計を見て「そうですね、みなさんも、見学の準備ができているようですし、どうぞ」


部員と見学者の違いがわかるような工夫があるのが望ましい。部員は、コンクール用の何かなど。


▽ 場面変更 ● ── ●


下校中の生徒。女子生徒2人。吹奏楽の先生から、ウクレレを勧められた時の二人連れ。


ウクレレを勧められて購入した生徒は、前回( )第3話)で、明確な特徴を設けたが、視聴者が思い出さなくても、問題無い。


生徒「昨日は夕方に、すっごくお腹が空いたから、インスタントラーメンを食べちゃった」


生徒「ダイエット中なのにぃ」


生徒「でも、ただ食べたら太るから、サラダを入れて、タンメンっぽくしたよ」


生徒「サラダって?」


生徒「スーパーマーケットで売ってる、カット野菜」背景に、袋入りの商品。袋には「洗わずに、すぐ食べられる」と書いてある。


生徒「ああ、あれね」


生徒「サラダだけど、ラーメンに入れたら、タンメンぽくなるよ」


生徒「タンメンというより、野菜ラーメンだよね」


生徒「どっちだって、いいじゃない。こだわってないんだから」


仲良しなので、歩きながら、話しながら、相手に触ったりしている。ただし、肩で相手の体を押すようなことはしない。ガードレールのある歩道でも、バランスを崩せば、車道に出てしまう事故を予感させるため。


または、転んでも事故にはならないような、芝生内の遊歩道など。


生徒「あーあ、吹奏楽部の見学の、抽選に落ちちゃったね」


生徒「新しく入った子が、可愛いって噂だから、楽器を吹いているところ、見たかったな」


生徒「しかも、今朝のテレビの星占いは最悪だったし」


生徒「どんなのだったの?」


生徒「今日の開運ポイントが、「いつもより早起きして」だって」背景に、テレビの外観。「いつもより早起きして」が表示されている。テレビは、遊びとして、ブラウン管のガラス画面と、トンボの翅のアンテナでも良い。


生徒「意味無いよー」


生徒「起きてから見たテレビだもん。昨日のうちに教えてほしかった」


生徒「こうなったら、ダイエットは中止だ、買い食いしてやる」


生徒「おー!」勝鬨。


2人で、駄菓子屋に走る。


▽ 場面変更 ● ── ●


吹奏楽部の見学日の続き。


ショージ。ハルを招いて「俺はピアノだって弾けるんだ、しかも、鍵盤を見ないで、両手で」上を向いて、目をつむり、立ったまま黒鍵だけをデタラメに弾く。それなりに、曲っぽく聞こえる。


ハル「どうやったんですか?」


ショージ「ペンタトニックだ」


ハル「「ペンタ」と「ニック」?」背景に「「ペンタ」と「ニック」」にバツ印、「ペンタトニック」が正しいと表示する。


ショージ「ピアノを弾けない人に、「好きな鍵盤を弾けばいい」と言っても、どの鍵盤がどんな音なのか知らないから、困るだろう」


ハル「はい」


ショージ「1オクターブは12個も鍵盤があるから、12個のうち、「よく使う7個」を選んだのが普通の「音階」。「よく使う5つ」を選んだのが「五音音階」「ペンタトニック」だ」


ハル「どうやって、選んだんですか?」


ショージ「それぞれの音階で、基準は違うけれど、調号で選ぶ方法がある。そこで、ハルのために、これを作って来た」鍵盤モノサシと、移動できる音階スライドの、2枚がセット。鍵盤は2オクターブ以上ある。


ハル「あ、鍵盤モノサシ。音楽の先生にも、もらった」


ショージ「なにぃ! け、けしからん」ショージの鼻が、サボテンになる。


ハル「何を怒ってるんですか。でも、音楽の先生からもらったのは鍵盤の絵の方だけです。ショージさんのは、2枚ですね」


ショージ「そうだ。鍵盤モノサシの上で、音階スライドが、このようにスライドする」動かして見せる。


ハル「これも、同じ幅で作っているんですね」


ハルが指で、鍵盤の根元部分をなぞると、ぼんやり色が付き、「この部分が同じ幅」と指し棒。


または、音階スライドをスライドする動作を表示するだけでも、幅が同じことを明示できる。


ハル「この刻みは、ギターのフレットの意味ですよね」音楽の先生が、鍵盤モノサシに書いたように、奥の方に、ギターの簡単な絵を合成( )想像)する。補足に「ギターのフレットの1つ分は、鍵盤の隣の関係と同じ」と記す。


ショージ「そうだ。いいか、音階は「全全半全全全半」だ」


ハル「なんですか?」


ショージ「ピアノの鍵盤は、白鍵が手前にあるな。それは、よく使う鍵盤を、同じ幅で並べただけだ。しかし、ギターには、白も黒も、区別していない」


ハル「それは知っています」背景に鍵盤を表示。第1話と同様に、紙を出して、ピアノの鍵盤の、手前側の、白鍵だけの部分を隠す。鍵盤の奥の、白鍵と黒鍵が縞模様のように見える。


ショージ「そこで、この音階スライドだ。これは、白鍵に「ドレミ……」を書いたものだけを、スライドにしたものだ」


ハル。音階スライドのドを、鍵盤モノサシのドに、スライドしながら合わせる。


ハル「本当だ。白鍵だけが選ばれている」


ショージ。ハルから、音階スライドだけを取る。


ショージ「隣の隣は「全音」、隣は「半音」といって、「半音高い」なんて言い方をする」音階スライドの「隣の隣」を橋渡しする矢印に「全音」、「隣」を橋渡しする矢印に「半音」と記す。


ショージ「音階スライドのドから始まって、「全全半全全全半」の順番で……」音階スライドを指で辿る。「……選んだら、音階になる」


ハル「テンポよく覚えられそう。「全全半、全全全半」って」


ショージ。音階スライドをハルに渡す。


ショージ「そうだろう……」ちょっと、歌( )ラップ)っぽく。「……ゼンゼンハン、ヘイ! ゼンゼンゼンハン!」


ハル。音階スライドを操作しながら、生返事。


ショージ「音階スライドを移動すると、黒鍵が音階に選ばれることもある」


ショージ。書棚から、童謡の楽譜集を出す。「曲は多様だけれど、完全終止という終わり方がある。「ああ、終わった」という感じがする終わり方だ」


ハル「はい」


ショージ「その時、メロディは主音で終わっている。この曲は、ラで終わっているから、音階スライドの「ド」を、鍵盤モノサシ「ラ」の鍵盤に合わせる」


ハル「ラがドなんですね。紛らわしいですね」


ショージ「では、紛らわしくないように、「音名」と「階名」の話も教えよう」


ハル「はい」


ショージ「音名は、ピアノの鍵盤に、マジックインキで書いて良いもの。通常は、英語、ドイツ語、日本語のどれかを使う」


ショージ。話しながら、鍵盤モノサシの白鍵に、英語の「C」「D」「E」……を記入する。


ショージ「階名は、この音階スライドで移動するから、鍵盤に書いてはいけない。通常はイタリア語を使う」


ハル「どの国語を使うかで、役割が決まっているんですね」


ショージ「その通り!」


吹奏楽の先生。微笑んで見ていたが、割り込む。「決まっているのではなく、どの国語を、どの用途で使うかは、コミュニティによって異なるので、会話では気遣いをしなさい」


ハル「はい」


ショージ。突然、一人で二役の寸劇を始める。「自在レンチを貸してくれないか」「モンキースパナのことか」「ああ、こっちでは、そう呼ぶのか」



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