03_B__02_02 第3話 Bパート 分割 2 / 2
第3話 Bパート 分割 2 / 2
【注意事項:楽典以外の余談に、児童には不適切な生々しい描写や、心的負担の箇所があります】
【 第3話 概要 】
サブタイトル:コードネームは、スロットマシン。
OP曲前:幼少の頃のハル。シメジ婆さんの家で尾翼付き折り紙飛行機。現在、テスト中に、当時の紙飛行機を再現。先生から新たな紙飛行機の折り方の宿題。
Aパート:ギターのコードから、コードネーム、和音構成音はあちこちに。音程の「完全系」「長短系」。和音構成音「だらけ」。ウクレレを勧める、楽譜をきちんとと言われない、まず絵を真似。「風呂出で 詩へ寝る」。鍵盤ドーナツ。
CM明け:ショージ。テレビドラマのセリフ「学校で優秀でも、現場じゃ何にも役に立たない」に疑問。先生より生徒が、技術が高い例。
Bパート:ハルの父親の、古いスティール弦ギターを、楽器店で保守。コード「F」の押さえ方。コードを押さえて音符が用意されている。和音外音も使われる。カポとコード表、カポでハイコードをローコードに。ムギとトロンボーン先輩。
Cパート:OP曲前の紙飛行機の折り方。
予告:ようこそってここは何の部室か、この楽器の種類は何だろう? あの日のヤッ子は恋人にさよならだ。線が多くて、数えきれないよー。
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父親「さらに、ギターならではの、衝撃の演奏方法を教えよう」
父親。ギター弾き語りの楽譜を出す。
父親「この歌の、ギター伴奏の所を見ろよ。ここのコードはCだから、ギターでCを押さえて……」楽譜のアルペジオを見る。「……楽譜のドミソミ……は、左手でCの形であれば、そのまま演奏できる」
ハル「え? え? ああっ、本当だ。音符の1つ1つの場所を探さなくても、コードを押さえたら、もう用意されているんだ。うおおお!」身震いする。
父親「音符の玉は個別に読むものだが、和音としてまとめて見たら、読譜は楽になるぞ」背景に「読譜」の文字と、フリガナ。
ハル「あれ? Cなのに、ここはレがある」
父親「そういうこともある。まあ、スパイスみたいなもんだな」
ハル「スパイスか」
父親「伴奏の中に、ほんの1つだけのスパイスっぽい音を出したり、ほんの短いメロディがあったりする。ギターのコード伴奏でも、そういうことはあるんだ」
父親「ギターでの伴奏は、単にコードを鳴らすだけの箇所もあれば、歌とは違ったメロディを演奏することもある。そのメロディが、ほんの短い時間だから、スパイスってことだ」
ハル「コードネームだけではわからないね」
父親「知っている曲なら、歌詞とコードネームだけのを見て頑張って再現を試みるのも楽しいな」歌詞とコードネームだけの例。このアニメの曲の一部を、アルペジオしながら、ちょっとサブメロディ。
ハル「難しそう」
父親「伴奏の中にメロディっぽいこともある。鳴っている音の全部をコードネームに含める必要も無いし、コードネームに無い音を鳴らしてもいい」
ハル「コードって、そんなにいい加減なの?」
父親「いい加減じゃなく、演奏する時には、窮屈な杓子定規ではないってこと」
ハル「気が楽になると思っていいのか、悪いのか」
父親「ついでに言うと、ギターの伴奏で歌ったら、「歌いにくいから、もっと高く」とか「もっと低く」とか、要望があったりするね」
ハル「うん」
父親「ギターなら、カポの位置を変えるだけで、同じ演奏のままでいいよね。これを「キーを上げ下げする」という」
父親「これを、ギター以外の楽器ですると、例えば縦笛ですると、指遣いが大変だ」
ソプラノリコーダーを演奏するイラスト。ギターの絵と、各フレットの上に、リコーダーの指遣い。
ハル。リコーダーの指遣いの図を見て「ああ、ややこしい」
店員「ギターの調子はいかがですか?」
父親「あ、ありがとうございます。ばっちりです」
店員「随分と弾き込まれていたようですので、私たちも頑張って整備しました」
ハル。店員の言葉を聞いて、心の声。「(へえ、お父さんは、僕が生まれる前に、随分とギターを弾いていたのか)」
父親「ありがとうございます」そそくさと片付ける。
ハル「ありがとうございました」
父親。周囲に集まっている人達にも挨拶。「お騒がせしました」
周囲にいた中高生は、「すごいね」などと話しながら、去って行くハル達を見る。
▽ 場面変更 ● ── ●
次の平日。学校。
理科の授業の後。
ハル「ヤッ子先生、ちょっと質問が」
ヤッ子「何だね」
ハル「休みの日に、父と楽器店に行ったんですが、これ、音叉も買って来ました」音叉を見せる。背景に「音叉」と、そのフリガナ。
ヤッ子「おお、これは大切だな」
ハル「ここに「A=440」って書いてあって……」
ヤッ子「ああ、これは、周波数が440の意味で、1秒間に440回の振動をする音高は、Aと名付けてあって、この音叉はその音が鳴るように作られているんだ。楽器の調律の基準に使うな。音名の「A」を、これに合わせる」
ヤッ子。音叉をハルから受け取る。
背景に、補足説明の「音楽用は440と定められていますが、演奏会では少し異なる周波数が使われることもあります。音楽以外の用途で、別な周波数のものもあります」を表示する。
歴史的には、音楽用でも変遷があり、音楽とは別な用途の音叉もあるが、視聴者が混乱する懸念があるので、表示しないのが良さそう。
ヤッ子。音叉で膝を叩く。「このままでは、音が小さい」と指し棒。ヤッ子が音叉を壁に当てると「音が大きくなる」と指し棒。壁が振動しているのがわかるように、大袈裟にアニメ。
ハル「それはわかるんですが、どうして「ドレミ」の始まりの「ド」じゃなくて、中途半端な「ラ」なんですか?」
ヤッ子「うーん。次の授業の準備があるから、手短に話すが、歩きながらでいいか?」
ハル「はい、済みません」
ヤッ子。音叉をハルに返す。
ヤッ子「Aは宇宙の音高、赤ちゃんの産声もそうらしいし、なぜか、世界中の民族音楽で、この音高が最重要だと聞いた。その大切な音高に、「A」と名付けたわけだ」
ハル「宇宙の音高? そうなんですか」
ヤッ子「なぜ、「宇宙の音高」なのかは、わからないが、民族音楽では、Aが最も多く使われていて、その他の音高も使われていて、あちこちの民族音楽で共通している音高がいくつかあって、それらが、今のピアノの白鍵になったんだ」
ヤッ子「まあ、まだピアノが発明される、ずっと前だが」
ヤッ子が歩きだしたので、ハルも一緒に歩く。
ヤッ子「白鍵だけを使っていると、長調ではドが主音だから、音階で「ドレミ」の「ド」が大切だとなった。Aが先に決まり、ドが後で決まったってことだ」
ハル「ありがとうございます」
ヤッ子「それから、ええーっと、何だったかな、大昔の歌で、『ドレミの歌』のような、「♪ドーナツ、レモン、みんな」みたいな歌で、ここから「ドレミファソラ」が……」
背景に、曲のタイトル、『ヨハネ賛歌』を表示。楽譜も表示して、わかりやすいように、各段の先頭に「ド」「レ」……を添える。
ハルとヤッ子。職員室の前に到着する。
ハル「歌が先にあって、階名になったんですか?」
ヤッ子「そうだ。ここから「ドレミファソラ」が、ああ、当時は「シ」はちょっと、特殊でな。教会旋法は白鍵だけを使っていて」
ハル「はい」
ヤッ子「まあ、そんなことだ。じゃあな」職員室に入る。
ハル「ありがとうございます」
▽ 場面変更 ● ── ●
吹奏楽の先生からウクレレを紹介された生徒の、親戚の家。生徒が遊びに訪問。
祖父(70歳代)が、座敷の大きなテーブル(食卓)の前で、座布団であぐらをかいている。テーブルにはキーボードがあり、弾いている。
キーボードの中央ドの鍵盤の、奥の方に、赤いマルのシールが貼られている。
キーボードの近くには、ダイヤモンドゲームの駒が、いくつかある。
生徒「おじいちゃん、遊びに来たよー。あ、ピアノを弾いてる」
祖父「おお、よく来たな。最近、習い始めたんだ。先生も、わかりやすく教えてくれて、老後の戯れだ」
生徒「うん、聞いた。でも、楽譜は読めるの?」
祖父「ゆっくり、ゆっくりなら、読めるぞ。すごいだろう。知っている曲だから、間違ったら自分でわかる」楽譜集を生徒に手渡す。祖父の好きな曲がいくつかある、初心者シニア向けピアノの簡単アレンジの楽譜集。
生徒。楽譜を見ると、手書きメモがいくつかある。印刷の「C」の所に手書きで「ドミソ」と書いてある。その他のコードにも、手書きがある。
手書きには、連続したいくつかの小節で、左手の最初の音符がマルで囲まれ、矢印で繋がり、「1つ下がる」「1つ下がる」など、小節の先頭の音符が順次進行であることが、メモされている。
生徒「おじいちゃん、これって、コード? ギターじゃないのに、コードがあるの? この手書きはなあに?」
祖父「コードで使う音を、忘れないようにな。Cが、何の音だったか、覚えられないから」
生徒「へえ、コードで、使う音が決まってるんだ」
祖父「決まっているというより、ここ、「C」の「ドミソ」は、「ドミソだらけ」ってことだな。使うのは、ドミソが多くて、それ以外は珍しい」
童謡の『むすんでひらいて』の楽譜には、和音外音の音符に音名(イタリア語)が書かれている。その音符をマルで囲んでも良いが、見づらくなりそう。
生徒「あ、ほんとだ」
祖父「先生が言っていたんだが、どうしてここで「C」を使うのか、どうしてここで「ドミソ以外」を使うのか、それを知るのを楽しむ人がいるらしい」
祖父「右手と左手では、右手の方がコードじゃない音を使うことが多いんだ」
祖父のノートには、コード表がある。各ページが「Cの仲間」「Dの仲間」などとなっている。
「Cの仲間」のページには、「C:ド、ミ、ソ」「Cm:ド、ミ♭、ソ」などがある。「Fの仲間」のページには、「F:ファ、ラ、ド」「F♯7:ファ♯、ラ♯、ド♯、ミ」などが、見やすい大きさの手書きがされている。
生徒「おじいちゃん、このノートが、何々だらけなの?」
祖父「そうだ。弾きたい曲に、出逢った順に、先生に書き足してもらっているんだ」
楽譜の『むすんでひらいて』の、「♪むーすーんーでー」の部分は、右手は「ミーミレドードー」、左手が「ドーーーミーーー」となっている。楽譜の右手の「レ」に、さっきの和音外音の印が手書きされている。
祖父「ここのレは、「ドミソじゃない」ってことで、印を手書きしたんだ」
祖父「だから、「次は、何の音だっけ?」って忘れても、思い出しやすい。こーんなにたくさんの鍵盤から、でたらめに選んだら外れることが多いが、ドかミかソか、どれかを弾いたら当たる」
生徒「へー」
祖父「もし、外れても、聞いている人にばれないこともある」
生徒「本当?」
祖父「わざと間違えて、弾いてみようか」楽譜の「♪むーすーんーでー」の、左手の「ドーーーミーーー」となっている箇所で、わざと誤って「ミーーーソーーー」または「ソーーーミーーー」と弾く。
祖父「どうだ?」
生徒「え? うん、じゃあ、今度はわざと間違えて弾いてみて」
祖父「今のが、わざと間違えて弾いたんだ」
生徒「ウソ? え? ホント?」
祖父「正しくは、こう」正しく弾く。
生徒「あ、……うん」
祖父。正しい演奏と、誤りの演奏を交互に。鍵盤と楽譜を併記。左手は指1本で、楽譜にある正しい鍵盤を、楽譜から太い矢印で指す。
生徒「どっちも正しいんじゃないの?」
祖父「そう思えるってくらいに、コードは便利だってことだ」
生徒「コードって、便利だね」
祖父「ピアノの先生が言っていたが、学者でもないし、単に弾くための目安にコードを使っているだけだから、コードの正しさはどうでもいいんだ」
生徒「どうでもいいって、何だか、「お風呂で月を見て……」なんだっけ、それに似ている」背景に「風呂出で 詩へ寝る 月輝る 粉健」を表示する。
祖父「月見風呂か?」
生徒「ベートーベンの『第九』の、合唱の所を、語呂合わせで日本語っぽくしたんだって。ドイツ語はわかんなくても、歌えるからって」
祖父「そうか、ドイツ語か。先生が仰っていたんだが、ドイツ語もコードも、正しさを説明したがる人がいたら、聞き流してもいいって。将来、正しいコードが必要になったら、改めて勉強すればいいって。アハハ……」
生徒「そうだね。年を取ってからなら、したくなったら勉強すればいいもんね」
祖父「それから、この楽譜は、かなり簡単に直してあるから、『トロイメライ』も弾ける」ページを開く。
生徒「おじいちゃん、『トロイメライ』が好きだもんね」
祖父「本当は、ここのところ、コードが細かく変わるけど、この楽譜ではコードを大雑把にしている。ちょっと待ってなさい」本棚から、『トロイメライ』のピアノピース(1曲だけの商品)を出す。
祖父「ほら、ここ。先生がコードを書いてくれたら、こんなに細かく変わる」
生徒「ええーっ、これじゃ、覚えられないし、弾けないよ」
祖父「でも、こっちは、大雑把になっているから弾ける」
祖父「本物を弾きたいってお願いしたら、先生が仰るには、難しいもので挫折したら、曲が嫌いになるらしい」
生徒「そうなの?」
祖父「だからとって、練習曲をするのも面白くない。だから、簡単に書き換えたもので練習したら、慣れるから、本物の練習が簡単になる」
祖父。簡単アレンジの『トロイメライ』の楽譜に、手書きメモしてある鍵盤を見ながら、キーボードに、ダイヤモンドゲームの駒を置く。手書きメモの鍵盤は、駒の置き場所を示している。
駒は、左手の低い「ファ」と、右手の高い「ラ」に置く。白鍵の奥で、演奏の邪魔にならない場所。
生徒「これって、ゲームの駒でしょ?」
祖父「鍵盤の、中央ドは、ホレ、この通り、シールを貼っている。『トロイメライ』は、これ、ここが、弾きながらテンポを崩さないで探すのが、難しいから、今のうちに駒を置いておく」
祖父。楽譜集を、生徒に渡す。
生徒「ふうーん」生返事をしながら、祖父の楽譜集を、パラパラめくる。
楽譜集の中には、音符に手書きの「ド」「レ」「ミ」の音名が書かれているページがある。
生徒「ねえ、おじいちゃん。このページ、ドレミが書いてあるよ」
祖父「ああ、それは、最初の頃に弾いた曲だ。全部に書かないと、弾けなかった」
生徒「でも、あまり書いてない曲もあるよね」楽譜集を、パラパラめくる。
祖父「まあな、慣れたし。書くのも面倒だし。書かないで弾いてみて、間違ったら自分でわかる。ほとんどが、隣の鍵盤に進むか、隣の隣に進むものだからな」背景に、順次進行の例などの楽譜を表示する。
生徒「ふうん。じゃあさ、「楽譜にドレミを書くと、楽譜が読めなくなる」ってのは、誤解なのかな?」
祖父「どうなのかなあ。人それぞれだと思うが、おじいちゃんが珍しい人なのかなっ」ちょっと自虐的な笑い。
祖父「まあ、『トロイメライ』のように、遠くに飛ぶんなら、これを使う」改めて、ダイヤモンドゲームの駒を指す。
生徒「この本、童謡が多いよね」
祖父「ああ、そうだな。童謡だったら、歌詞を知っているから、楽譜のどの箇所だったか、楽譜の歌詞を見たら、すぐに見付かる」
▽ 場面変更 ● ── ●
ムギ(大吠麦穂、おおぼえ・むぎほ)の自宅玄関。
ムギは、ステラと一緒に、ストローオーボエをした生徒。
この場面は、ぼかした表現や、削除も可。ぼかした表現の案として、ムギの後ろ姿が頭から肩までを画面内にして、肩紐の無い部屋着っぽくするなど。
吹奏楽部のトロンボーン先輩が、玄関から出ようとしている。顔は画面の外だが、誰なのか、わかるようにする。
制服なので、同じ中学校の男子生徒とわかる。持っている楽器ケースには、特徴的なアクセサリーが付いている。
トロンボーン先輩「まだ服を着ないの?」
ムギ「うん、もう一回シャワー浴びてからにする……」部屋から廊下に、顔だけ出している。「……ドアを閉めたら、鍵をかけるから」
トロンボーン先輩「わかった」玄関のドアを開けて、小さく手を振る。体が半分だけ出たところで振り返り「好きだよ」と言って、ドアを閉める。
ムギ。胸から下に垂らしたバスタオルを、手で押さえながら玄関に小走りする。後ろは裸。玄関の鍵を閉める。
玄関から自室に戻る時、嬉しさを全身で表現する。バスタオルを振り回しながら、全裸で小走り。少し顔をしかめて「イテテテ……」と言う。または、顔をくしゃくしゃにして喜び、歯を閉じて唇を大きく開いて「イーーー!」と声を出す。
自室に戻り、スマホ。ステラに電話する。
ムギ「あ、ステラ? あたし」
ステラ「どうだったの?」背景に、文字で「ステラは、ムギの恋人が誰なのか、知りません」を表示する。
ムギ。電話をしながら。片手でシーツの皺を直す。血の付いたティッシュをトイレに流す。シャワーの準備をする。「うん、痛かった、アハハ」
ステラ「良かった?」
ムギ「良かった。ギュってされて、「愛されてるー!」って実感」
ステラ「いいなあ」
ムギ「何度もキスして、両手で彼の頭を抱えて、彼の髪の毛を鷲掴みにしちゃった。でも、あたしは仰向けで、間抜けな姿勢なんだけどね、ハハ……」
ムギはずっと、どうにも笑顔が止まらない、とろけた表情。にやけて話すので、よだれが出る。
ステラ。ムギのセリフの「仰向けで、間抜け」で、女の姿勢を空想する。相手の男は透明人間の描写。
ステラ「そうなんだ」
ムギ「やっぱり、好きだったら、当たり前だし、悪くないよね。親には内緒だけど」
ムギ「それでね、それでね。動物なら「後尾」って言うけど、最初、並んで寝ながら、彼が脚を載せるの。温かいの。脚を擦っちゃった」
ステラ。少し嫌悪の表情。
ムギ「それが、奇妙に生々しくて、「ああ、いよいよ、いよいよ、これからいよいよ……。……始まるんだー!」って思ったらっ。キャッ!」
ムギ。歩きながら「ああ、やっぱり痛い。さっき、無理して走ったから」
ステラ「家の中で走ったの?」
ムギ「あはは。あーあ、立ったまま移動できる、電動バイクが欲しい」
ステラ。驚く。「えー! そんなにぃ!」
ムギ。ゴミ箱を見る。コンドームがある。コンドームを指でつまみ上げて「ヤバいなー。これ、どうしよう」
画面内では、指で何かをぶら下げる手があり、コンドームは、画面の外側で見えないようにしても良い。
ステラ「どうしたの?」
ムギ「証拠隠滅は、においからって、シメジ婆さんは言ってなかったか」背景に注意書きで「「証拠隠滅は、においから」は、シメジ婆さんの言葉ではありません」を表示する。
ムギ。コンドームを洗面台で洗い、明日が収集予定のごみ袋の中の、お菓子の袋の中に入れる。
ステラ「証拠隠滅?」
ムギ。くしゃみ「ゴメン。今、裸なんだ。シャワー浴びるから、切るね」
ステラ「うん……」
この場面は、第8話のCパートから第9話までのステラとショージの話と、第9話の体育館での「恋愛は難しい」「消しゴム」の話に繋がります。
▼ Cパート。 ▼── ──▼
ハル。先生ちゃんのように、顔だけ、または2頭身。
ハル「宿題の、前が尖っている紙飛行機は、こうやって作る」背景に、OP曲前の、テストの時の先生の姿。黒板に書いた輪郭線を指し、「できるもんなら、やってみろ」の表情。
説明は、実写で見えにくいなら、アニメで動きを表現。裏と表の色を変えたり、陰影をグラデーションにするなど、見やすく工夫。特に、折り畳みの箇所が、紙の輪郭と勘違いされないように、折り畳みの線は陰影や光沢を設けたりする。
実写の場合、説明用に、大きな紙(新聞紙サイズ)を用いても良い。紙が大きいと、指先が「紙の、どこに力を入れているか」「紙を、どう扱っているか」がわかりやすい。
紙は、雑誌やノートなどに、普通に使われている「1:ルート2」の白銀比。
折る方向を示す矢印は、繰り返し記号の説明で使った、「きしめんのような、厚みのある帯」の矢印を使う。実写であっても、アニメのきしめん矢印を合成する。
アニメでも実写でも、机上の紙を斜めに見下ろし、「折り目を付けて、広げた」の折り目が、「3」を寝かせたような丸みがあると、わかりやすい。
折る前は、点線を点滅させて、厚みのある帯の矢印で示してから、折る。
ハル「最初の手順。紙を縦に細くなるように、半分の折り目を谷折りで。前側の角を、折り目に向けて、斜め45度に折る。これは、多くの紙飛行機で、よくある手法ですね」
ハル「前側の尖った方を、後ろ側まで半分に折る。人間なら体操の前屈のようだね」画面の片隅に、前屈する人。
ハル「そこから、さっきの三角の部分だけ、戻すように折る。三角の頭の部分だけが、はみ出る。これは、人間では無理だ」前屈する人が、胸から折れて、顔を正面に向ける。
ハル「こうすると、横から見たら「Z」の形になるね」ちょっと、斜めから見る。
ハル「次に、先端を更に細く尖らせる。先端からZの折り曲げのところまで。Zの部分が、袋のように膨らむから、翼が左右に広がるように折り目を付けると、ほら、先端が尖って、途中から広がる形になる」ここの説明は丁寧に。
ハル「後は、普通の紙飛行機のように、持ち手を作って、出来上がりだ。紙飛行機でよくあるように、翼の両端を、こう折り曲げると、安定する」
ハル。内緒話のように。「もしかすると、この宿題を出した先生も、子供の頃は、紙飛行機少年だったのかも」
子供の頃の先生を想像する。泥で汚れたランニングシャツで、走りながら嬌声。「アクロバット2号が、一番飛ぶ!」この「アクロバット2号」は、子供の頃の先生が、紙飛行機をたくさん作って、その中の1つに付けた名前。
ハル「僕が考えた、かっこいい垂直尾翼は、こうだ」
ハル「まずは、普通の紙飛行機のように、作り始め、持ち手を作る前まで」いわゆる「イカ飛行機」の途中まで。
ハル「最初の手順。縦に細くなるように、半分の折り目を谷折りで。前方向側の角を、折り目に合わせて、斜め45度に折る。ここまでが、さっきと同じ」
ハル「斜め45度を、更に先端を尖らせるように、最初の折り目に合わせて、折る」
ハル「ここから、垂直尾翼を作る。そのための基準に使う場所がある。この、途中段階の状態の、真ん中あたりを見ると、逆さの「Y」が見えるね。逆さの「Y」の、交差の点が、垂直尾翼の基準になることを、覚えていてください」
逆さの「Y」の、交差の点を、マルで囲んで、注目できるように矢印で指す。
ハル「最初の手順での折り目は、谷折りだね。その最初の折り目の後ろの部分、「V」の下の角(カド)を、途中まで山折りにする。「途中まで」っていうのは、尾翼だからね」
全体は、最初の手順の谷折りだが、「V」の下の角(カド)を摘まみ上げる。最後は「W」の形にするが、まだ折り目を付けていないので、「W」というより「UU」の形。前半分は谷折り、後ろ半分は山折りの、中途半端な形。
ハル「何だか、中途半端だね。前半分は谷折り、後ろ半分は山折りだけど、どこを境目にするのか。それは、さっきの逆さの「Y」の、交差の点なんだ」
ハル「そして、摘まみ上げている、この角(カド)は、翼の縁(フチ)に合わせる」
逆さの「Y」の交差の点(マルで囲まれている)で、谷折りと山折りが逆になる。摘まみ上げた「V」の下の角(カド)(反対折りの山折りになっている)を、翼の縁(フチ)に合わせる。
ハル「この状態になってから、折り目を付けよう。すると、後ろから見たら、「UU」の形が「W」になるね」
ハル「翼を作るには、ここから左右に開けば、持ち手ができると同時に、両翼が左右に広がるよ。これだけでも、垂直尾翼ができるね」
ハル「垂直尾翼に、更に、水平の小さな翼を作ろう」
魚のように横から見る。垂直尾翼に、更に小さな水平尾翼を作るための折り線は、持ち手と翼の境界線と平行にする。
ハル「垂直尾翼の高さの、半分くらいの箇所に、水平の折り目を付けて、今度は角度が半分くらいの所にも折り目」2種類の折り目があるので、アニメでは、説明している折り目が点滅。
ハル「折り目を利用して膨らませて、こうして水平につぶすと、ほら、かっこいい垂直尾翼だ」
▼ 次回予告。 ▼── ──▼
ようこそって、ここは何の部室か、
この楽器の種類は何だろう?
あの日のヤッ子は、恋人にさよならだ。
線が多くて、数えきれないよー。
▼ 1コマ漫画。 ▼── ──▼
吹奏楽の先生からウクレレを紹介された生徒。スマホのアプリの、ウクレレを弾いている。
「コツコツ叩いたり、多彩な演奏がしたい」「でも、これはこれで、面白い」
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