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メモリー2 冒険者協会

人族の国サーガラド王国へ来たばかりのリゲロンとスミトは、冒険者になるために、騎士長パティモースに冒険者協会の説明をしてもらうことにした。果たして無事に冒険者になれるのだろうか……

3人はとある大きな建物に辿り着く。外見は酒場っぽいが看板には『冒険者協会ファイアーウッズ』と書かれている。

「さぁ2人ともついたよ!ここがサーガラド王国の冒険者協会ファイアーウッズだ!」

入口のドアを開くとご飯を食べながら談笑する冒険者や依頼書を凝視してる冒険者がいた。とても賑やかである。3人が受付口へ歩いてる途中、色々な話が聞こえてくる。

「お前ら知ってるか?あのノルじいさんがまたぎっくり腰で討伐来ないってよ」

「その剣いい艶してるね、一体どこで買ったの?」

「おい、あそこで歩いてるのパティモース騎士長じゃねぇか?今日は一体何事だ?」

受付口まで行くと受付嬢が立っていた。

「いらっしゃいませ!ってパティモースさんじゃないですか!あ、いえ今はパティモース騎士長とお呼びしたほうがいいでしょうか」受付嬢は驚いた表情で言う。

「前と同じでいいよカラの嬢ちゃん。今日はこの2人に冒険者試験を受けさせたいんだ」

そうパティモースが言うとカラはいくつかの書類を見始める。そして

「えぇ、冒険者試験を受けれますよ」

パティモースが2人の背中を押して前に出す。

「じゃあ頼んだよ。さぁ2人とも!お姉さんの言う事しっかり聞くんだよ!」

受付嬢のカラが元気よく話し始める。

「ようこそ冒険者協会へ! 私は受付嬢のカラと申します。では今から皆さんは冒険者についての゙ご説明をさせていただきます」

リゲロンがパチパチパチと手を叩く。

「ではまず冒険者というのは何かについて説明します。冒険者とは冒険者協会に来た依頼を解決してお金をもらう人達のことです。簡単にいえばお助けをする人達ですね」

カラは小さいリゲロンのために分かりやすく説明してくれている。

「依頼内容は大きく分けて『討伐』『探索』『護衛』に分かれていまして詳しく説明していきます。

『討伐』は文字通り魔物の討伐です。食材のための狩猟から街を脅かす危険な魔物の退治まであります。戦闘が得意な人におすすめですよ。最近はあまり危険な魔物もいないので依頼数は少なめですけどね。

『探索』は植物や鉱石の採取やパトロールです。森や平原でしか取れない物は希少でして、価値が高いので採取を頼む方が多いですよ。パトロールは異常がないかなどの調査ですね。冒険者の依頼の中では最も危険が少ないと思います。

『護衛』は依頼人を目的地まで守るというものです。護衛と言っても案内をしたり野営作りをしたりなど、冒険者よりツアーガイドみたいな感じですね。経験豊富な方が受注します」

カラの説明を聞いたリゲロンは……

「へぇ~……」

頭から煙が出ていた。パティモースがフォローに入る。

「ま、まぁやっていく内に分かるよ。カラの嬢ちゃん、試験説明も頼むね」

カラが頷くとまた説明を始める。

「冒険者試験とは正式な冒険者として必要な素質があるかを確認するテストになります。試験には監督の冒険者が付き添い、ガイドと検査をします。試験内容はスローダックを3体倒すのとナサクサを小袋1つ分集めるのが課題です。とは言っても課題と言われるほど難しくはないですけどね」

「よかった……」

先程まで硬い表情だったスミトからは安堵のため息が漏れる。

「そうですね……本日カルホットと言う冒険者がマルクール村周辺へ探索をするので、それに冒険者試験を組み込みます」

パティモースの声が少し高くなる。

「マルクール村周辺で試験か。あそこは特に危険な魔物や魔族が出現する情報は聞かないし、何よりカル坊が一緒なら大丈夫だね。あの子は強いから」

「では今から手続きをするので少々お待ちください」

そういうとカラは受付の奥に行ってしまった。

ポカーン

リゲロンからまだ煙が出ている。

「本当に大丈夫かお前?」

スミトが首を傾げながら言う。それを横目にパティモースがこんな事を提案する。

「そうだ!君たち武器を持っていないよね?あっちの方に行ったら冒険者ショップがあるから買いに行かないかい?俺が奢るからさ。ちょうどいい時間潰しにもなると思うよ」


ということで3人は冒険者ショップで武器を見ることにした。

「スミト、武器何にするの?」

「俺か……まだ決めてないよ。そういうリゲロンは?」

「僕はね……じゃじゃーん!」

リゲロンがスミトの前に持ってきたのは革製のポーチだった。

「なんでポーチ何だ? せめてメイスとか弓とか武器を買えよ……」

スミトは呆れた顔で言う。

「僕が今使ってるポーチがさ、もうボロボロになっちゃったから変えたいなって思ってたんだ。それに僕にはもう武器があるからね」

そんな会話をしているとパティモースが両手で持てないくらいたくさんの武器を抱えて2人に近寄ってきた。

「まだ君たち決まってないと思ったから俺のおすすめの武器を持ってきたよ。俺は君たちがどう戦うか知らないから合わない武器もあると思うけどね」

パティモースが武器の説明をし始める。

「槍は使い方が少し難しいけど使いこなせば強いよ。ハンマーはとても火力が高いけど2人には体格的に合わないかな。やっぱり汎用性の高い剣がいいかもね。二人ともどう?」

パティモースが2人に鞘のついたショートソードを近づける。

「やめろ!!」

悲鳴にも近い声でスミトが叫ぶ。まるで猛獣にでも襲われたかのような反応。パティモースもリゲロンもあまりの反応に絶句してしまう。数秒の間を置いてスミトが怯えた声で言う。

「パティモースさん……すみません。俺…………剣だけは握りたくないです。」

何かおぞましいものを見た、そんな顔をしながらスミトは断る。

(剣にあれほどの拒絶反応を見せるなんてよっぽど何か辛いことがあったようだね……)

パティモースは触れてはいけないことだと思い、すぐにショートソードをスミトから遠ざける。

「す、すまなかったね……あ!リゲロンはどうかな?」

「ぼ、僕も剣はいらないかな……」

気まずい雰囲気が漂い続けている。リゲロンですらこの空気では変なことは言えない。

「じゃあスミト、これとかどうかな?」

パティモースが恐る恐るスミトに見せた武器とは。

「これは……魔法の杖ですか?」

さっきまで低かった声が少し高くなっている。

「そうだね、これは水の魔法式が練り込まれた杖でね、名前は潤潤清(パドル)の杖。使える魔法こそ低ランクだけど魔法式を知らなくても魔法が使える代物なんだ。確か昨日の馬車の時、魔法使いになりたいって言ってたよね?」

パティモースは機嫌を取り戻そうと積極的に説明した。

「じゃあ俺はその杖にします」

スミトは落ち着きを取り戻している。

「パティモースさん、僕もこのポーチでお願い!」

「え?これはただのポーチだよ!?本当にいいのかい?」

こうしてリゲロンはポーチ、スミトは潤清の杖を手に入れた。受付に戻るとカラは既に手続きを終わらせて3人を待っていた。

「お待ちしておりました。リゲロン様、スミト様の冒険者試験を開始いたします。こちらにいる方が先程伝えたC級冒険者カルホット様です」

リゲロンとスミトの中間ぐらいの身長、帽子をしてもわかるくるくるとしたくせっ毛、目元の深いくま、そして50cm程の槍を背負っている。

「やぁ、カル坊!今日はこの子達を頼むな!」

「どうも……パティモースさんこんにちは……」

声に覇気がなく、きょろきょろとしていて挙動不審だ。

スミトとリゲロンが小声で話す。

「あの人がカルホットさんだよな?」

「そうだと思うけど、なんか頼もしくなさそう……」

こうしてリゲロンとスミトの冒険者試験が始まった。

こんにちは皆さん。話の展開がグダグダですみません。スミトの怯え具合は上手に伝わりましたかね?何故スミトがあそこまで剣を拒絶したのでしょうか。そしてリゲロンが武器を買わない理由とは。文章がハチャメチャなのは大目に見て下さい。

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