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小学4年生の記憶(全部ほんとうのこと)
「お前のねーちゃんどこいるの?」と聞かれた
「仙台の高校・・寮に入っている・・」
突然おなかを殴られた。
「なーにがせんだいのこうこうだ!」
息が出来なくてただ顔を見つめる
なぜ殴られたのだろうと思うのと
お姉ちゃんはいつもひどい目にあうんだ、
という思いが湧き上がる
小学4年生なのでよくわからずに高校と言ったけど
正確には養護学校の高等部
姉は難産で生まれ、知的障害者だ。
中学の時に毎日100円玉を握って学校に行っていた。
教室に入るときに100円払わないと入れてもらえないから・・と
大人になってから聞いた。
まだ幼稚園にも行っていない小さいとき、
お姉ちゃんについて行って川で遊んでいた
同級生に「妹だよ!」と嬉しそうにお姉ちゃんが言った。
「全然似てない!絶対違う!」と同級生たちに囲まれた。
それまでお姉ちゃんのことを周りの人が言うのを真似して
「○○ちゃん!」と名前で呼んでいた。
お姉ちゃんが泣きそうになっていた。
「お姉ちゃん!帰ろう!」と初めて名前じゃなく
お姉ちゃんと呼んだ。
それからはずっとお姉ちゃん、
お姉ちゃんはたくさんのことを私に教えてくれた。