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大賢者の退屈な日々  作者: うり
第一章 はじめてのおつかい
49/86

47. 簡単なお仕事?

遅くなってごめんなさい。


今回は少し長いです。


時は1日ほど遡ります。


 雨が降り続いている。三日ほど経つが止む気配はない。


 どんよりとした雲は日差しを遮り、森は一層陰鬱さを増していた。サァサァと降り頻る雨音は全ての気配を隠し、薄暗さも相まって魔物の接近を容易にしていた。


 Bランク冒険者パーティー《疾風の護り手》は、ランタンの灯りを頼りに森の奥へと進んでいた。聞こえる音は雨音と風で揺れる葉音、そして、辺りを警戒しながら歩く自分達の足音だけだ。ぬかるむ足元にも注意を払いながら一歩一歩進んで行く。


 がさり。


 慌てて戦闘態勢を取り、音のした方へランタンを向けた。


 ぴょんぴょん、とウサギが横切って行く。


 ほっ、と息をついて緊張を解いた。水気を払い武器を仕舞う。


「随分奥まで来たけど、本当にいるのかい?こんな雨の日に」


 先頭を歩く赤髪の細身の女剣士はランタンを掲げ、さらに先を見ようとするが雨に阻まれ視界は悪い。はあ、と息をついてランタンの手を降ろした。


「それを調べに来たんだろ?」


 大剣を背負った男は肩を竦める。雨避けの外套の上に身に付けた大剣は雨に濡れて冷えていた。


「そりゃそうだけとさ」


 こんな奥まで来るかね?、とぼやく女剣士に、外套の上に斧を担いだ大柄な男が頷いた。


「言いたいことはわかる」

「おそらくだが、ここまでは来ているだろうな。未だ魔物と遭遇していない。すでに討伐されているのだとすれば納得がいく」


 冷めた目の魔法使いの男は濡れた杖を一振して水気を払った。だが、また直ぐにびしょ濡れになる。


「そうは言ってもさ。この辺りはBランクやAランクの魔物がうじゃうじゃいるんだよ?」

「メアリ女史の話が本当なら有り得ないことはない」

「ああ」


 大剣の剣士をリーダーとして、女剣士、斧使いの戦士、魔法使いで構成された《疾風の護り手》は、はあ、と重い息を吐いた。


 サァサァと降り頻る雨は、その音さえも消して行く。四人は再び歩き出した。




 時は少し遡って、早朝。


 冒険者ギルドは人で溢れていた。


 先日起こった水竜巻発生調査の為に冒険者パーティーを集めた為だ。結局はお騒がせハイエルフのゴブリンスタンピート阻止魔法でした、と何処を突っ込めばよいかわからない結果に終わったが、スタンピートが発生した事実に森の大規模調査討伐を行うことが決まり、集まった冒険者パーティーはそのまま派遣されることになった。


 だが、連日続く長雨に殆どの冒険者は勇み足を踏んでいた。高ランク冒険者パーティーであれば、雨避けの高価な魔道具を所持しているが、殆どの冒険者パーティーは外套を羽織るだけ。雨音が魔物の気配を消してしまう為に調査は難航していた。


 今朝も昨日の調査内容を共有しながら、誰が何処の調査を担当するかで揉めていた。


 ギルドの待合所で、テーブルに肘をついて喧騒を眺めているBランクパーティー《疾風の護り手》も、召集された冒険者だ。護衛を主な仕事にしている彼らは、たまたま終えた仕事の報告に立ち寄ったところをメアリに捕まった。


 魔物よりも盗賊を相手にしてきている為、討伐は無理だと最初は断ったが、血走った目の迫力に負けて了承してしまったのだ。リーダーが。


「メアリ女史には日頃世話になってるしな。恩返しだ、恩返し」


 ははは、と笑うリーダー、シグルドに、迫力負けしてんじゃないよっ、と赤髪をポニーテールにした女剣士カーラの鉄拳が炸裂した。今も大きなたん瘤を擦りながらシグルドはテーブルに突っ伏している。他メンバーの冷めた目から逃れるように、カウンターの騒ぎを眺めていた。


 キョロキョロと誰かを捜すようにメアリが待合所にやって来た。


 カーラと目が合う。


「ああ、丁度いいわ。カーラ。緊急依頼なのよ。お願い出来る?」

「あたし達は森の調査に加わるんだろ?シグに無理矢理了承させたのはあんたじゃないか」

「うーん、そうなんだけどね。信用があって、高ランクで、任せられそうなのはカーラ達しかいなさそうなのよね」

「そう言ってくれるのは嬉しいけどね、あんたが手放しで褒めるときはロクなことにならないのさ」


 こくこくとメンバー全員が頷く。


「大丈夫よ。初心者冒険者の安否確認だから」

「初心者冒険者の安否確認?」

「そうなの。予定の日が過ぎても戻らないって宿屋の主人からの依頼でね。雨も降ってるし、ちょっと見てきて欲しいのよ」

「それってヤバくないか?人攫いが出てるって他の町で聞いたぞ」


 シグルドの心配をメアリはないない、と一蹴した。


「人攫いが出たら凍らせちゃうもの、あの子。魔法が凄いのよ」

「いや、それこそ何の心配で安否確認するんだ?必要無さそうだが」


 斧使いの戦士ダンは首を傾げた。


「私も心配はいらないって言ったんだけどね。無事の確認だけでもって聞かなくて。依頼されたら受理するしかないてしょ?」

「その初心者冒険者はどんな奴だ?」


 薄緑色の髪を肩まで伸ばした魔法使いミラードは、冷めた目でメアリに訊ねた。


「ん?見たことないかしら。最近ギルド内をトテトテ歩いてる銀髪の幼女よ」

 

 カーラはぽん、と手を叩いた。


「ああ、あの!シグがナンパしてためちゃくちゃ可愛い子供!」


 先日、掲示板の前で困っていた銀髪幼女を思い出した。よく見えるように椅子に登らせて、依頼書を一緒に探した子だ。


「そう、可愛いいの。でもあの子はハイエルフだから、私たちよりも年上よ」

「まじかっ!」


 がばっとシグルドが驚愕の顔で起き上がった。カーラは少し首を傾げる。


「ハイエルフ?それって今回の……?」

「大当たり。ゴブリンスタンピードを阻止した子よ」


 ミラードは先日目の当たりにした無詠唱で『清潔』を掛けた姿を思い出した。簡単な生活魔法とはいえ、幼女がこなせるものではない。


「道理で魔法が上手いはずだ」

「安否だけ確認してくれればいいから、今からお願い」

「それで場所は?」


 カーラの問い掛けにメアリはとても良い笑顔で返した。一同にイヤな思い出が蘇る。隣町までの簡単な護衛と聞いたのに、魔物の素材を集めながらの任務だったり、貴族の護衛で人数も多いと聞いていたのに、盗賊討伐の囮作戦だったりと、メアリの笑顔はロクな目に合わない。戦々恐々の思いでごくりと唾を飲み込んだ。

 

「南門出て直ぐの森」

「げっ?!それって、まさか……」

「そう、トコシエの森。入口付近は初心者の採取場所だけど、奥は上位魔物の巣窟の森ね」


 やっぱりかっ!と、メアリに対する認識はいつも同じだ。簡単な仕事が簡単であった事は一度もない。あとは初心者なのだから、初心者の採取場所にいてほしいと願うばかりだ。


 さらにメアリは良い笑顔になった。


「おそらく、あの子は奥にいるわね」

「いや、何でわかるんだよ」


 つっこまずにはいられないシグルドである。


「女の感よ。ってのは冗談だけど、あの子は今回、珍しいゴブリンだと思ってゴブリンキング燃やした子よ。無邪気に変な魔物って上位種討伐してるに決まってるわ」


 銀髪幼女が怖い魔物相手に、にっこり笑って「変なのー」って燃やす姿が脳裏に浮かぶ。


「うわー、想像できるわ、それ」

「でしょう?だから、確認ヨロシクね」


 メアリは、これ依頼書だから、とカーラに渡し、直接宿屋に報告し、終了の印をもらってきてね、と《疾風の護り手》をギルドから追い出した。


 そして、今、彼らは雨の中、上位種だらけの森の奥を捜索していた。


「まあ、上位種が出てもあたしのこの新しい魔剣でぶっ倒してやるよ」


 カーラは腰のベルトに剥き出しで差している赤い刀身の剣の柄を撫でた。とたんに皆、渋面になる。


「止めとけよ、マジで」

「お前ノーコン過ぎだ」

「魔法は俺に任せろ」


 仲間の酷評にカーラの額に青筋が浮かんだ。


「うるっさいねっ、先にあんた達で試してもいいんだよ?」


 雨音に負けずに騒ぐカーラを仲間はいつものことだと放っておく。


 シグルドは隣を歩くダンに、そういやあ新調したよな、と話しかけた。武器屋に同行したのはダンとミラードだった。


「あれ、付与されてるの火魔法だっけ?」

「特価を値切って、さらに鞘代をケチったヤツな。ショボいファイアボールが出る」


 その時の事を思い出し、ダンは肩を竦めた。くわっ、とカーラが振り返る。


「ショボいってゆーな!魔法が使えないあたしには夢の剣なんだよ!」


 最後尾から辺りを警戒していたミラードが、それは違う、と首を振る。


「カーラは使えないのではなくて、勉強が嫌いなだけだ」

「うるっさいねっ、詠唱なんてこっ恥ずかしいもん唱えられるかっ」

「自業自得だ。まあ、使えたとしてもノーコンでは意味がないがな」

「ホント、うるっさいねっ。いい加減口閉じなっ、ミラード」

「うるさいのはお前だ、カーラ。騒ぐと魔物に気づかれるぞ」


 どこまでも冷静なミラードに、カーラはチッ、と舌打ちしてランタンを掲げた。


「だいだい魔物だってこんな雨の中―――」


 ボヨン。


 何かがランタンに当たった。


 雨で薄暗くてよく見えない。だが、確実にそこには何かがいて、行く手を塞いでいた。


 カーラ達は武器に手を掛けながら、数歩後退りして、もう一度ランタンを掲げた。光に照らされて少しだけ見えた気がした。


 そこには、何かがいた。


 半透明でとても大きい何かが。雨に濡れていてよく見えないが、木と同じくらい背が高く幅もありそうだ。


 ミラードは手のひらサイズの魔道具蛍火(ほたるび)に魔力を通し起動する。使い捨ての魔道具だが、一定の時間辺りを照らしてくれる。夜の戦闘に便利な魔道具だ。


 ミラードの手からヒラヒラと光が舞い始め光の鱗粉が暗闇を消して行く。


 正体不明の何かが照され、全貌が顕かとなった。


 それはとても巨大なスライムだった。


「何だい、あれは?」

「デカいな」

「ビックスライムか……?」


 すぐにミラードは『鑑定』魔法を使った。魔物の種別と簡単な説明が出る。


 種類:ウォータースライム(亜種)

 特記事項:雨を多量摂取 変異して巨大化 火魔法が有効 


「いや、あれは、雨を吸収して変異したウォータースライムの亜種だ」

「ってことは火魔法が有効だね」


 出番だよ、と剣の柄を撫でるカーラを横目に、ミラードはシグルドの肩を叩いた。


「俺が詠唱を完成させる間、時間稼ぎを頼む」

「オッケー、任しとけっ!」


 シグルドは背中の大剣を引き抜くと、ウォータースライムに向けて薙ぎ払った。ボヨン、と巨大を揺らしてウォータースライムは攻撃を避ける。


「こいつ、意外と早いぞ!」


 ウォータースライムは身を捩るように縮めた。


「酸を吐くぞ!散れ!」


 ダンの指摘に其々がウォータースライムの真横に移動する。


 ビシャッ!!ジュッ!


 シグルドの居たところに酸が吐き出され、その場の有機物が音を立てて溶けた。


 空かさずダンが斧で斬りつける。だが、粘膜に覆われているためか、ボヨンと形を変えるだけでダメージはない。


「くそ、弾力がスゲーな!全く切れないぞ」


 ダンは酸攻撃を回避しながら、斧を持ち替えた。ダメ元でスライムに投げつける。ビヨンと当たり跳ね返る。


「ダメかよ、ちくしょう!」


 ダンは跳ね返った斧を空中で受け取った。


 反対側では、ミラードを護りながらシグルドが攻撃するが、同じように弾かれる。カーラは剣を槍のように構えて突き刺すが、やはり弾かれて刺さらない。


「こうなったら奥の手だね!ダン!どきなっ!」


 カーラは剣ををウォータースライムに向けた。


「ファイアボール!ファイアボール!ファイアボール!ファイアボール!ファイアボール!ファイアボール!ファイアボール!ファイアボール!!」


 カーラの剣から小さな炎が飛び出して手当たり次第に向かっていく。


「止めろ!このノーコン!危ないだろうがっ!」


 退いたはずの場所で炎が掠めていったダンは外套の焦げを叩いた。


 ダンの後ろの森の中で、どさり、と何かが落ちる音がした。振り返るが雨音に消されて何も聞こえない。気のせいかと、無茶苦茶な攻撃をするカーラに注意を払う。とばっちりで火傷は避けたいダンである。


「何だい、根性無いね。炎の一つや二つ当たったからって問題ないだろうに」

「大有りだぞ」


 カーラの背後のシグルドは、何故か後方に飛んできたファイアボールを大剣で受け止めた。大剣には少し焼けた色がついていた。


「だいたい、ウォータースライムに当たってないじゃないか!」


 全くダメージのないウォータースライムは体を震わせている。嗤われているように感じたカーラはもう一度打とうと剣を向けた。


 その時。

 

「炎よ 集まり紅蓮となりて灼熱へと燃え盛れ 灼熱の炎よ その猛き姿の形を変え 眼前の敵を穿て」


 魔力を練り終えたミラードは、杖をウォータースライムに向けた。詠唱と共に杖の先に炎が渦巻き、大きな槍の形になる。


「『ファイアランス』!」


 巨大な炎の槍が勢いよく飛び、ウォータースライムの体を貫通した。


 プシュー。


 音を立ててウォータースライムの体が溶けていった。もうもうと湯気を上げるがやがて雨に流され消えていった。


 はあ、と息を吐きながらカーラ達は武器を仕舞った。


「やっぱり魔物討伐は苦手だよ」

「同じく」

「だな」

「ああ」


 一同頷いて辺りを見渡す。


「しっかし、派手にやったな、カーラ」


 シグルドが所々焦げた木々を見上げた。


「しょうがないだろ、あの場合」

「いや、退いたのに焦げるとか意味わからん」

「何で後方にまで飛ぶんだよ」

「やたらめったら剣を振り回すからだ」


 仲間の指摘にもカーラはニヤリと笑った。


「結果オーライだろ?」


 討伐は完了したんだから何も問題はない、とカーラは胸を張る。


 大剣の変色を撫でてシグルドはカーラを恨みがましく睨んだ。


「戻ったら剣を新調してもらうからな、カーラ」

「おう、外套も新しくしてもらおうか」


 ダンも外套の焦げを叩く。


「何だい何だい、心の小さい男どもだねぇ。女にたかるなんざ、百年早いんだよ」

「「弁償だよっ!」」


 シグルドに守られて一人だけ無害だったミラードは三人の喧騒を余所に、残りの魔物の気配や戦闘で傷付いた森の被害を確認していたが、ふと、奥の木々も傷ついているのに気付いた。


「カーラ。雨が降っているから大丈夫だとは思うが、森の中の火魔法は火事を起こす。念のため鎮火しているか辺りを確認しよう。早くしないと蛍火が消える」

「ああ、そうだね。さ、男ども、仕事だぞ」

「これだってカーラの後始末じゃんか」

「つべこべ言わずに仕事しなっ!」


 シグルドの頭にカーラの鉄拳が炸裂した。


 頭を押さえて蹲るシグルドを放っておいて、カーラ達は焦げた木を一本一本確認していく。殆どが焦げた、又は鎮火した後で、たまに燻っている木はミラードが水魔法で覆って消火した。


「このくらいかね?」


 ふとダンは思い出す。


「そういやあ、俺の背後で何か音がしたぞ。カーラのファイアボールの後で」

「新手の魔物か?」

「いや、しばらく様子を見たが何もなかったな」

「そっちにもファイアボールが飛んで行った可能性があるな。確認しよう」


 ダンが音を聴いた場所から奥に進み、焦げた木を確認する。何本か焦げ痕が付いていた。


 やっちまったね、と流石に少しだけ反省をしたカーラは何かの気配を感じて、警戒しながらそちらを向いた。ぼんやりとした明かりが見える。


「おいおい、火事じゃないのかっ?」

「燃える音はしないけどね、行ってみよう」


 一同は足早に近づき、足を止めた。


 そこは二辺を岩に囲まれた泉だった。光っていたのは白い花で、夜だけ咲く夜光花だ。敷き詰められるように咲く花の中に、子供が倒れていた。花に埋もれて顔は見えない。小さな手足は濡れていて、銀色の輝く髪は三つ編みが乱れて解けかかっていた。


「ちょいと!あんた!大丈夫かい?」


 慌ててカーラが抱き起こした。小さな体は軽く、頬に雨が当たり冷えきっていた。顔に泥が着いていたが雨で洗われていく。揺すっても、冷たくなった頬を擦っても、目を覚ます様子はない。


「まさか、ファイアボールに当たったのか?」


 ダンの指摘に、カーラの顔は一瞬にして青くなった。


「ねえ!あんた!えっと名前は………そうだ!リリー!リリーちゃん!」


 呼び掛けても反応はなく、目を覚ます様子もない。


「見たところ無傷のようだ。ファイアボールは当たっていないだろう」


 冷静なミラードに、カーラは改めてよく観察した。


 乱れて三つ編みが解けかかってはいるが、髪は銀色に輝いている。服に乱れはないし、焦げた所もない。手や頬が冷たいのは雨に濡れているから。口元に剣を当てると僅かに曇る。呼吸は微かだが穏やかで規則正しい。外傷は確認できなかった。髪はあまり濡れておらず、服は全く濡れていないのは気になったが、上を見れば木々の葉が重なり合っていて、それが雨避けになったのだろうと納得した。


 ほっと息をついてカーラは自身の外套を脱ぎ、それで子供を包んだ。大事そうに抱えて立ち上がる。


「依頼の子供を発見。安否確認は判断がつかないから、とりあえずギルドに連れていくよ。シグルドは宿に報告」

「宿?どこの?」

「精霊の宿り木さ」

「わかった」


 顔を見合わせて頷き、シグルドを先頭にカーラの抱える子供を護衛する。それは彼等にとっての手馴れた仕事だ。


 雨が降り頻る中、冒険者パーティー《疾風の護り手》は、護衛対象者を中心にした陣形をとりながら、森の出口へと急いだ。






読んでいただき、ありがとうございました。

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