鉄剣公主〜剣道少女が転生したらガチのハイファン世界だった件〜

剣道で挫折した陰キャ女子高生のナオミは、同級生の起こした傷害事件に巻き込まれて屋上から落下してしまう。
目覚めた先は異種族や魔物の闊歩するハイファンタジー世界。
冒険者となったナオミは、剣道の技と、やや壊れ気味の性格で生き残ることが出来るのか。

この小説はアルファポリス、ツギクルでも公開されています。

グラスト創刊コン用あらすじ（ネタバレを含みます）
剣道で挫折した陰キャ女子高生のナオミは、同級生の起こした傷害事件に巻き込まれて屋上から落下、異世界に転生し、その意識はよく似た少女の身体に宿る。
超常の力を持つ者が冒険者として魔物と戦う異世界でナオミは敏腕冒険者カルレに導かれ、剣道の腕を活かして冒険者となる。
その中で、ナオミの身体は暗殺されたはずのローゼンダール王国の姫君であることが判明、“鉄剣公主”とあだ名されるようになる。
やがて、冒険者が集う商業都市フライハイトに、北方に勃興した優生帝国エウゼニキアが侵攻する。
帝国は異能者による支配を標榜し、その将星は恩人カルレをはじめとする冒険者であった。
エウゼニキアとローゼンダール及びフライハイトの残党、そして魔王と名乗る謎の君主を戴いて急速に力を増す魔物、いくつもの勢力が交錯し、多くの人命が失われていく。
ナオミは、戦いの中で、魔王の正体が魔物使いの異能を手にした同級生シノオカであることを知る。
エウゼニキアのフライハイト侵攻の真の目的は地下に眠る古代遺跡から過去の文明の力を復活させることであり、その最深部でナオミ、シノオカ、カルレは、始原のエルフと出会う。
そして、この世界がナオミ達が学生だった時代から遥か未来だと知る。
ナオミの時代のすぐ後、大国による侵略を契機に国際秩序は破綻、ナノマシンの暴走により文明は崩壊した。
その後、強化人間や、使役用人造人間、生体兵器であった魔物が入り乱れて旧人類を完全に駆逐、剣と魔法の世界が出来上がったのである。
信仰を揺るがしかねない事実をカルレは認めず、始原のエルフを殺害。その刃はさらにナオミに向かう。
シノオカがナオミを庇って命を落とし、辛くもカルレを倒す。
崩壊する遺跡から脱出したナオミ、しかし、役目を果たした身体が限界を迎える。
仲間に別れを告げて現代に戻るナオミ。
ナオミは世界の崩壊を止める決意をするも、どこか仲間達のいたあの世界が存続してほしいとも思うのであった。