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●-5 恋愛

私は、中学二年から、

彼氏がいないことがなかったが、

自分から好きになることもなかった。

付き合っても、いやな所が見えてくると、すぐに別れた。

よくもって、一カ月だった。

なので、ふられたこともなく、楽しければそれでよかった。

きっと、恋愛とは呼べなかったと思う。


中学三年になったころは、昼前に学校に行き、

友達とご飯を食べ、

保健室や、空き教室で過ごすようになった。

だんだんとみんな受験のことを考えていたころだったので、

教室で騒ぐのは、やめた。


まぁ、私には高校受験なんて関係なかった。


夕方になると、繁華街へ出た。

他校の生徒や、高校生と遊んでいた。

中学校とは、別の友達だった。


何をするわけでもなく、

年上の人たちと一緒にいるのが楽しかった。


そんな時、私は恋をした。

いつも町にいるメンバーの中の一人。

ユウタだった。

いつも、五人ぐらいでフラフラしていて、年は二個上。

ロンゲで、真っ黒だった。

身長も大きかった。


ギャル、サーファーがはやっていたころだ。

みんな、髪にメッシュをいれ、アイラインはかなり太い 笑

パンツが見えそうなスカートに、伸ばしきったルーズソックス。

男の子は、ロンゲに、ブランド物のネックレス。

肌は、こんがり焼けていた。


ユウタは、いつも集まるメンバーにいたが、

女の子と騒ぐこともなく、

いつも一人、輪から離れ、座っていた。


私も、集団の男の子が苦手で、

いつも一緒にきている女の子とは離れていた。


(なんか似てるな。。。)

(彼女いるのかな???)


丁度、正面に座っていたが、話すこともなかった。


私は、ユウタを観察していた。


(何してんだろ・・・。)


彼は、配ってたチラシで、ヒコーキを作っていた。

できあがり、それを飛ばすと、

知らないおばさんに当たった。笑


それを見ていた私は、思わず笑ったしまった。

彼を見ると、彼も笑いながら、

おばさんに頭を下げていた。


ユウタ:「あたってしまった!!」笑


私:「かなり飛んだね。」


ユウタ:「いつも一人で座ってるね?」


私:「そっちもね!」


ユウタ:「何歳??」


私:「中三!」


ユウタ:「えっ!!中学生??同じくらいかと思った。」


私:「いやいや・・。そっちは?」


ユウタ:「高二!!」


私:「そなんだ!!」



私は、いつも高校生にみられた。

顔がふけてたのかな・・・。笑

その日から、ユウタと二人でよく話すようになった。


夜が楽しみになった。

ユウタの事が知りたかった。


どんどん、話していくうちに、

私はユウタのことが好きになっていた。

いつも考えてしまい、

初めて嫌われたくないと思った。


そして、私は初めての告白をした。

電話でだったが、かなり勇気がいったが、彼は、


ユウタ:「いいよ!!つきあおっ!!」


そう言ってくれた。


ユウタは、頭のいい高校に通っていた。

受験前の私は、ユウタと一緒の高校に行きたいと思ったが、

まぁ、当然だが無理だった。

半分以上は学校にいっておらず、

授業は一日、一時間受けたらいい方だった。


ユウタとは長く続いた。

休みの日は町へ行き、プラプラした。

映画をみたり、ユウタの家でゴロゴロしていた。

私を叱ってくれた彼氏は、彼が初めてだった。


ユウタ:「ちゃんと学校いけよ!!」

    「高校どうすんの??」

    「母ちゃん心配してるぞ??」


私:「はぃはぃ!!」


ユウタは、とても両親想いだった。

仲のいい家族で、よく一緒に夕食を食べさせてもらった。

ダイニングテーブルに、ご馳走を囲み、

お父さんのオヤジギャグで受けていた。


ドラえもんのストラップを見て、



ユウタの父:「それ、、もらえもん??」


みんな:「・・・・・・・・・・・・・・・」



寒すぎて笑えた。

賑やかな食卓で、お母さんはニコニコ幸せそうだった。


私の家のことは、ユウタには話していなかった。

なんとなく、話せなかった。

あまり、家の話しはしたくなかった。


ユウタは見た目は、チャラチャラしているが、

そうではなく、芯がちゃんとあり、そこに惹かれていた。

そんな彼を見ていると、少し自分の事を考えることができた。


ユウタの夢は、美容師になることだった。

付き合ったころから、ずっといっていた。

今、彼は、夢を叶え美容師になり、自分の店をもって、

頑張っている。


私も受験がやってきた。

高校を決めなければならない。

どこに行くか、そんなことどうでもよかったが、

かわいい制服がきたかった。

先生は、誰でも受かるといわれている高校を進めてきた。

だけど、そこは、周りの友達が行く高校とは真反対!!

なので、いやだ!!!!と言い張り、

勝手に他の学校に願書をだしていた。

その高校は、私には、無理だと言われた。


私は、落ちれば、夜間にでもいけばいいや!!

そんな軽い気持ちで受験を受けた。


発表の日はさすがにドキドキした。

私立も受けたのだが、、、、

名前を書けば受かるとまで言われている高校でさえ、不合格だった。

受験当日、他校の生徒と喧嘩したせいで

それには、さすがに参った。

受かってるはずはない・・・。

結果を見に行かなくても、分かっていたので行く気になれなかった。


家でぼーっとしていると、

友達がきた。

みにいこうよ!!ひやかしだった。

みんな、ゲラゲラ笑い、馬鹿にしていた。

私も一緒に笑った。

仕方ないので、行くことにした。

受験票を持ち、受かっているはずないといいながら、

掲示板へ・・・・。


すると、なんと、希望の科ではなかったが、番号があった!!


私は驚いて「きゃーー!!!」っと声をあげた!

まさか、受かるとは・・・。


母を驚かそうと、電話せず、そのまま学校へ行った。

先生もびっくりしていた。

まじめに学校に行ってた、クラスの男の子は、不合格だったらしい。

それをきき、その子に合わせる顔はなかったが、

嬉しさで、そんなことどうでもよかった。


夜遅くに家に帰ると、母はイライラしていた。


私:「なんと!!!受かりました!!」


母は、私と一緒に大喜び!!

いつもなら、夜遅く帰るとすごい勢いでおこられたが、

やったねーーー!とニコニコしていた。

母の喜ぶ姿が、なんだか照れくさかった。

だけど、ものすごーーーく嬉しかった!


受験も終わり、春はもうすぐだった。

ユウタとは順調だったが、

受験も終わったので、私の毎日はさらにエスカレートしていった。


髪を染め、毎日遊び歩いた。

友達の車でいろんなところに行き、家にいることはなかった。

遊ぶ友達も年上ばかりだった。


春になり、私は高校生になった。

念願のかわいい制服。

ひざ上20センチのスカートに、伸ばしきったルーズソックス。

ダルダルのカーディガンを着て、毎日学校に通った。

女子高生!!その響きがよかった。 笑

高校生になり、まじめに授業も受けるようになった。

抜け出すこともあったが、中学に比べれば、まともだった。

それはユウタの影響がかなり大きかったのだと思う。


クラスには女の子が10人位しかいなかった。

私はどちらかというと、一人でいることが多かった。

友達はいたが、女の喧嘩は、めんどくさかった。

友達の悪口を影でいい、そのことも仲良くしている彼女たちが

理解できなかったからだ。


あまり、関わりはなかったが、授業中、

取っ組み合いになったこともあった。

原因は、何だったのだろう・・・。思い出せないが・・・。


教室でタバコを吸い、停学になったこともあった。

当たり前だ・・・。笑


母は、いつも怒っていた。いや、あきれていた。


この高校一年までが、私の青春時代になった。

この先、自分がどうなるのか、想像もしていなかった。



この頃、姉と連絡を取り合っていた。

姉は、水商売をしていて、一人で暮らし。

家を出た姉は、なんだかたくましくなっていた。

私の誕生日にはピッチを買ってくれた。

毎月おこづかいもくれた。

姉は、本当に私をかわいがってくれていた。

姉の家に泊まることも多くなり、

服をかり、化粧をし、朝方まで姉と遊んだ。

姉は仕事をしているので、お金もあり、バーやクラブに行き

なんだか大人な遊びだった。


お金がなく、ラーメンばかりの生活の時もあったらしいが、

親の助けもかりず、生活している姉を私は尊敬ていた。

自由な生活にあこがれた。

弱音をはかない姉。強い姉。私にはないものをもっていた。


私は、適当な人間だっただろう。

目標もなく、適当に生きていた。

生きていることすら、当たり前で、親を煙たがり、

ケラケラと、世の中や、大人を馬鹿にしていた。

もしも、このまま大人になり、何も感じない生活を送っていれば、

私はきっと、くだらない人間になっていただろう。

いや、絶対になっていた。




そんな私を変えてくれたのが、私の天使だった・・・。














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