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授業開始

「良いですか、アンナ様。顕章を持つ者同士が互いの魔力で戦場を創り出し、互いに覇を競うのが星戦です。此処迄は理解されていますか?」


「はい、そして星戦を行っている者達がフィールドを張っている最中、外部からは如何なる妨害も出来ない…と、本で拝見しましたが…これは本当なのでしょうか?」



「流石はアンナ様、誰に言われるでもなく自ら知識を得ようとする姿勢に感服致します。ご質問の答えですが基本的に外部からは如何なる干渉も出来かねます。

───某国の研究では少なくとも重力魔法を用いて20km級の巨大隕石群を落としても干渉は出来ない所かフィールドが発するエネルギーに分子レベルで分解・浄化する形で周囲にも一切の被害は生じなかった…との事です。」



「20km級の巨大隕石群!?」


︎︎俺もそこまで詳しくはねぇが、確か恐竜の時代を終わらせた隕石のデカさは10kmだってのは聞いた事がある。

︎︎人為的に隕石を落とした奴が居るってのもある意味凄いが、本当に凄いのはそんな実験に付き合った星騎士達だな…。



︎︎つーか、傍から聞いたらF○シリーズのメテオじゃねーかっ!!!




「…?アンナ様?」


「はっ…こほん、な、何でもありません。リン、私にもそういう魔法が使えると思いますか?」


「…一概に重力系統の魔法が使えるとは言えませんが、神槍に選ばれたアンナ様なら少なくとも火、雷、風、音…そして破の属性魔法は扱える様にはなるかと、他にも“進化”に纏わる能力も…」



(火に雷、風、音は分かるが…破って何だ?エ○ァか?ていうか進化ってなんじゃ?)



「進化…ですか…その、他の属性は知っているのですが破…とは?」



「破とは文字通り破壊、…如何なる力を打ち砕き浄化する荒ぶる神の力です。有史以来、この属性に覚醒したのはたった一人だけ…私も永く生きてはいますが詳しい内容は知り得ません」


「そう…ですか、荒ぶる神の…」



︎︎マジか、そんな力を持つ悪役令嬢でも逆ハーレムルートでは負けるとかヒロイン達ヤバすぎだな。


︎︎──ま、逆説的に言えばたった独りでも最後まで戦い続けてヒロイン達を追い詰めたアンナもアンナでヤバ過ぎる女、って事になるが。



「……そうですね、アンナ様。今日は時間も少し余りました。なので、私がフォロー致しますので星戦を通して力の使い方を学んでみましょう」


「よろしいのですか?」


︎︎思わぬ申し出だ、アンナはこの時間帯は執事かメイドに授業を受けている。

︎︎この状況はまさに渡りに船ってやつだ。


︎︎俺の問いにリンは静かに微笑みながら腕輪型のデバイスに魔力を通し始める。



「はい、アンナ様のご成長を促すのも私達従者の務めですから…さ、私に続いて下さい」


「わ、分かりました。……!」



︎︎流石に8年間この世界でアンナとして生活していた事もありデバイスに魔力を通す事自体は問題無く出来た。


︎︎俺とリンの魔力により起動したデバイスが星戦を行う旨を周囲に通達し俺達の周りにはさっきまで話していたフィールドが展開されて行く。




︎︎───そして、俺の手には音叉のように左右に刀身が分かれた二振りの双剣…?に、銃口が存在する奇怪な武器が握られる事となる。


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