第1章転成された先で
俺の名は皇飛鳥。
龍神学園高等学校の2年B組の生徒だ!
俺は至って平凡な生活を送っていた。
あの日までは。
『あー、今日も一日平凡な日々だなー。なんか楽しいことないもんかなー?』
といつものようにぶつぶつ呟いていると
『何言ってんの。今週末からテストがあるの忘れているんじゃないでしょうね。』
と言う声が横から聞こえてきた。
あ、忘れてた。
『って何よその顔は。まさか本当に忘れてたの?全くこれだから飛鳥は。』
こいつの名は坂薔薇恋歌。
俺の幼馴染で、お世話焼きである。
そんな話をしていると、担任の橘廉太郎が、大きな声で席に付けーと促す。
『今日は転校生を紹介する。坂巻由香里さんだ。
カナダから来た留学生だ。みんなも仲良くするように。』
『それでは自己紹介を。』と廉ちゃんが促すとその少女は自己紹介を始めた。
『皆様はじめましてカナダから来ました坂巻由香里ですよろしくおねがいしますね。』
なんて可憐な声と姿なのだろう。これは現実なのだろうか?可愛いなー。うちの幼馴染とは正反対のお嬢様全とした感じだ。
さて、今日は何をすれば良いだろうか?異世界に行けたらどんなに良いだろう?勉強もしなくていいし、お世話焼きも居ないしな。
『あーあ。異世界に行けたらいいのに。』
その言葉をつぶやいた瞬間だった。魔法陣が浮かび上がり、声が問いかけてきた。
『あなたはこの世界から異世界に行けるとするならいきたいと本当に願いますか?それでもしこの世界に戻れなくなったとしても。』
な、なんだこの頭に響く声は。
本当に行けるのか?行けるなら俺は。
『あぁ。俺は異世界に行けるなら、この世界に戻れなくてもいい。』
俺がそう答えたとき同時に答えた声があった。
『だめです。本当に戻れなくなる。』
俺が後ろを振り返るとそこには坂巻由香里と幼馴染の恋歌がいた。
『なんで恋歌と由香里が?だが俺の考えは変わらない。俺はこの世界より異世界に行くことを選ぶ。』
『その願い聞き届けました。でしたら今この場にいる3人を見事異世界転生させましょう。異世界ライフをどうぞお楽しみください。』
そして魔法陣と共にその日この日本と言う世界から3人の子供が姿を消した。
そして俺皇飛鳥は、異世界転生を果たした。
『ここはどこなんだ?あーそっかここは異世界なのか。見たことも無い地形、そして城まで目の前にある。こーゆーのって大抵魔法が使えたりするんだよなぁ。もし使えたらとんでもなく凄すぎる。』
そんなことをぼやいていると、坂巻が、説明を始めた。
『そうですここは異世界。しかも魔法が使えます。私は日本と言う地に来るまでこちらの異世界にいました。こちらの異世界での名はサクラリーヌ⚫︎フォン⚫︎ユカリと言う名前です。この国は戦争ばかりしているんですよ。戦争そのものを止める術がなく、この地が本当に嫌になりました。戦争のない国それが日本と言う国でした。だと言うのにあなたは本当にこの地に来ることを決めてしまった。』