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我地藍歌 詩集

嫌いだ

 久々に合う同級生が嫌いだ

 明るく未来を話す声が

 恋だとか惚気とか言う奴が

 消えたくなるくらい嫌いだ


 凄く変わった友人が

 「変わらないね」って言うのが

 こっちは変わりたいんだよ

 「変わったね」って言われたいんだよ

 悪気は無いって分かっていても

 不快だ、不愉快だ、頭にくるんだ



 落ち葉が嫌いだ

 美しく青々しく育った奴が

 ハラハラと落ちて散っていくのが

 死ぬほど嫌いだ


 美しく散れるのが羨ましい

 誰かの役に立ったことが羨ましい

 俺なんてずっと枯草

 誰の役にもたてずに死ぬ

 悪気は無いって分かっていても

 不快だ、不愉快だ、頭にくるんだ



 見えている現実が全てだ

 フィルターなんて売ってない

 現実はいつも灰色で

 留まるところを知らぬ顔

 夢だって持っていてはいけないし

 泣きたくなるほど価値観の差がある


 「個性的」は貶し言葉で

 「普通」に穢され堕ちるもので

 理解からほど遠くて

 理解されるには

 理解される行動をとるしか無い

 「凡人」はいつもそうだ

 そうして生きなければ死ぬだけだ

 「凡人」は自分から命を捨てることができない

 「凡人」は世界の圧に耐えられない

 そんな「凡人」が嫌いだ


 誰かのためだとか

 誰の所為だとか

 誰かと一緒じゃなきゃ

 どんな人間も生きられない

 そんだけちっぽけなんだ

 理解しているんだ

 だからこそ諦められないんだ

 「自分」が好きなんだ

 でも、そんな自分が嫌いだ

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― 新着の感想 ―
[一言] こんばんは。好きと嫌いという感情は、合わせ鏡のようなものかもしれませんね。好きになりたいという望みがあるからこそ、嫌いという感情が先立つのかも。何も感じていなければスルーできるわけで、嫌いと…
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