表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
星光町物語-蒼き始まりの刻-  作者: シュガー
8/10

第8話-裏切り-

-5月8日-


昨日は何をしたか覚えてない。

いや、なにもしていないのかもしれない…


ただ覚えているのは自分の本当の能力のことと、千花が波多野から聞いた魔力のこと。


ただ、あれは魔力とかそういう問題じゃないと思う。

まるで命を削られるようだ。


今日もまゆちゃんからの意識送信はない。

通常型のエイリアンしか出ないのだろう。


それなら僕の出番はないかな…


外の空気を吸おうと体育館から出る。


そうするとまるで夜みたいに周りが暗い。


「今日は……曇りなのかな…?」


そう呟き上を見ると言葉を失った。


上に見えたのは大きな鉄の塊のようなエイリアン。

何故こんなに大きなエイリアンがいるのにまゆちゃんからの連絡がなかったんだろう…


無闇矢鱈にあの能力を使わないほうがいいのはわかっている。

だが、試さない訳にはいかない。

つらいけれど、やってみるか………










やっぱり苦しい。

だが、一応あの体に大穴が開いた。

威力は問題ない。

だけ……ど……これは…苦しい…

だけどここでまた倒れる訳にもいかない。


「シュガー!どうしたの?今凄い爆発音が……って暗っ!」


「上……エイリアン……」


「上?エイリアン?別になにもいないじゃん。曇ってるだけじゃん。」


千花も上を見上げて大きなエイリアンの存在に気づく。


………………と思った。


「別に…なにもいないじゃん?」


……え?

僕にしか見えてないのか、千花だけ見えないのか…

なにか幻でも見せられているのか…?


そこまで考えた時ふと昨日聞いた事を思い出す。

西園寺響子……副会長は幻惑という能力を持っていたはずだ…


副会長はなにをしたいんだ……?

胸が苦しい…まるで心臓を締め付けられるようだ…


「千花!副会長を探そう!僕は副会長によって幻を見せられてるかも知れない!」


だが、千花の反応はない。虚ろな目をして何かを呟いてる。


そっと近くに行き呟いてることを聞いてみる。


「シュガーガクロマク……?ワタシヲユウドウシテイル…?シュガーガクロマク……?ワタシヲユウドウシヨウトシテイル…?シュガーガクロマク……?ワタシヲユウドウシヨウトシテイル…?」


「千花!しっかりして!」


思いっきり千花の体を揺さぶる。

少しすると千花の目に光が戻った。


「うーん……黒…幕……?いや、私はシュガーを信じる………」


「よかった……千花、副会長見た?」


「副会長?そういえば会議室の辺りでなにかぶつぶつ呟いてたよ。」


会議室か…とりあえず他に行く宛もないし行ってみるか……








会議室前に来たが、誰もいない。


「副会長いないね…」


「会議室の中は?覗いてみる?」






━━━━会議室の扉を開けた後、自分の行いに後悔した。

会議室にいたのは、無残な姿へとなった

新井直人、谷中姫、西園寺愛衣の3人だった。


「え…え……?」


「キャァァァァァァァァァァァァァ!」


千花はすぐに叫んだ。

シュガーは暫く声が出なかった。

今となっては胸が苦しいのもあまり気にならない。


この三人、最近見ていなかった。どうしてこんなところで死んでいるんだ……?


千花の叫び声を聞いて、会長、田中、まゆちゃん、波多野、萌ちゃんと駆けつけてきた。


みんななにを言っていいかわからず沈黙が続く。


そんな沈黙を破り会長が喋りだす。


「あーあ…見つかっちゃった…」


え?会長?なにを…?見つかっちゃった?


「このまま、みんなを一人ずつ確実に始末できれば完璧だったのに…」


「だけど仕方ないね?見つかっちゃだたんだもん。今みんなを始末すれば結果オーライだし……ね?」


千花は信じられず会長に叫ぶ。


「会長!何を言ってるんですか?」


「なぁ八乙女。現実とは…厳しいものだよ?」


雫先輩と副会長がいないことに気付く。


「あ、佐藤。その顔……もしかして気づいた?

そうさ、無能な副会長と生意気な風紀委員長は僕が始末したよ。昨日のみんながグッスリ眠っている時にね。」


今の会長は前の会長とはまるで違う。

狂気に満ちている。


「どうしたんだ?みんな黙っちゃって?

そうだ、冥土の土産にもう一つ聞かせてあげるよ。

この異型を作ったのは僕だ。

名にもできないのに僕のことを普通とか言う無能共を始末するためにね。」


会長の様子がおかしい。

なんか体から黒い瘴気が出ているようだ。


「だけど笑っちゃうよね。自分が作った魔物に自分が侵されるなんてさ…

これじゃあみんなの断末魔や苦しむ様子がみれないよ……

でも仕方ないよね?アハハハハハハハハハハハ」


そう言うと会長の姿がどんどん変わっていく。


これが…最終決戦……この異変に終止符をうつ最後の戦い…

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ