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星光町物語-蒼き始まりの刻-  作者: シュガー
3/10

第3話-能力-

「能力と言うのはな…かんたんに言えば人がそれぞれ持つ固有のスキル…だな。

・1人で2つまで持てる

・能力を自由に得ることはできない。

この2つが今わかっていることだ」


うーん…とりあえず僕はまだ自分の能力がわからないのか…これに関しては色々試行錯誤してみなければならないな…


「さっきも言ったが僕の能力が物質操作術だ。木の棒を自分の思い通りに形、材質を変えられるがこれがなかなか難しいんだ。」


会長の2つめの能力はわからないっ……か…






━━━━なるほど。大体わかってきた。

副会長が周りの時の流れを遅くできる時空遅延術。周りから見ればとてつもない速さで動けるわけだ。


そして、雫先輩が酸素を小爆発させる爆撃術。実質どこでも爆発をおこせるらしい。

……最強じゃね?

しかし、体力消費が大きいらしい。


で、新井先輩が水操作術。水を自由に操れるが水を作り出すことはできないらしい。

そして固定術。手の人差し指で指したものを10秒間固定するらしい。だが、心臓などを止めたい場合は心臓を剥き出しにして直接指ささなければいけないから心臓固定で殺すことはできないらしい。


エイリアンになってしまった工藤先輩は水生成術。どこでも水を作り出せるらしい。水操作術を持つ新井先輩と相性がいいんだとさ。

だけど、作り出せるのは毒水で飲むことはできないらしい。


まゆちゃん(麻由里)が、生体感知術。自分中心とした半径1Km以内の生物を「視る」ことができるらしい。

そして、意識送信術。かんたんに言えばテレパシーだが、自分が受け取ることはできないらしい。発信専門だ。


千花が言ってた怪力も多分能力だろう。これは単純に力が馬鹿みたいに強くなるだけだろう。


「自分の能力は最初からわかってたんですか?」


「いいえ。みんな偶然発見しただけさ。」


なるほど、となると僕に能力が全く無いわけではないのか…


「では、みなさんどうやって気づいたのか教えてもらえますか?」


そう聞いたらまず最初に答えたのは雫先輩だった。

一番口が固そうだったので少し意外だった。


「私の家はな、爆弾技師なんだ。

で、家にたくさんの爆弾が保管してあるんだ。

学園に来る途中にでっけー四角い壁みたいな異型がいたから家に戻ってふっとばそうと考えたら、いきなりそいつの腹に大穴が空いたんだ。

そこで気付いたんだ。」


「まて、大きい四角い壁みたいな異型だと?そんな報告聞いてないぞ?」

「まぁ、報告してないしな。」

「変なのことがあったら報告しろと言ったはずだぞ?」

「あ゛?襲ってこなかったしちょっと変な奴なだけだから変なことなんてなかったんだよ」

「危険ではないだけで━━━━」


雫先輩と会長の口喧嘩をよそに副会長とまゆちゃんが話し始めた。


「私と麻由里さんは学園に来る途中に会って一緒に学園まで走ったの。」


「で、私はもともと目がいいほうで遠くの異型を見つけてはそこをなるべく避けるように走っていたんですが、どういうわけか壁の向こう側の異型も見えたんです。」


「もちろん異型に会わずに学園まで来ることは不可能だったわ。麻由里さんを庇いながら隙を見つけ足を攻撃し、止まったところをすり抜ける。という方法で学園に向かってたけど、じっくり異型の動きを凝視すると何故か異型の動きが遅く見えたの。それが私の能力発見の大まかな流れよ。」


「わたしは普通みえないところを見えるようになったので異型の少ないところに副会長を誘導してました。そしたら心の中で数えてたことが副会長に無意識に意識送信をしてたみたいで…っていうのが私の能力発見です。」


因みに千花は親が殺された悔しさで床を思いっきり叩いたら大穴ができたらしい。


しかし、会長のが見当もつかない。木を変化させるなんてどうしたらそうなる?と思いながら会長にも聞いてみた。


「ボクの能力発見の経緯?

僕は運動神経は悪い方だから異型から隠れながら学園に向かっていたんだ。

学園に行けば生徒の名簿と電話番号があるからみんなと連絡がとれると思ってね。

茂みに隠れながら進んだんだけど少しも音をたてないのは不可能でね。やっぱバレちゃうんだ。

それで、茂みに木の棒を投げ込んでそっちにいると思わせようと木の棒を手に取ったらそれが変形してね。

それで気付いたんだ。」


なんか気にかかることがあるが特におかしなところはなかったから多分気のせいだろう。

いつのまにか新井先輩がいなくなってる。

外を見ればすっかり暗くなっていた。


「もう夜の8時か…」


会長が壁掛時計を見ながら呟いた。


「外を出歩くのは危ないしみんなで学園で寝泊まりが安全だと思うのだがどうかな?」


会長がみんなに提案する。


「わかりました。ではみなさん、夜勝手に外に行ったりしないようにしてください。」


副会長の方がよっぽど頼りになるのはきのせいだろうか…


「確か体育館に緊急用の毛布や食料がありましたよね。じゃあ、私みなさんに連絡しますね。」


なるほど、意識送信術は便利だな。

そして、体育館に24人が集まった。


・明かりを無駄にできない為。

・明日に備えて体力を回復するため


この2つの理由で軽い夕食を済ませみんなでもう寝ることにした━━━━


------------------------------

5月5日

残り生存者…24人

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