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星光町物語-蒼き始まりの刻-  作者: シュガー
1/10

第1話-壊れた日常-

━━━━日常はすぐに壊れる

そのことを僕達はまだ知らなかった…


----------------------------


世界中からエリートやお金持ちが集まる町…というわけでもないごくごく普通の町、星光町。


そこに住む一人の少女「佐藤美華」。

彼女は周りから「シュガー」と呼ばれていた、


-5月4日-


「明日もいつもと同じように起き、いつもと同じように学校に行く…なにか面白いことでも起きないかな…」


今日もそう考えながら眠りにつく…


-5月5日-


シュガーは謎の爆発音によっていつもより1時間早く目覚めた。


「非日常、来ちゃった?」


しかしその喜びは窓を見たときに絶望に変わった…


「え…なに…これ…」


そこに見えたのは全く見たこともない謎の生き物、言うなればエイリアンだ。


シュガーは急いで1階に降りていった。あのよくわからない生き物をしっかり見たかったからだ。


しかし、そこでまた絶望が待っていた…


「え………お…とう…さん…?」


そこにあったのはシュガーの父親の…


━━━━生首だった


「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!………………………ぐすっ…おどゔ…ざん…なん……で…」


シュガーは泣き崩れた。

そして15分後…


「そうだ…お母さんは…?」


シュガーは完全に混乱していた。

シュガーの母親は3年前に交通事故で亡くなっている。


いるはずのない母親を探している時、突如電話がなった。

番号は…星光学園だ。


涙を堪えて電話に対応する。


「はい。佐藤です」

『良かった無事繋がったわ。』


全く聞いたことのない声だった


「えっと…どちら様でしょうか…」

『ああ、ごめんなさい自己紹介が遅れたわね。私は星光学園の副生徒会長の西園寺響子よ』

『手短に言うわ。今から星光学園の保健室に来なさい。』


ガチャリ。


「保健室…か…」


この感じだと学園生全員に電話をかけてるのかな?

みんなで集まれるのはかなり心強い。

しかし外はエイリアンがウロウロしている。なにか考えないと…

家から学校まで片道15分…いや、やるしかない

シュガーは家から勢い良く飛び出すと学園に向かって全力で走り出した。


「グガ?グゲガァァァァァァァァ」


やはりエイリアンはシュガーに気がついて追いかけてきた。

しかし、足は遅いようだ。

このまま走れば学園まで逃げ切れる!


そう思ったとき突然シュガーの前に紫色の壁が現れた。


ドンッ!


もちろん急に止まれるわけもなく勢い良く壁ぶつかった。

そして上に振り向くと…


「グゲガァァァァァァァァ!」


そこにいたのは、あのエイリアンだった。

逃げなきゃと頭で考えるも恐怖で体が動かない。

そこに無慈悲に巨大な青色の爪が振り下ろされる。


「死ぬっ…」


そう思い目を瞑った。

━━━━しかし何も起こらない

恐る恐る目を開けるとそこには友達の姿があった。


染めてるわけでもない茶髪。

きっちり真ん中で縛られているポニーテール。

そして誕生日にプレゼントした花の飾りがついた髪ゴム。


「千花!」


彼女の名前は八乙女千花。

シュガーの友達だ。


「ふぅ…大丈夫?」

「千花…ありがとう」

「シュガーも生徒会長から呼び出されたの?」

「いや、僕は副生徒会長から呼び出されたよ」

「そっか、って今はのんびり話す時間はないよね、とりあえず今は急がなくちゃだしさっさと学園まで行こ!」


学園まで向かう途中千花に気になったことを尋ねてみた。


「さっきどうやって助けてくれたの?」

「えっとね…なにか私怪力になっちゃったみたいで…」

「いつものことじゃないの?」

そう、千花が怪力なのは今に始まったことじゃない。

腕相撲だと男子さえ誰も勝てないのだから。

「でもね…あ、学園についたよ」


学園に来る途中にも気になったが、こんなにもエイリアンがいるのに建物が殆ど壊れていない…

保健室の扉を開けると1…2…3…4人いた


「ふむ、これで連絡ついた人は全員集まったな」

リーダーと思われる人がそう言った時千花が不思議そうに呟いた。

「随分と少ないですね」

すると、綺麗な青い髪の女子が答えた。

「いや、全部で23人いるけれど、今は学校内部の調査や状況整理などをしてるわ」

声の感じだと電話してきた副生徒会長なのだろうか…

「まずは全員自己紹介をしません?」

メガネをかけたいつも図書室にいる女子が言った。


「じゃあ私から、私は2年3組の八乙女千花と言います。」

そう言い、千花がお辞儀した。

「えっと…同じく2年3組の佐藤美華です。」

シュガーも慌ててお辞儀した。

そして、リーダーと思われし男子も自己紹介をした。

「僕は3年1組の坂本隆二。星光学園の生徒会長だ。」

この人が生徒会長…噂通り、いや、噂以上に…


普通の人だ( ˘ω˘)


「君たちもわかっていると思うが今星光町に異変が起こっている」

生徒会長がそう言いかけた時青い髪の女子が口を挟んだ。

「会長。まだ私達が自己紹介をしていません。」

すると会長が申し訳なさそうに笑いながら

「すまん。まずは自己紹介だったな」

と言った。

「私は3年3組の西園寺響子だ。星光学園の副生徒会長だ。」

噂で聞いたが確か副会長の髪色は地雷だったはず。気になるが何も言わないでおこう。そう思ったとき

「副会長のその綺麗な青い髪は地毛ですか?染めたんですか?」

千花が聞いてしまった…

「やめておけ八乙女。西園寺に髪のことは聞くな。」

会長ナイス!

「さ、次は麻生さんだよ」

副会長が優しく言ったけど目が笑ってない。怖い。

「え、はい。私は、麻生麻由里と言います。よろしくお願いします。あ、1年の2組です。」

眼鏡の子がそう言ってお辞儀をした。

「私は3年4組の麻生雫だ。よろしくな」

ずっと黙ってた女子も自己紹介をした。


二人とも麻生さん…姉妹なのかな?

そう考えていると考えていることを見透かされたように


「言っておくが姉妹ではないぞ。たまたま同じ名字なだけだ。」


「では、今わかっている状況を簡単に説明しよう。」

会長がそう言いかけた時


「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

「だ…誰かぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」


唐突に叫び声が聞こえた。


「ちっ…ゆっくり説明もさせてくれないか……どうした!なにが起こった!」

会長と副会長が勢い良く走り出したので急いで後を追いかける。


「新井!なにがあった!」

「あ………かい……ちょ…」

「大丈夫。落ち着いて話して。」

「工藤が…紫の…化物に…」


新井と呼ばれた男が指差した先には…

体の一部がエイリアンになってる女の人がいた。


「おねが…にげt……グギィ…グギャァァァァ!」


え…?

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