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俺が冒険者になった話

やっとたくまが冒険者になります!

「斉藤たくまさん、冒険者登録完了です!」


ギルドの受付嬢にサインを貰い冒険者登録の手続きを終え、俺は正式に冒険者となることが出来た。ついこの前まで普通の高校生活を送っていたのに、人生とは何が起こるかほんとに分からないと思う。


「さっそくなにかクエストに行ってみるか!」

「そうね!」

シャルロットやサクヤたちがクエストにいこうとしているのだが……


「え〜?めんどくさいから明日にしよっ?」

クエストに行かなきゃいけなくなった元凶は行きたくないらしい。ぶっとばすぞほんと!


「これなんかいいんじゃないか?」

俺は手軽にできそうなモフモフうさぎ討伐のクエストを選んだ。

「それなら早く終わりそうね!」

タルトも行く気になった様だしこれにしよう、そうしよう。


こうして初めてのクエストはうさぎ討伐という残酷なクエストにけっていしたのであった。


――――――――――――――――――


「待って、こんな可愛い生き物を討伐するの?」

サクヤが嘘だろと言いたそうな顔で聞いてきた。


モフモフうさぎとは見た目は普通のうさぎに3割増しで毛が生えてるような可愛い生き物である。しかし、そんな動物に討伐依頼など来るはずがない。何かあるのだろうと考えていると……

「えいっ!」

シャルロットがうさぎを捕まえた。その時!

「うわぁぁぁ!」


なんとモフモフうさぎが白いチビゴリラみたいな顔になっていた。


――――――――――――――――――


「何なのこいつ〜!?」

タルトが必死に逃げ回っている。無理もない。だってうさぎじゃないよあれ!ゴリラだろっ、絶対ゴリラの子供だろ!


「くらえっ!」

シャルロットが剣を振ったがすばしっこいモフモフうさぎは華麗に剣を避け体当たりしてきた。

「まってまってほんとストップ!」

シャルロットが必死に抵抗しているがモフモフうさぎがとてもいかつくなってる為恐怖絵図である。


「やめなさいっ!」

サクヤの遠目からの弓での狙撃でピンポイントにモフモフうさぎに命中させ見事倒した!


「もうやだ!一生顔も見たくない!」

結局その日のクエストはモフモフうさぎ1羽しか討伐出来ず、シャルロットに深いトラウマを与える結果となった。


――――――――――――――――――


ギルドに戻り、クエスト終了の知らせを済ませた。結果的に1羽しか倒してないため、報酬はほんの少しである。

「これじゃあ明日の食費分しか稼げてないわよ!?」

タルトが心配そうに言ってきた。

「いや、7割近くお前の食費になってるからな!」


こうして初めてのクエストは何とも言えない結果で幕を閉じたのだった。



読んでいただきありがとうございます!コメントなど頂けると有難いです。

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