第四話 九十九神 影九十九神
影九十九神とは一体何か?
影滝の過去も少し見えるかも!
二人は、近くの村に向かって歩いていた。
朝日が、話題を吹っ掛ける・・・・
「影滝さんって、何者なんですか?」
「影九十九。」
「影九十九?」
「九十九神は知っているだろう。 影九十九と言うのは、九十九神となる物が壊れたり、生まれたりする時に仕置きを受ける者だ。」
「影滝さんは何の影九十九ですか?」
「刀。」
朝日は、唖然とした。
「この頃は、刀の時代ですよ! こんな事、世間知らずの私でも分かります。 お仕置きなんて日常茶飯事になりませんか?」
「もうなっている。」
「・・・・どんな痛みですか?」
「例えると、生まれたときは、高熱。 壊れたら、身体真っ二つ的な痛み。」
「尋常じゃないでしょうに。」
「もう慣れた。」
あの高熱は、もしかしたらこのせいだったんじゃ・・・・と朝日が思った。
「影九十九の大半は、人体でこの世に出る。 人から見たら、ただの若造。 影九十九を知るものはほぼ居ないから、花を供えてくれる人も居ない。」
「なんか可愛そう。」
「朝日、光城家として貴方もただ事では無いんだ。 光城家は、太陽の神、皆が良く知るあのアマテラスの子孫なんだから、太陽が滅びたら、それこそあの世逝きになるかもしれない。」
「確かにただ事じゃあなかった、」
「今から、コレを貰いに行く。」
影滝は、袖を捲り上げ、手首に光っている紫の石を見せた。
「コレがなければ、お仕置きを受けて死んでいるはずだ。 コレは命の代わり、コレが壊れる=あの世になる。」
「必要であり必要でないものか・・・・」
「さてと、機織の影九十九の家に着いた。 ココで貰うんだ。」
豪邸だった。
朝日はびくびくしながら入って、影滝は、入った直後、押し倒された。
「ヤッホー、元気だった? 妖怪好きの影滝クン。」
「煩い、下りろ、止めろ。 木甲 朝日、こいつが、機織の影九十九の木甲だ。」
影滝さんに妖怪?
過去に何かあったのか。
影滝が、敵意剥き出しにしている所を見て、朝日も一応警戒する事にした。
影滝の過去の1つは、神様なのに妖怪好き?
次回をお楽しみにしてください。