第一章 漁師の娘 朝日
安土桃山時代を使った、小説です。
お楽しみいただけたら幸いです。
この世は、安土桃山時代位の時。
皆さんが良く知っている「織田 信長」や「豊臣 秀吉」の時代
けれど、世間知らずのこの私 光城 朝日にはまだ分かんないこと。
あの 終九 影滝が来るまで・・・・
朝日の家は、漁業をやっていて今、干したイカを数えていた。
「イカが、1枚 2枚・・・・」
「んなことしてたら日が暮れるぞ!」
「父さんごめんなさーい。」
でもイカを数えるのは、私の唯一の仕事だ。イカ10枚で商品にすると、旅人に良く売れる。
コレがなきゃ、今頃、私のほうがカピカピになっていたはず。
そんな事を考えながら前よりスピードを上げて数えていた。
ふと海岸に目が行った。
一枚の布切れが流れ着いていた。
私も女の端くれ。
肘の部分の布が、ボロボロに成っていたのでコレは良いと思った。
「父さん、ちょっと散歩してくる。」
「こんな時間にか? ・・・・行ってらっしゃい。」
躓いたが、父から許可を取った。
家から弾丸の様に朝日は飛び出した。
だからすぐに、海岸まで着いた。
黒に近い、濃紺の絹だった。
服も丁度同じ色だった。
一瞬喜びが見えた。が、不審に思った。
こんなに丈夫な物が、何でこんな海岸に流されたのだろうかと。
「・・・・まいっか。」
そう言って、家に帰った。
次の日
今日は、初めて漁に行かせてくれた。
塩分が薄く、よく沈むからなかなか行かせてくれなかった。
海は、芯まで凍りそうだったが、上がりたいとは思わなかった。
海底であの人を見つけたからだ。
紺色の長い髪を背中で束ね、腰には刀を差した、武士のような人だった。
左の目には、額から目を通り頬まである刀傷の痕があった。
私は、父の乗っている木彫りの船に上がって、
「父さん、コレ、どう対応すればいいの?」
最後まで読んでいただき本当にありがとうございます^0^