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プロローグ



本日をもって、俺の人生は幕を閉じた。


突然の事だった。


会社からの帰り道、通勤手段の自転車で道路を横断しようとしたら信号無視のトラックが突っ込んで来たのだ。


避ける事すら出来ずにトラックにぶち当たった俺の体は酷い有り様で道路に転がった。


両足はそれぞれ関節を無視してあらぬ方向に折れ曲がり、右腕は恐らくトラックの何処かに引っ掛かったのか肩から千切れて遠くに転がっていた。


腹にタイヤが乗り上げ内臓の大半が口から逆流して口からクラッカーの様に飛び出した。


まるでB級のスプラッター映画並に酷いな、我ながら冷静に考えてしまう。


さて、何故自分自身の事なのにそんなに冷静でいられるのか、そもそもそんな有り様になっているのは自分なのに何故そこまで詳細がわかるのか?


それは簡単、俺はとっくに死んでいて、恐らく霊体ってやつで自分の死体を隣で見ているからだ。


いやードラマや映画でしか有り得ないと思っているた状況に自分がなるとは思わなかったよ、はははっ。


……はぁ。


今年で23歳、社会人5年目で職場にそこそこ慣れてきて後輩からは頼れる先輩、先輩からは頼りになる後輩、そんな立ち位置にいてかなり楽しい社会人生活を送っていた。


このままの状態で彼女を作って、結婚して、独立して会社を作って、そんな夢を持っていたのに、俺の人生終わりかよ。


短い人生だったなぁ……最後がバラバラ死体とか何なんだよ……畜生、俺に超人的な回復力みたいなものがあったらなぁ……アホか、そんなの現実にある訳無いだろうが。


……あれ? 何か周りがぼやけてきたな?


あ、そっか、所謂あの世って場所に行くんだろうな。


はぁ、生まれ変わりとかって無いのかな?


あ……駄目、だ……意識が……遠く……。




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