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素敵な性殻  作者: 電灯
1/1

壮絶(かわいい)

「あー、またミスったー」

 そう呟いてデスクを蹴った。角で小指を激突。

「っつてーーーー‼」

畜生、と思いながらベットに突っ伏した。

 今は高校入学式後の夜。俺こと本屋栞はギャルゲー真っ最中だった。攻略対象は妹、貧乳。

 さて、入学式の夜に何してんだこいつは、と思われる人もおられるかもしれない。

 さかのぼること、入学式のHRの時である。

 お決まりの自己紹介、クラスの立ち位置がそこですべて決まるといっても過言ではない。

 しかし、うちの担任(まあまあある。熟女系)が、名前と好きなタイプを皆に強要してきたのだ。今思えば、それは担任の緊張をほぐさせるためのユーモアであったと言える。皆苦笑いや、恥ずかしがったり、勘弁してよ~という感じで、自己紹介を無難にこなしていく。

 しかし、僕は違った。恥ずかしがらず、

「ノーマル、熟女、ロリ、ババア、なんでもどんとこいです。特に今は女子高生がきてるんでもうウハッウハっすよ!共学サイコー‼」

と言った。クラスが完璧に凍った。北極に1時間いても、ここまで凍りつかないだろう。それほど寒かった。

 そのあとに、自分がやらかしたことに気が付いた。しまった、地を出しすぎたと。

 補足として言っておくと、僕は無類の女好きだ。しかし勇気がない。奥手なのである。しかも、好みのタイプが異様に多く、ストライクゾーンがびっくりするほど広い。そのため「好みのタイプは」と聞かれると、つい「女」だけになってしまうのだ。

 だから、中学の時にさらけ出されなかった本性を、出すチャンスだと思った次第である。

 そんな僕を放課後声をかけてくれる友、ましては女の子などいるはずもなく、傷心を癒すべく今電子の女の子に声を掛けていたのである。

「でもしまったよな~。友だちはまだしもこれじゃ彼女もできないな。」

え、なに世迷言いってんのって?ポジティブに物事考えてるから

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