〇〇、無駄回の極み
暇潰しで書きましたw
せっかく書いたので載せちゃいますが、見てもあまり意味のない代物となっております
いわゆるぶりッ子というものが、俺は基本的に嫌いではない。
好きかと問われればイエスと答えるだろう。そこまでに、俺はぶりッ子の人間性をこの身で受け入れてしまっている。
ちなみに、好みのタイプは黒髪で清楚系なお姉ちゃんだ。間違ってもぶりッ子ラブ街道まっしぐらだなんて思わないでくれ。
しかし、そんな俺がぶりッ子を好きになったのにも理由がある。
私可愛いんだよアピールでクラスを生暖かい空気に包んでくれたぶりッ子を皆が虐めるようになって、可哀想なぶりッ子を見てたらなんだかときめいてしまったのだ。
分かるだろ? 全国の男子。いつも一人ぼっちで友達も居ない、哀れな女の子のことを好きになったりするもんだろ?
モテない男子の特権だもんな。
だが安心しろ。俺もその類いだ。
いつもきゃぴきゃぴ騒いでる奴が急に虐められて、どうも謙虚で哀れな奴になった――つまりギャップだ。ギャップ萌えだ。
なんて残酷で非道な奴なんだと思うか? 知ったかぶりをするのはやめろ、女子め。お前を好きになってる男子だって身近に居るかもしれないぞ。
――しまった、これでは怒っているのか応援してるのか分からないな。
さて、俺はそんな話をしに来たんじゃあない。
問題なのは――、
あれ……?
何か問題なんてあったっけ…………。
「まぁ良い! まぁ良いんだ! 俺がぶりッ子好きだろうと黒髪お姉ちゃんが好きだろうとそんなことはどうでも良い! 俺が言いたいのはただ一つ――謙虚ッ子萌え~!!」
教室の左端の隅、静まりかった授業中に突如として獣の如き雄叫びが聞こえた。
聞こえた――というより、俺が叫んだ。
「………………」
「あぁ……はははは」
うーむ、しまった。苦笑いしかできん。こんなときどんな顔すれば良いか分からないの。
しかしそんな俺に、躊躇の欠片も無いような鋭い視線を突き立ててくる。
こうして俺の人生は終わった。
正確に言えば、作者が書くのをめんどくさがった。
ちなみに俺の名前はだるま。
ギャップ萌えに命をかける、一人のボーイだ。