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ショートショートの遊園地  作者: かとうすすむ


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算数のテスト

 その日、太郎君はしょんぼりと小学校から帰ってきました。いつもなら、朗らかな笑顔の太郎君なのですが、その日は勝手が違いました。それもその筈です。その日は、学校の算数のテストの結果が返された日だったのです。太郎君はスポーツ万能ですが、勉強は、からっきし駄目でした。それで、その日の算数のテストも、100点満点中10点という悲惨な得点でした。それだけなら良いのですが、太郎君には、勉強にうるさい雷のような恐いママがいたのです。

「どうしよう?また、ママに叱られちゃう、恐いなあ................」

 家に帰った太郎君は、返されたテスト用紙を机に置き、腕組みをして対策を練りました。何とかしなきゃ。

 そして、突然、太郎君は閃きました。

 そうだ!それでいこう!

 太郎君は、机の引き出しから、1本の赤鉛筆を取り出したのです。そして先生のつけたバツ印を、すべて器用に、太郎君の赤鉛筆でマルに変えてしまいました。これで、10点の答案用紙も、100点満点に変わりました。見事です。

 そして、それが出来上がると、急いでママのところへ持って行きました。

 ママは、台所で洗いものをしています。太郎君は、満点の答案用紙をママに差し出して、

「ママ、これ、今日のテストの結果だよ、どう?」

「どれどれ?」

 とママは、答案用紙を見てびっくりです。

「すごいわね、太郎。100点じゃないの?」

「へへへっ」

 太郎君は、満面の笑みで2階へ上がっていきました。


 しばらくして、下からママの話し声が聞こえてきました。太郎君は、それとなく聞き耳を立ててみました。どうやら、ママが電話で学校の担任の先生と話しているようです。

「そりゃねえ、先生、最近の学校教育が甘くなってるのは、わたしも分かってますよ。でもねえ、いくらなんでも、1+1=3で正解っていうのは、ちょっと問題じゃありませんかしら?ええ?」

 太郎君は言う言葉を失いました................。

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