花と雫
掲載日:2016/12/27
雲が流れ
時が流れ
川が流れては
あなたを連れてゆく
寂しげに咲く花は
儚く美しい
そして尊い
一輪の花を摘んでは
花瓶に挿し
別れを惜しみ涙を流す
涙を拭ってくれたあなたは
雲にさらわれ
風にさらわれ
どこか遠くへ旅に出た
そんなあなたの門出
なのに私は
素直になれなかった
変わらずにボロボロと涙を
零すばかり
優しいあなたの温もりに包まれたい
もっとあなたに触れていたかった
一輪の花に思いを馳せては
想いの雫を花に与えた
あなたのような優しく暖かな
花になるようにと




