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ピンクに染まった彼女はいったい?

 ステージに立っていると目の前にピンクの人の形をした何かが歩いてきた。


 「君は・・・眞子?」


 そう問いかけたが、その人の形は何一つ言わなかった。すると、いきなり抱きついてきた。それは冷たかった! まるで幽霊でも抱かれたかのように!


 「つ、冷たいぞ! どうしてだ?」


 そういうと、そいつは何かを書きたいというような動作をした。それで持っていたノートとシャーペンを渡した。するとノートにこう筆談した。


 ”あたいは人間でなくなったの! いろんな人をこの姿にしたけど、やっぱり選ばれたようなのよ”


 「それって、どういうことだ!」


 ”この姿に適合したという事よ! この惑星から標本として連れ去るんだって”


 「それって、まさか?」


 ”みんなをゼンタイ姿にした奴よ! なんでも超光速航法に地球上の生物は耐えられないので、特殊加工しても大丈夫なのを探していたそうよ。だから私はこれから連れ去られるのよ。だからこうしてアイサツに来たわけ”


 「そんなのダメだ! 嫌だとお願いしろ!」


 ”だめよ。もうすぐ消えるから。私の事は忘れて! もし運がよかったらまた会えるわ。その日ははるか未来かもしれないけど。バイバイ!”


 「まつんだ眞子!」


 そういった瞬間、眞子らしきゼンタイ少女の姿は消えていった。結局あれ以来眞子をみることはなかった。もし彼女の言葉が正しければ、そのうち戻ってくれるかもしれなかったが、当てのない事だった。おそらく待っても戻ってくることはないかもしれなかった。


 そのあと、同じような女性失踪事件は世界各地で報告されたが、いづれも地球外文明社会に拉致されるという言葉を残していた。だから、もう戻ってこないかもしれなかった。


 あれ以来、ピンクのゼンタイを見ると眞子を思い出した。あの日ステージで感じた彼女の手の温もりと一緒に。


 -了-

 

 最後までよんでいただきありがとうございます。


 ゼンタイものの青春作品を書こうと思ったのですが、構想に行き詰まり棚ざらしにしてきました。本当はもっと、色々と事件を盛り込みたかったのですが、ネタ切れで反応も良くないので、とりあえずここで完成といたします。


 ゼンタイものの作品は、どうしても十八禁作品になりがちなので、出来れば一般向きの作品を執筆したいものです。

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