どうしたものか
紗代が抱きついたからか、眞子が触ったからかは分からないが、とにかく紗代はその場にうずくまり皮膚の色が変化していった。最初は黒ずんでいたけどやがて七色に変化してついに緑色になってしまった!
顔の凹凸は消え、髪の毛も消えさってしまった。そう眞子と同じゼンタイ姿になってしまったのだ!
「うーん、この姿って気持ちいいじゃないのよ」
そういって、紗代は制服を脱ぎ始めた。それを周囲にいた大人が当然止めた! 紗代の肥満体を覆うゼンタイはまさにグリーンモンスターであった・・・
「これって・・・女の子には感染するんじゃないのかな・・・」
眞子の母親はつぶやいたけど、そういったのは眞子を触っても何ら異常が起きなかったというのに紗代に限ってこんな変化が起きたからだ。
そうこうしているうちに、二人の出演時間が近づいているのに気が付いた! 本当は中止してどこか病院にでも・・・っていうか、これって病気なのか定かではないが、どこかに行かないといけない状況だったが。
「早うして! お二人さんも先生も! 悠太も早う着替えて!」
グリーンモンスターと化した紗代にせかされるまま悠太は更衣室に押し込められた。そういえば、紗代にさわられても悠太には変化は起きなかったので、ゼンタイ姿に普通に着替えた彼であった。