ピンクに染まった眞子
全身タイツはスパンテックスという化学繊維で出来ているので、手触りはすべすべしているし、身体にフィットする素材なので張り付いたような感じであった。しかも全身タイツの下はサポーター以外身に着けないので、裸でいるような感じがしているものだった。
この時、俺が触った眞子の身体は異様だった。彼女は何かピンクの皮のようなものに覆われていたのだ。しかも縫い目も見えないしファスナーもなかった。そうどうやってきたのか皆目見当もつかなかった。
「眞子、怒らないでほしいが、それってどうやってきたのか? まさか変身した・・・というわけではないのか?」
俺がそう思ったのは、眞子の今の姿はただ事でじゃないのではないかと思ったからだ。彼女の今の姿にはシワなど一切なかったからだ。もしかするとこれって?
「そうよ変身してしまったのよ、こんな変態な姿に。昨日帰り道でピンクのコインのようなものを拾ったのよ。普段だったらそんなものなんか気にも留めないのにね。それでコインに操られるかのように一緒に入浴してから寝たら・・・朝起きたらこんな姿になってしまったのよ!
それから、わたしは気でも狂いそうになって脱ごうとしたけど…脱げないのよ。この姿が私の今の姿なのよ! どうなるのか本当にこまっているのよ!」
眞子は、いままで聞いたことのないような声で戸惑っている様子だった。しかし、疑問があった。眞子はその姿で見えているのだろうか、周りの光景を?