第四話
背後の霊らしき者になんの反応もしない家族にマジかと見えるは私だけ……ん?私だけが見える??…もしやこれがミエルヨウニナルじゃないだろなと考えていると
「お前本当に遅刻するぞ。」
と兄に言われてハッとし気が付くとギリギリな時間になっていた。
急いで朝食を取り
「いってきます。」
と家を出ると私と同じ様に登校する人に出勤する人達がちらほらと歩いていた。
がいずれの人の背後に少し透けぎみの人もついて歩いていた。
目をごしごしと擦り見るがやはり背後に各自憑いているいよいよもってこれはあれだ守護霊様というやつなのか、いくらなんでも背後霊にしてはみんな憑きすぎだろうしと歩きながら考える。
昨日の訳のわからぬ絶対願望成就エリアでの間違った願いはどうにか変更してもらわないとと意気込むが学校を休んでまでそのエリアを探す勇気はなく大人しく学校に向かう。学校に到着し教室に入ると32人のクラスメートのほとんどが来ていてクラス自体は本来全員が揃っても余裕があるはずなのにクラスメート一人に付きもれなく一体の守護霊様が付いているその光景に
[ここ守護霊様飛んでんな]
[お前見えんのかよ。]
と某芸人のネタをアレンジした一人ボケ突っ込みが頭で繰り広げられた。
あー目に入る情報が多すぎてなんだろう気持ち悪くなってきた視覚的に60人くらいの人が教室にひしめいているように見える。
自分の席に着いてため息をつくと
「未依流ちゃんおはよう。ため息をつくと幸せが逃げるよ。」
我が心の友、佐奈ちゃんが登校してきた。
ああ、朝からの心の荒みが癒される。