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千年の孤独#4
小夜子の働く風俗店のホームページでは、小夜子はこんな風に紹介されている。
「正真正銘、実家は呉服屋の本物のお嬢様!!
着物の下はもちろんノーパン!
お代官様ごっこを楽しめるチャンスです!
大人気ですのでご予約はお早めに!」
前に小夜子に会ってから一週間、僕は仕事も何も手に付かなかった。
哀しいのを堪えて笑う小夜子の紅い唇を見てしまった。
あの戦場に向かうような、凛とした背中を見てしまった。
仕事以外で風俗店に行く事は無いのだが、思い余って小夜子の働く風俗店に電話をした。
「小夜子さんは三日間、ご予約がぎっしり詰まっていまして…
明日ですとキャンセル待ちになりますが、それでもよろしいですか?」
と、店員が言った。
「明日は丸一日空けておきますから、キャンセルが出たらすぐに知らせて下さい。」
と僕は伝えた。
一刻も早く小夜子に会いたい、
考えるのはそればかりだった。