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ある休みの日
僕の名前は大宮 響也。
学校では友達も少なく静かに過ごしている。
だけど友達と仲良く遊びたい。
内気な自分を変えようとずっと思ってきた。
しかし行動に移せずいたんだ。
そんないつものある休みの日のことだ。
それは何事もない日常に何気なく入り込んできた。
「この一枚に全てが…… ドローッ!」
そういってテレビの中の主人公が叫ぶ
「今さら何をしたところでなにも変わらない、諦めな」
おそらく敵だと思われるキャラクターがふてぶてしく呟く
「この一枚は勝負を変える一枚だ!いけ、最高のヒーロー!グラン・アーク!」
その後は勿論主人公の勝利だった。そしてお互いに心を通わせカードに対する情熱を理解しあい握手で物語は幕を閉じた。
たったそれだけのことだ。
しかしそれだけのことは内気の僕を変えるのには充分すぎる力だった。
「僕もあんな風になりたい」
そう考えるようになっていた。