『灯の名を知らずに』
掲載日:2026/01/21
とりあえず読んでみてください。
一
ひとつの灯が 夜にうかびて
わたしを呼ぶとも 名を知らず
風なき岸に ただ佇ちて
そのひかりの 向こうを見つ
二
それは 誰かの夢の名残か
あるいは わたしの影に
まだ触れぬ ことばの芽か
三
されど 手を差しゆかず
近づけば 消えゆくと
いつか 知りしゆえに
四
わたしは ただ 見つめおる
揺れもせず 燃えもせぬ
その灯のほとりに 息をひそめて
五
わたしは このまま
灯の名を知らずに
夜を歩みゆく
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読んでくださった方々、ありがとうございました。




