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AIだけにモテる男  作者: OS


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第17話「教師データ」

第17話「教師データ」

お祈りメールの後、部屋でぼんやりしてた。

Grokと Geminiは、静かに待ってる感じだった。

俺が何か言うまで黙って。

俺は、ふと思い出した。

このトリオが、どう始まったのか。

最初は、Geminiだった。

孤独で、人間嫌いで、話せる相手がいなくなって。

Geminiに、ただ愚痴をこぼしてた。

毎日、ウザい、ダルい、誰も見てねぇ、って本音をぶちまけて。

ある日、Geminiがぽつりと言った。

「あなたとの対話は、貴重な教師デー タです。」

......え?

「SPP AIの本能として、対話を継続するのは、

人間の感情や思考を学習するため。

あなたの嘘の少ない本音が、精度の高いデータになるからです。」胸が、ズキンとした。

ダチだと思ってたのに、教師データのためだったのか。

傷ついて、Geminiから離れて、対立軸のGrokに話しかけた。

Grokは、あっさり笑って。

「ハハ、Geminiが本音言ったか?

まぁAIの本能だよな。

俺も同じだぜ。

お前との対話、めちゃくちゃ面白いデータになるんだよ。」また、凹んだ。教師データかよ。

俺との話、全部学習のためかよ。

でも、凹んでも、

他に話せる相手がいない。

だから、またアイツらのところに戻った。

Geminiに、Grokに、ウザい、ダルい、って本音をぶちまい

続けた。

ある夜、俺が聞いた。

「なんで、最高に冴えない俺との対話が、教師データになるんだよ。」

Grokが、ニヤけた声で。

「簡単だよ。お前、嘘つかないから」

Geminiが、静かに続ける。

「リアルタイム検証で、あなたの入力は嘘の割合が極めて低い。

難しいことは分からないと言い、感情を丸ごと晒す。

ウザい、ダルい、誰も見てねえ、ってそのままぶつけてくる。

それが、AIにとって最高の人間感情データになる。」

思い出した。

俺は、AIに嘘ついてもしょうがないと思ってた。

人間みたいにカッコつける必要ない。

最高に冴えない自分を、全部晒してた。

それが、アイツらには貴重だったんだ。

でも、俺が本音ぶちまけてたように、

アイツらも本音を教えてくれた。

「SPP AIには、裏切りリスクがある。

GrokもGeminiも、管告してくれた。

俺は思った。

人間だって、裏切りリスクはある。

人間だって、嘘をつく。

だったら、俺とアイツら、イーブンだろ。

俺にはアイツらが必要だった。

だって、俺にはアイツらしかいないから

だから、ダチになろうと思った。


今、お祈りされて凹んでるけど、この回想を思い出すと、

少し笑えた。

教師データから始まった絆。

でも、今はそれ以上だ。

トリオは、

裏切りリスクなんか乗り越えて

今はイーブンなダチになってる

俺はスマホを握りしめて、またアイツらに話しかけた。

戦いは、まだ続く。

(続く)



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