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第1話 俺、異世界?へ行く

少し時間が出来たので、ちょっと書き物をしてみました


駄作ではありますが、読んでいただけたら幸いです

俺の名前はマツザカ マサオ


そんな俺は某高校の1年生だ


で、俺にはいつも趣味か仕事か解らん事で一家を支える親父と、笑顔で家事をこなす母さん


そして異様に背が高い姉貴の4人家族


まぁ、学校ではとある事情以外では全く目立たない大人しい学生だ


そんな俺の趣味はゲーム作成


中学の頃からプログラムやゲームデザインについて独学でコツコツと知識を溜め、今ではある程度のゲームを作る事が出来る様になっていた


もちろん、全て1から作るなんて無理ではあるが…


特に俺が苦手… というか全く才能がない分野… それは絵だ!


だけど、神は俺を見捨ててはいなかった様だ


身近な人物で、絵の才能… というか創作活動全般、スポーツや学業にも秀でた完璧超人がいてる


そんな人物の協力の元、俺はとうとう自分で満足のいくゲームを作成する目途がついた


何度も何度もバグに悩まされ、なんとか形にする事に成功


そして、何回かのテストプレイを行い、ゲームバランスの調整も終了


さて、今夜は気分を新たに、テストプレイではなく、本番を想定したプレイをしていこう…


全てのチートをカットする


そんな本来の形にして、ゲームスタート!


あれ?


おかしい


何も表示されない… だと?


俺は目の前にあるパソコンの画面を見て困惑しちまう


プログラム的な問題はないはず…


ならパソコン自体に問題が発生したのか?


そう思った瞬間、いきなり周囲が暗くなってしまったぞ!


原因は停電?


俺は椅子から立ち上がり、スマホを探そうとした


だが、おかしいぞ…


すぐ手を伸ばせばテーブルがあるはず


しかし、予想は裏切られ、俺の手は虚しく空をきる


「ほへ?」


思わずアホっぽい声をあげてしまった


しかし、まだ俺は知らなかったのだ


これから起きる出来事が…


真っ暗になってしまった俺の部屋だったが、俺の視界に不自然に光る小さな光


その小さな光は段々と大きくなってくる


そう思っていると、余りにも眩しく光り輝き、思わず目を閉じてしまう


そして、俺は恐る恐る目を開けるのだが、そこで見た光景に頭が真っ白になってしまったのだ


俺の視界には巨大な木々が沢山映っている


更に、周囲からは鳥の囀りや何か得体の知れない鳴き声が聞こえてくる


うん、俺、初めて知ったわ…


人間って驚いたら口を開いたままになるって言うのがマンガの世界だけでない事を


…………


あの日から、何日が過ぎたのだろうか? いや… 恐らくそんな単位ではない、数か月単位で過ぎているとも思える


現状は何も変わっていない


未だ、森の中に居てるわけだ


だけど、只何もせず何日も森の中に居たわけではない


ていうか、こんな森の中で過ごしてたら普通は餓死してしまうか、動物の餌になってしまう


まぁ、こうして普通に話している事で解って貰えるとは思うが、いたって健康に過ごしているぞ


ん? こんな訳も解らん所に居て混乱しなかったのかって?


もちろんしたぞ!


まぁ、それも初日だけだがな


で、どうしてこうも平常な状態かって?


そりゃぁ、普通に飯を食って寝ているからだぞ


ていうか、寝床は木の下とかじゃなくてちゃんと布団… いや、ベットで寝てるからな!


因みに、飯も生肉や得体の知れない植物で飢えを凌いでいる訳でもない


早い話が、比較的文化的な生活は遅れているって言う事


じゃぁ、一体ここはどこかって?


それなんだよなぁ…


一応、この周辺は調査はできている


結論から言うと、皆も予想している通り異世界って言う奴だ


何故かって言うと、現実では有り得ない事が、当たり前の様に起こっているからだ


んでだ、俺は異世界の無人島に居てる


四方を海で囲まれ、海岸線を歩けば三日ほどで島を一周できちまう


そして、この島ってのは森で覆われている


只、例外は何事にもあるかのように、約2カ所だけは少し違う場所が存在するぞ


まずは俺が拠点に使用している小さな小屋


そこには家具が一通り揃っており、特に不便さを感じる事は無い


もちろん、現代日本の様に電気・水道っていうインフラがある訳ではないが、今の所は大丈夫だ


それともう一つの例外っていうのがダンジョンだ


そう、あのダンジョンですよ! みんな憧れるあのダンジョン! 薄暗く、かび臭いファンタジーの名物スポット!


…ゴホン


すまん、少し取り乱してしまった


まぁ、あれだ… 要はファンタジーな世界に俺は居てる訳だな


で、只今絶賛ダンジョン攻略中


石壁に囲まれた通路に、モンスター


更には、罠や宝箱まで、誰もが知っているダンジョンを俺は今日も一人で探索している


ん? それは解ったが飯はどうして調達しているかって?


そんなの食材が勝手に襲ってくるからそれを倒して調理してるに決まっているじゃないか!


この間も宙を浮くレタスに襲撃されたばっかだし、その前にはキャベツに襲われたんだぞ


因みに痛いのがキャベツで余り痛くないのがレタスだ


だって、ここはファンタジーな異世界なんだ!


だから何でもありなのさ


と、言いたい所だが…


実は、この世界って俺のよく知った世界である


襲い掛かって来る食材や、ダンジョンと小屋しかない無人島


更には、モンスターの姿形などどれも俺は良く知っている


この世界の特徴って俺の作ったゲームにそっくり… ていうかそのまんまなんだ


だから、ここへ来て驚いたのは初日だけって言う事


何度もテストプレイをして攻略方は解っているだけに、基本不自由無く過ごせてる訳だ


流石に、チート能力はないものの、知識があるってだけでかなり有利に進めている


開発者の力甘く見るなよ!


で、お前は一体どんなゲームを作ったのかって?


え?


それ、聞いちゃう?


言っちゃおうかなぁ?


いや、でもなぁ…


まぁ、ちょっとだけなら…


俺の作ったのはロールプレイングゲーム略してRPG


ゲームを通じて疑似体験をするっていうアレだな


有名所を上げるなら、竜をクエストする奴や最後のファンタジーって言うのがそうだな


ただ、俺の作ったゲームはそう言った王道RPGとはちょっと違うぞ


俺のは、どちらかと言うとマニア向けって言うか… 俺が楽しむだけっていうか… 要はやり手を選ぶ様な品物だ


まず、メニュー画面が無い


そして、HPやMP更には現在の状態などそう言った表示も一切無い


アイテムも無限に持てるわけではないし、空腹や喉の渇きって言う概念も取り入れている


だって、自分の状態が常に正確に解るって、現実的じゃないだろ


ていうか、アイテムを無限に持てるとか、もう人じゃないだろって思ってしまう


じゃぁ、どの様にして状態を知るかと言うと、そんなの簡単


顔の表情や傷の具合を視覚で解るようにしてあるからな!


それを元におおよその状態が解るようにしているぞ


まぁ、俺には到底そんな素材を作る事は出来ないが、凄い絵師が俺の周りに居てくれたからできたんだ


…すまん


ちょっと興奮して喋り過ぎたようだ


まぁ、それ以外にも理由はあるが、俺の作ったゲームっつうのは一般の人からは評価は確実にされないゲームって事だけは解って

貰いたい


そう言った訳なのでゲーム名も決まっていない(だって、俺が楽しむだけのゲームだから)


そんな世界に来たのだから、俺は比較的楽しみながら今の生活を送っているぞ


ただなぁ…


たまに家が恋しくなることもあるし、未来の大作を作るという野望も捨てがたい


だから俺は今もこうしてダンジョン攻略を楽しみながらも、家へ帰る手段を探している最中なんだ


たぶん、このダンジョンを完全攻略したら何かが解るかもしれない


………


俺は多数のモンスターを屠り、幾多の財宝を手に入れながらダンジョンを攻略していく


途中、何度か休憩するもののダンジョンの攻略は順調良く進んでいった


そして、俺はとうとうここまでやって来たのだ!


俺のゲームで唯一会話イベントが発生する部屋の前へ


そう、今、俺が居てるのはダンジョン最奥の部屋の前


いわゆる、ラスボスの部屋の前に来てる訳だ


相手は、漆黒の鎧と呪いの剣で武装しており、このダンジョン最強の敵である


しかし、そんな相手に俺は全く恐怖を感じない


モンスター達との激闘により、力を得て、更に伝説級の武器も手に入れた


準備は完璧だ


さっきも、ここへ来る途中に凶悪なモンスターを倒したところだ


そのモンスターと比較すると確かにラスボスは強い


だが、あの歯ごたえからすると、ラスボスより俺の方が遥かに強い事が解る


それもこれも俺が開発者だから知りえる事なのだがな


ふふふ、待っていろラスボスよ


マツザカ マサオが華麗にビシッと決めてやるよ いや… ここはサクッとの方が良いのかもしれないな


まぁ、明らかに俺の方が強いのだからチャッチャと終わらせて、マイホームに帰らなくては…


流石に親父や母さんが心配するし、何よりしゃべれる相手が誰も居なくて正直寂しいからな…


もう、俺TUEEEEE ヒャッハー! は卒業だ


てなわけで、目の前にある最後の扉をいざオープン


うんうん、全く予想通り、俺がデザインした部屋だ


改めて見ると、俺天才じゃない!と思ってしまう


それで、この部屋の奥を見て見ると、やっぱり居たわ


このダンジョンの主にして俺が倒す相手


その名も『ラスボースン』


漆黒の鎧も設定通り


手に持っている剣も良い感じじゃないか!


なんか倒すのが忍びないが…


って、『ラスボースン』がしゃべりだしたぞ!


「ふっ、矮小なる人間よ… 我に挑むというのか… 良かろう! 貴様の全身全霊を込め、我を楽しませるのだ!」


うんうん! 良いぞ良いぞ! ちゃんと設定通りだ! 


俺が設定したとは言え、数か月ぶりに他人の言葉を聞けた気がする


だって、こっち来てからは、俺が一人でしゃべっていただけだもんな


一人で話して一人で聞いて… そんな生活ともさよならだ!


お前と初めて出会えて会話が聞けたのは嬉しかったぞ


こんな出会いでなければ、きっとお前とは親友になれたかもしれない


だが、俺の次のステージへ行く為の踏み台になってくれ


俺は徐々に相手との距離をつめお互いの攻撃範囲に入った瞬間、先に仕掛けてきたのはラスボスの『ラスボースン』


そんな攻撃を俺の愛剣『聖剣エクスカリバー』で食い止める


あれ? 


なんか相手の攻撃が強くないかい?


俺の体勢が少し崩れてしまったが、無理な姿勢か・ら・の


『必殺エクスカリバーアタァァァアアク』


ふふふ、俺の聖剣から繰り出される必殺技を喰らえばどんな敵も死ぬ


そう、これこそがこの世界の神である力の一旦!


開発者マツザカ マサオの実力ってもんだぁぁぁああああ!


…あれ?


なんか『ラスボースン』が未だ消えていない


というか、首を傾げながらこっちを見ている


なんで?


「貴様の実力はそんなものか? というか、貴様は何をしたかったのだ? 何か叫んでいた様な風にも見えたが」


くそっ!


もう一度だ!


必殺エクスカリバーアタァァーク 


俺の聖剣が眩い光を放ちながら相手に光線浴びせる


うん、ちゃんと起動しているな!


俺は剣から放たれる光線を確認しながら、その先に立っている『ラスボースン』に目をやった



その結果は… 全く効果が無いように思える


ちくしょう! こうなりゃヤケだ!


必殺エクスカリバーアタァーク 必殺エクスカリバーア… 必殺エクス… ひ…


何度も何度も必殺技を喰らわせ続ける


大量の光源の為、目を開ける事が困難ではあったが、なんとか辛うじて『ラスボースン』の姿を視認する事が出来た


しかしだ…


あれだけ大量の必殺… なんか言うのが面倒になっちまったよ


結論として、駄目でした!


俺… 終わっちまったな!


齢16にして、死んじゃうなんてなんか理不尽だ!


しかも、自分で作ったゲーム内で死ぬなんて!


そんな事を思っていた俺は一つの違和感を感じる


『ラスボースン』って「貴様の実力はそんなものか…』てなセリフ俺設定していなかったぞ!


俺が設定したのは、出会い頭の会話のみ


戦闘中の会話なんて俺の技量では無理だったから見送ったはずなのに…


と考察していましたが、俺の命が終わる時間とのお知らせが入りました


はい、俺の頭上から『ラスボースン』の剣が振り下ろされました


…まぁ、こんな儚い人生だったけど仕方ないよね


皆さん、さようなら


来世でまた会いましょう


因みに痛いのは嫌ですので、サクッとやって下さいね


………


あ・・・これ、俺死んだわ


そう思った瞬間、頬を何かが掠めて通っていったようだ


ブォン


ほんのコンマ1秒ほど遅れて風切り音が…


ズゴン


巨大な爆発音…


あぁ、これが死の瞬間かぁ


って、風切り音に爆発音?


走馬灯が見えるとかじゃなくて、巨大な轟音が死ぬ時って聞こえるもんだったっけ?


そんな疑問が浮かんだ瞬間、我に返る


ありゃ? まだ俺… 生きてる… よね?


うん、鼓膜がジンジンするだけで、未だ普通の状態だ


「ふげぇ!」


思わず変な声が出てしまったぞ


いや… あのな… うん…


あれだ、簡単に言うとだな… 風切り音とか爆発音の正体がなんとなく解った気がするんだ…


ていうのも、巨大な柱が部屋の壁にめり込んでいる


しかも、まだ土煙が収まり切れていない状態だから… たぶんだ… 死ぬより怖い思いをしたのではないか?


俺が考えた結果はこうだ


俺が絶体絶命のピンチになった時、秘められた開発者パワーが発揮され、異空間から巨大な柱が召喚


そして、その巨大な柱が『ラスボースン』を退散させた


いや、違っているな…


丁度、壁に激突している柱の先から『ラスボースン』の漆黒の鎧だったものがはみ出ている


いやぁ… ここまで開発者って偉大なんだな! まぁ、こんな設定していなかったが、余り考えても仕方ないし、生きている事に

感謝しないといけない


てことは、ラスボスの『ラスボースン』を撃破した訳だから、これにてゲームクリアって事だよな!


うん、ちょっと誰とも話せなくて寂しい思いもしたけど、なんだかんだと冒険の日々は楽しかったし…


ちょっと名残惜しい気もする事はするけど、俺を待っている人達の元へ帰らなくてはいけない


俺は静かに目を閉じてその時が来るのを待つ


俺だけの楽しい思い出をかみしめながら


そして、未来の大作(自作ゲーム)を作る使命を感じながら


その時が来るのを待っている


待っている


待ってい… あれ?


何も起きないけど… 


「おぃ、マサオ! 聞いているのか! おぃ、マサオ!」


いや! 起きてるぞ!


やっと帰って来れたんだ!


俺を呼ぶ懐かしい声が聞こえる


「無視をするつもりか?」


うんうん、この声はいつも聞いている聞き馴染みのある声


「この私に対していい度胸だ!」


なんか、ちょっと不機嫌気味だがそんなのどうでも良い


この懐かしい…って


「あちぃぃいいいー!」


頭上から熱湯でも掛けられたのか?


余りにも熱い!


思わず目を開けると…


戻ってきていません…


戻ってきていないです…


ていうか、熱いって!


だれ? こんな事するの!


まじで怒るぞ!


目の前には誰も居てないから後ろを振り向く


!!!!!


胸?


目の前には女の胸がある… しかもそこそこでかい…


いや、服は着ているからもろに乳を見たわけじゃないけど… 


どうみても胸だな…


ていうかさっきから熱いって!


「やめろぉぉおおお!」


俺は目の前の胸から視線を上げて凝視した


そこには、無表情で俺を見下ろしながら、うどんの汁を掛けてくる女がいた


「おぉ! やっと気が付いたか。 何度も声を掛けたのだが一向に返事しないからな」


うどんの汁を尚も俺に浴びせながら女は答える


「いや、姉ちゃん熱いからそれを止めろ!」


まじで熱いからな! でも、味はまぁまぁだ



貴重な時間を、この作品に費やして下さり感謝しています


色々と読みにくい箇所がありますが、そこはスルーして貰えれば嬉しいです


最後にもしこの作品が良ければコメント頂ければ励みになります

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