第9話 アプリ(三ヶ月前)
開けた場所に出た俺は先ほど起こったことを整理してみることにした。
近くにあった岩に腰かけ一息つく。
「おっと、その前にまずはスマホの確認だな」
間違いなく壊れていたはずのスマホが奇跡的に復活したんだ。もしこれで誰かと連絡がつけば万事解決だ。
そう思い、祈りを込めながらスマホの画面の右上を注視した。
だが俺の祈りが通じることはなく、スマホの画面の右上には非情にも[圏外]の二文字。
電話が無理ならばと俺はメールやライン、SNSや端末の位置情報検索などスマホで出来うる限りのことはすべて試してみた。
しかし――
「駄目か……」
誰とも連絡を取ることはかなわず、ここがどこかも、なぜ俺たちがここにいるのかも依然としてわからないままだった。
「ちっ……マジかよ、くそっ」
つい口汚く愚痴をこぼす俺。
そんな時ふと、見たことのないアイコンがスマホ画面に表示されていることに気付いた。
俺がダウンロードした覚えのないアプリだった。
「なんだこれ……魔物島?」
それは【魔物島】というアプリで、おどろおどろしい姿をした怪物が大口を開けて手招きしているというデザインのアイコンだった。
それを見て、俺はなぜか気分が高揚する感覚を覚えた。
根拠はないがこの【魔物島】というアプリには何かがある。そう感じたのだ。
なので――俺ははやる気持ちをおさえつつもすぐさまそれを起動させた。
まずは読んでくださりありがとうございます!
読者の皆様に、大切なお願いがあります。
もし少しでも、
「面白そう!」
「続きが気になる!」
「期待できそう!」
そう思っていただけましたら、
ブクマと★星を入れていただけますと嬉しいです!
★一つでも、★★★★★五つでも、
正直に、思った評価で結構です!
広告下から入れられます!
テンションが跳ね上がって最高の応援となります!
何卒宜しくお願い致します。