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【魔物島】~コミュ障な俺はモンスターが生息する島で一人淡々とレベルを上げ続ける~  作者: シオヤマ琴
第四章 岐路

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第80話 死神のデスサイス

俺と米村さんがハウスの外に出てから約一時間後、

ブウゥゥゥーーーン。

どこからともなく奇妙な音が聞こえてきた。


俺から死神のデスサイスの横取りを狙っている連中の一人が空を見上げ「ドローンだぞっ!」と声高に叫んだ。

その声で俺たちはドローンがこちらに向かってきていることに気付く。

さらにそのドローンには紐のようなもので大きな鎌が吊るされていた。


「あれが死神のデスサイスだぜ、きっと!」

と誰かが声を張り上げる。

すると我先にとばかりに周りにいた連中がドローンに向かって駆け出した。


その様子を眺めながら俺は、

「お前らは行かなくていいのか……?」

梶谷と深町に声を飛ばす。


「馬鹿か。あのドローンはお前のとこに向かってるんだろうが」

「ここで待ってりゃいいのさっ。あんなアホたちはほっとけっ」

と二人は冷静に返した。

梶谷はともかく、深町は直情型だと思っていたのでやや意外な反応だった。


そこからさらに五分が経過するとドローンが俺の真上まで飛んできて、ホバリングをし出した。


「よっしゃ、早く落とせっ」

「ぜってぇ、とってやるぜっ!」


梶谷、深町をはじめ俺の周りには二十人ほどの学生たちが集まっていて、ドローンが死神のデスサイスを落とすのを今か今かと待ちわびている。

かたやこっちは俺と米村さんの二人だけ。

人数的には圧倒的に不利。

だがしかし、俺は誰よりも早く動ける自信がある。

相手が何人いようが問題ではないはずだ。


とそんな時、俺の頭上のドローンが死神のデスサイスを落とした。

「おおっ、来たぞっ!」

「邪魔だ、てめぇら!」

「うるせぇ、あれはおれのもんだっ」

「どけ、こらぁっ!」

罵声が飛び交う中、俺は地面を強く蹴ると空高く跳び上がった。


そして目の前まで迫っていた死神のデスサイスに手を伸ばし――


「フラッシュ!」


手に掴もうとした瞬間、辺りがまばゆい光に包まれて俺は死神のデスサイスを見失い、掴みそこなった。


「くっ……」


地面になんとか着地した俺。


数秒経って、真っ白なまばゆい光が徐々に薄れていく。

俺は目をゆっくりと開けた。


すると俺の瞳に映ったのは――死神のデスサイスを握り締めた梶谷の姿だった。

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― 新着の感想 ―
[一言] 意味ワカランすぎて… 全力疾走して一人になれば全部解決なのに
[良い点]  や、ヤバい奴の手に渡ってしまった……
[気になる点] なんで馬鹿正直に暴徒連中と一緒にドローン待ってるんだ、ドローン見えた段階で全力で走って暴徒連中振り切れば安全に受け取れただろうに。
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